どうも。ふくた(@fukushienblog)です。
・障がい者施設の仕事ってどんなことするの?
・障がい者施設の仕事ってきついの?
・障がい者施設の仕事できついと感じた時はどうすればいいのかな?
こうした疑問にお答えします。
障がい者施設の仕事はつらくて大変なことも多いです。悩みを抱えた時はうまく解消していく必要があります。
- 障がい者施設の仕事内容
- 障がい者施設の仕事がきつい理由
- 障がい者施設の仕事がきつい時の解決法
▶︎本記事の信頼性
本記事では、福祉業界で生きる私が障がい者施設のきつさや仕事内容などについてかなり具体的に解説をしていきたいと思います。
ちょっとのすきま時間に読める内容になっていますので、興味のある方はぜひ参考にしてみて下さい。
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障がい者施設の仕事内容
障がい者施設の仕事内容は、障がいを持った方が自立した生活を送れるようにサポートすることです。
仕事内容の例は以下の通り。
- 食事介助
- 排泄介助
- 入浴介助
- 行動援護
- 生活援助
利用者が受ける障害福祉サービスには種別があり、働く職場によって求められる能力は違ってきます。
生産活動や創作活動のサポートをするのも仕事のうちです。
人の気持ちに寄り添う心が必要になってきます。
障がい者施設の仕事がきつい5つの理由
障がい者施設の仕事がきつい理由はおもに以下の通りとなります。
- 体力的にきつい
- 精神的にきつい
- 人間関係がきつい
- 収入が低い
- 夜勤がきつい
ひとつひとつ解説していきます。
体力的にきつい
障がい者施設の仕事は体力的にきついです。
動きの予測がつかない人間を見守ることは、それだけでかなりの体力を消耗します。
以下、その具体例です。
- 落ち着きなく動き回る利用者の対応
- 身の回りのことができない利用者の世話(食事・排泄・入浴介助)
- パニックをおこした利用者の対応
ひとつひとつ解説していきたいと思います。
落ち着きなく動き回る利用者の対応
障がいを持った利用者はとにかく動きまわります。
重度の障がい者になればなるほど、イスにジッと座っていることさえ難しく、飛び跳ねたり事業所内を所狭しと走り回ります。
想像してみてください。
あなたの家族があなたの家の中を落ち着きなくウロウロしたり、走り回ったりする姿を。
そんな家族がいたらとてもじゃないけど家の中でくつろげないと思います。そんな人間がたくさんいる空間が障がい者施設なのです。
動き回る相手に合わせるのはそれだけで体力を消耗するのです。
身の回りのことができない利用者の世話(食事・排泄・入浴介助)
これは全身に拘縮や麻痺があり、車いすの上での生活を余儀なくされている障がい者に多いです。
最重度と言ってもいい障がい者は自分の身の回りのことがほとんどできません。
食事も食べさせてあげないと食べれないし、ひとりでトイレに行くことだってできません。まして入浴なんて不可能です。
トイレの便座に自分で座れない人や浴槽に自分で入れない人は当然全介助になります。自分の体重を介助者に100%あずけてくるので、支える方はかなりの負担を強いられます。
特に多いのが腰痛です。
体重の重い利用者を持ち上げる日々が続くと、最初は大丈夫でも腰にダメージが蓄積されていきます。
以下、腰痛の種類や病名です。
- 腰椎椎間板ヘルニア(主な症状=腰・臀部の痛み、下肢のしびれ、足に力が入らなくなる)
- 腰部脊柱管狭窄症(主な症状=間歇性跛行〈長い距離を歩けず、歩行と休息を繰り返す〉。腰痛はあまり強くない)
- 腰椎変性すべり症(主な症状=立ったり歩いたりすると腰が痛い、脚がしびれる。加齢が原因とされる)
- 腰椎分離症・分離すべり症(主な症状=腰を反らせると痛い、長い時間座ると痛い。スポーツが原因とされる)
- 梨状筋症候群・坐骨神経痛(主な症状=椅子に座っていると痛い、しびれる。立ったり歩いたりはあまり痛まない)
- 変形性腰椎症(主な症状=起き上がるときに痛い、歩くとき姿勢が前屈みになる。加齢が原因とされる)
腰を本格的に痛めてしまうと、日常生活に支障をきたすようになり、最悪の場合、休職しなければならないハメにおちいります。
身辺自立度の低い、特に車いすの障がい者を相手にするときはかなりの身体的な負担がかかります。
パニックをおこした利用者の対応
障がい者は不安定になるとパニックを起こします。
次やることの見通しが持てなかったり、今の自分の状況に不安を感じると、自分の頭を叩いたり泣き叫んだりします。時には物を投げたり壊したりします。
自分の頭を叩いたりする行為は自傷行為と呼ばれます。
自分の身体を痛めつけて不安を解消しようとするので、止めようとするともっとひどくなるケースが多く、手出しするのが難しいです。
もっとこわいのが他害行為です。
不安定になった自分の気持ちを訴えるため、人に危害を加えようとします。
以下、他害行為の例です。
- 噛みつく
- ひっかく
- 目つぶしする
- つねる
- 髪をつかむ
- 殴る
- 蹴る
どれも本気でやってきます。
本気で噛みつかれたら、歯形が残り、一生消えない傷となってしまいます。
パニックを起こした障がい者の力は並大抵のものではありません。ちょっとつかまれただけでもあざが残り、1週間は痺れが取れなくなるなんていうこともザラです。
相手がパニックを起こさないよう、落ち着いて過ごせるような環境作りが大切になってきます。
精神的にきつい
障がい者はひとりひとり特性が違います。問題行動も多いです。
以下、その具体例です。
- こだわりが出てその場から動かなくなる
- 同じことを何度も言う
- 他害行為
ひとつひとつ解説していきます。
こだわりが出てその場から動かなくなる
障がい者はよくその場所から動かなくなります。
何かにこだわりが出たり、思考が停止した時によく起こります。
以下、動きがフリーズする例です。
- どちらを選んでいいかわからない
- やりたくない
- 行きたくない
- やることの見通しが持てない
- 動きたくない
どちらの服を選んでいいかわからなくなって更衣室から出てこなくなったり、次の行動の見通しが持てず、道のど真ん中で座り込んだりします。
特に座り込まれると大変です。
体重の重さもさることながら、長時間それに付き合っているだけで精神的に消耗します。
障がい者の動きがフリーズしたときの対応は、それだけ気持ちをすり減らすのです。
同じことを何度も言う
認知症の高齢者同様、重度の知的障がい者なども同じことを何度も言ったり聞いてきます。
情報が頭の中で整理できないのです。
「時間」「場所」「名前」「やること」など同じ話を何度も何度も聞かされると、精神的にまいってきます。
あなたも人から同じ話をされると「またその話かよ!」ってイラッとしたことありませんか。障がい者はそれを散弾銃のように打ってきます。
言ってる方は悪気はありません。ただ、自分の中にある不安感を打ち消したいために確認してくるのです。
何度も同じ話をされるのは想像以上に精神的な負担がかかってくるのです。
他害行為
他害行為は体力的にきついばかりでなく、精神的にもっときついです。
いつ襲ってくるかわからない人間の相手をするのはそれだけで精神を消耗します。
考えてみてください。
いつ誰に殴られるかわからない電車の中に乗っていたら、気持ちが常に緊張状態にさらされると思いませんか?
はっきり言ってこわいです。
自分よりもはるかに力があり、大柄な男性だったらなおさらこわいです。このいつ襲ってくるか分からない相手に接することは想像以上に精神的にこたえます。
障がい者の他害行為の相手は、下手をすれば命がけなところもあるのです。
心を病む職員の特徴を以下の記事に書いています。
⇒【健康】心を病む生活支援員の3つの特徴【あなたは大丈夫ですか?】
人間関係がきつい
障がい者施設の仕事は人間関係がきついです。
以下、その理由となります。
- 人員不足による仕事の負担
- 労働環境の悪さ
- 職員の性質
ひとつひとつ深堀りしていきます。
人員不足による仕事の負担
福祉業界はどこの施設、事業所も常に人員不足におちいっています。
以下の表をご覧ください。
「大いに不足」が9.6%、「不足」が24.4%、「やや不足」が32.6%、合計で66.6%の施設や事業所で人手不足感が出ています。
給料や労働環境、人間関係など様々な理由による離職率の高さが原因です。
それだけ人手が足りてないのによく運営できるね・・・
それにはね、人員配置の裏事情があるんですよ。
足りない人員の不足分を、直接支援していない送迎運転手や事務員などで穴埋めしているんです。
数字上は足りているように見せかけてるわけです。
不定期で役人たちが監査に入るのですが見抜けないんですね。もう少し疑ってかかってほしいところです。
労働環境の悪さ
福祉業界全般に言えることですが、障がい者施設の労働環境も著しく悪いです。
以下、その労働環境の悪さの例です。
- 休憩時間がない
- 休憩スペースがない
- 有休がとれない
- サービス残業
- セクハラ・パワハラが横行している
中でも特に多いのが休憩時間がないことです。
人員不足で見守り体制が不十分なため、利用者と一緒に休憩を取るスタイルをとっている施設や事業所が多いのです。
以下、労働基準法が掲げる休憩時間の定義です。
- 休憩は労働時間の途中に与える
- 休憩時間には労働から解放させないといけない
- 休憩は一斉に与えなくてはならない
休憩時間には労働から解放させないといけない
利用者と同じ空間で過ごしていたら休憩時間をとっているとは言えないんです。
その他は一般の企業でもよく取り上げられるところですが、この労働環境の悪さが障がい者施設の仕事をきついものにしているのです。
休憩時間については以下に詳しい記事を書いています。
⇒生活支援員や介護職員が福祉施設で休憩時間を取れない理由【違法です】
職員の性質
福祉の職員は性質が一般企業の職員たちとちょっと違います。
人を見る仕事がら人に対する負の感情を抱えやすいのです。
以下、その具体例です。
- 陰口・悪口
- 被害者意識
- 自己中心性
- 社会的優越感
とにかく陰口・悪口は多いです。
「あのやり方は違う」「あの人のやり方はおかしい」など、人のやり方に難くせつけたがります。
支援自体も正解・不正解がないため、自分の支援の方向性が合っているのか間違っているのか分からなくなり自信を失いやすいです。
また、利用者に何かされると必要以上に被害者意識が出て、上にいる人間や家族に抗議する職員も出てきます。
相手が社会的弱者なため、自分の方が上という変な優越感が出てくるんですね。
どんな仕事にも人間関係の悩みはつきものですが、障がい者施設の仕事は利用者や職員との距離が近く、そこに嫌気がさして退職に向かってしまうケースも多いのです。
職員の人間関係の悩みは以下に記事を書いています。
⇒生活支援員の悩みってほとんどがコレ!【実はお給料じゃないよ】
収入が低い
障がい者施設の仕事は給料が低いです。
国の財源が固定されており、施設や事業所の運営費が国からの補助金でまかなわれているからです。
利用者の数や職員の配置基準も決まっているため、いわゆる「売り上げ」の上限も決まっているのです。
障がい者施設の給料の一例は以下の通り。
肌感、もう少し低いですね。手取りで20万円前後になると思います。
5年勤めても手取りで20万円に達しない。こんなことはザラにあります。
次は一般企業の年代・年齢別で見る平均給与の特徴です。
年代 | 平均年収(全体) | 平均年収(男性) | 平均年収(女性) |
20代 | 341万円 | 363万円 | 317万円 |
30代 | 437万円 | 474万円 | 378万円 |
40代 | 502万円 | 563万円 | 402万円 |
50代以上 | 613万円 | 664万円 | 435万円 |
比較するとかなり低いのが分かると思います。
これくらい障がい者施設の仕事はきついわりには給料が低いのです。
給料を上げる方法に関しては以下に記事を書いています。
⇒生活支援員の給料を上げる5つの方法【年収アップ】
夜勤がきつい
施設や事業所によっては夜勤があるところもあります。
その人の年齢・体力によっては夜勤はかなりこたえます。
気持ちが高ぶって眠らなかったり、てんかん発作をもった利用者もいるので、目が離せず気が休まらないまま夜を明かすことも多いです。
不規則な生活リズムに身体がなれるまで大変な思いもします。
体調不良になった人とかいないの?
実際、自律神経失調症になった職員がいました。
仮眠時間があっても気になってなかなか眠れないという人もいます。
若いうちはいいですが、年齢を重ねるにつれて、夜勤やそれに付随する早番・昼番・遅番などの不規則勤務に身体がこたえてきます。
体力に自信があり、不規則な生活に耐えられるかどうかがポイントになります。
夜勤のきつさは以下に記事を書いています。
⇒生活支援員の夜勤がきつい5つの理由【給料はあがるけど・・・】
障がい者施設の仕事がきつい時の解決法
障がい者施設の仕事がきついと感じるときは多々あります。
その都度、うまく対処していかないと自分がつぶれてしまいます。
以下、その解決策の例です。
- 仕事として割り切る
- 趣味を楽しむ
- 資格取得などの勉強をする
- 副業をはじめる
- 就職・転職活動をする
この中でおすすめなのは「副業」「資格の勉強」「就職・転職」です。
新しいことに挑戦しようとすると、周辺知識が必要になり、知的好奇心が増すとそれだけで前向きな気持ちがよみがえってきます。今まで閉鎖的になっていた気持ちを晴らし、自分の力で新しい世界をきりひらいていくのは心身に良い影響を与えます。
中には体力的・金銭的にも厳しい内容もありますが、将来につながる自己投資だと思って行動しましょう。
就職・転職は心機一転をはかるのに効果的。
今の職場がキツければ、もっと障がいの軽い利用者が集まる施設や事業所に移るのもありです。ムリして勤め続けると心身を害してしまう恐れがあります。
自分の力で乗り越えるのが難しい場合は、相談するのもありです。
- 職場の上司や同僚
- 相談センター:東京都福祉保健局の『福祉のしごとなんでも相談』や『こころスッキリ相談』など
- 研修やセミナー
ひとりで抱えこまないようにするのが大切です。
以下に詳しい解決方法を書いています。
⇒辛い生活支援員の仕事を立て直す!誰でもできるシンプルな心の法則5選
障がい者施設の仕事がきつい5つの理由【具体例あります】:まとめ
まとめたいと思います。
障がい者施設の仕事のきつさがお分かりになっていただけましたでしょうか。
- 障がい者施設の仕事内容
- 障がい者施設の仕事がきつい理由
- 障がい者施設の仕事がきつい時の解決法
障がい者施設はそれぞれやり方が異なるので、仕事のきつさも変わってきます。
障がい者施設の仕事は、経験がなくても、障がい福祉に携わりたいという意欲があればチャレンジしやすい仕事です。
もし、今の職場の悩みが深くてどうしようもなかったら・・・
せっかく苦労して手に入れた職場。
長年勤め上げた職場。人それぞれ色々な思いがあるでしょう。
とはいえ心身に無理してまで居続けてしまうと、ストレスがたまり、心身を壊してしまうことにもなりかねません。
うつなどの心の病になる前に、職場環境の見直しをはかるのもひとつの手です。
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順番に解説していきたいと思います。
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ここまで読んでくださりありがとうございました。
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