どうも。ふくた(@fukushienblog)です。
・障がい者施設の生活支援員になるためにはどんな志望動機を書けばいいのかな?
・例文なんかもあると助かるんだけど・・・。
こうした疑問にお答えできる記事となっています。
なぜなら、私自身がまったくの未経験・異業種から生活支援員として就職できているので、志望動機を書くコツを知っているからです。
- 障がい者支援施設とは?
- 障がい者施設の生活支援員になるための志望動機の書き方
- 【経験者】障がい者施設の生活支援員になるための志望動機の書き方
- 【未経験者】障がい者施設の生活支援員になるための志望動機の書き方
▶︎本記事の信頼性
本記事では、福祉業界で生きる私が障がい者施設の生活支援員になるための志望動機の書き方を経験者・未経験者に分けてお話ししていきたいと思います。
この記事を読み終えれば、障がい者施設の種類や生活支援員になるための志望動機の書き方を身につけることができます。
3分くらいで読むことができるので、生活支援員の志望動機の書き方を知りたい方はぜひ参考にしてみて下さい。
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障がい者支援施設とは?
志望動機の書き方の前に、まずは障がい者施設について知っておきましょう。
障がい者支援施設とは、障がいを持った方に介護や相談援助、日常生活上のサポートなどを提供している施設のことを指します。
具体的には、以下のような障がい福祉サービスがあります。
- 施設入所支援
- 短期入所(ショートステイ)
- 生活介護
- 自立訓練(生活訓練)
- 就労移行支援
- 就労継続支援A型・B型
ひとつひとつ解説していきたいと思います。
施設入所支援
施設入所支援は、夜の日常生活だけでなく日中のレクリエーション活動や軽作業等も一体的に行っている24時間体制の障がい者支援施設のことを指します。
障がいの程度が重くて、地域ですごす事が難しい利用者に対するサービスとなっています。
施設入所支援の利用者は、一般的に重度障がい者が多く、意思の疎通ができない人がたくさんいます。
そのため、安定した環境の提供を第一に考えられています。
短期入所(ショートステイ)
自宅で介護を行っている方が病気などの理由により介護を行うことができない場合に、障がい者支援施設などで短期間入所し、入浴や排せつ、食事のほか日常生活に必要なサポートを行います。
このサービスは、介護者にとってのレスパイトサービス(休息)としての役割も担っています。
介護するご家族のストレスを緩和させるためにも、休息や息抜きは在宅でサポートを続けるためにも大切なことです。
生活介護
生活介護とは、障がい者に対して、おもに昼間の介護、創作活動・生産活動の提供、相談援助、日常生活上の支援などを提供します。
生活介護は、在宅の障がい者も利用できるサービスになっています。
生活介護の詳しい内容は記事に書いています。
⇒生活介護事業部に配属された生活支援員の業務内容を全部教えます!
自立訓練(生活訓練)
期間限定で、利用者が自立した日常生活や社会生活を行えるように訓練する障がい者施設です。
買い物や家事全般、服薬等の生活リズム調整など、生活するための力を向上させることを目的としています。
施設や事業所、病院などに長期間入所・入院していた知的障がい者・精神障がい者に対して、地域生活を送る上で必要な訓練を提供します。
就労移行支援
障がいを持っていて一般就労を希望する人が、最長2年間利用できる障がい者施設です。
一般就労に向けて、作業系やパソコンのプログラムを学んだり、ビジネススキルを獲得することを目的としています。
就労移行支援事業所の利用者は、障がい自体は軽度の方が多いですが、周囲の健常者と自分を比べてしまう利用者も大勢います。精神障がいを抱えている方が多いです。
就労に必要な知識の習得や能力の向上訓練、および本人の適性に合わせた職場の紹介など、キャリアコンサルタント的な立ち位置で相談援助を提供していきます。
就労継続支援A型・B型
企業など一般就労が難しい障がい者の人たちに就労の機会を提供し、知識や能力を向上させる訓練を行うことを目的としています。
実際に雇用契約を結ぶA型と、雇用契約を結ばないで利用するB型があります。 障がいの程度は、中程度~重度の人もいます。
就労継続支援A型は65歳未満の方を対象としており、就労継続支援B型は年齢制限がありません。
障がい者施設の生活支援員になるための志望動機の書き方
まずはおおまかな志望動機の書き方を知っておきましょう。
障がい者施設の生活支援員に限らずどんな仕事でもそうですが、志望動機は面接の際に重視されます。
採用担当者は、志望動機から仕事に対する熱意や意欲を判断します。なので、履歴書や職務経歴書に志望動機を書くときは、就業意欲を相手にきちんと伝えることが大切です。
特に大切なのは、以下の2つです。
- 応募先を選んだ理由
- なぜこの仕事につきたいのか
ひとつひとつ解説していきたいと思います。
応募先を選んだ理由
どうしてこの障がい者施設を選んだのか、はっきりした理由を持っておきましょう。
なぜなら、障がい者施設にはさまざまな種類があり、特徴や他の施設との違いを理解していないと効果的な志望動機を伝えられないからです。
例えば、「あらゆる事業の中でもとりわけ障がいの重い生活介護の利用者を見てみたい」とか「利用者が就職や生きていくための技能を身につける手伝いがしたかったので就労継続支援を選んだ」など具体的な選択理由があるとなお良いです。
自分と向き合ってしっかりとした自己分析を行い、応募先を選んだ理由を具体的にしておくことがポイントです。
また、数ある障がい者施設の中からなぜ応募先を選んだのかも考えておきましょう。
どの施設でも通用するようなありきたりな理由はマイナスな印象を持たれかねません。
例えば、「授産品製作やイベントなど、地域との関わりに力を入れているところに魅力を感じた」とか「利用者を第一に考える会社の経営理念に共感した」など事前に深く調べている様子が伝わると良いです。
応募先でなければならない理由を志望動機に盛り込んでおくと好印象です。
なぜこの仕事につきたいのか
なぜ生活支援員の仕事、福祉の仕事に就きたいのかも面接ではよく聞かれます。
ありがちな「人の役に立ちたかったから」だとちょっと志望動機が弱いです。
例えば、「身内に障がい者がいてその子を支える今後の糧にしたかったから」とか「自分が関わることで利用者が笑顔になり生活が向上していく仕事に魅力を感じた」など深い理由があるとなお良いです。
生活支援員や福祉の仕事に興味を持ったきっかけを今一度考え直し、採用担当者に納得してもらえる志望動機を準備しておきましょう。
【経験者】障がい者施設の生活支援員になるための志望動機の書き方
それでは、以上の点を踏まえて、まずは経験者から具体的な志望動機の書き方をみていきたいと思います。
経験者の場合、志望動機は以下の2つに分かれます。
- キャリアアップのため
- 心機一転をはかるため
ひとつひとつみていきましょう。
キャリアアップのため
キャリアアップするためには、以下の事柄をふまえて志望動機を考える必要があります。
- 今よりも高い専門的知識や能力を身につけるため
- より高い地位や高給職へ転職するため
例文つきです。参考になさってください。
志望動機例文①今よりも高い専門的知識や能力を身につけるため
障がい者施設で生活支援員として5年働いてきました。
業務内容としましては、重度の知的・肢体不自由の方の食事・排せつ・入浴介助を行ってきました。
この度貴法人の生活相談員の採用募集を拝見し、自分のキャリアの幅を広げたいという思いから応募させていただきました。
生活相談員の募集は多くの場合「経験者」を求めていることが多いです。当然、業界未経験者で採用されるケースはまれです。
生活相談員への志望動機は、今までの仕事で得てきた体験や経験、取得資格をかかげましょう。
そして、それらが業務にどのように活かせるかを詳しく説明することが大切です。
以下、私が実際に行った就活の例を書いておきます。
稼働率を上げるため、利用者獲得のための営業があることを必ず言われます。
もちろん「営業はやりたくない!」と言ったらそれまでなので、ここは「やります!」と素直に答えておきましょう。
もし、かなりの稼働率重視でしんどそうだったら考え直してみるのもアリでしょう。
アピールできるような体験や経験、資格がないんだけど大丈夫かな?
大丈夫です。未経験可の求人を狙ってみましょう。
仕事内容への自分自身の情熱・熱意をうまく伝えるために文章や話し方を工夫してみるのがいいでしょう。
気をつけなければいけないのは、職場の組織事情によっては現場の介護・支援業務と相談業務が兼務になる場合もあります。
勤め先によく確認しましょう。
生活支援員と生活相談員の違いを知りたい方は以下の記事をどうぞ。
⇒生活支援員と生活相談員の違いを分かりやすく解説します!
志望動機例文②より高い地位や高給職へ転職するため
一般の生活支援員からキャリアをスタートして5年ほど経ちました。
その間、主任を任され事業部全体の管理や一般職員などの管理スタッフとして業務を行ってきました。円滑に現場を動かすための「コミュニケーション能力」が自分の強みであると思います。
この度、貴法人にて施設の運営管理者候補を募集されているのを拝見しまして応募させてただきました。
運営管理者は「経験者のみ」の場合がほとんどですが、運営管理責任者候補は今まで仕事で培ってきた体験・経験や取得資格のみならず、障害を持っている方とこの先どう向き合っていくか未来を語っていく方が良いです。
業務を学びながら身につけていきたいというスタンスでは受動的な印象を与えてしまいます。
過去の経験を活かしてどうやって未来に発展させていくかを考えてみましょう。
心機一転をはかるため
心機一転をはかるのには、以下の事柄をふまえて志望動機を考える必要があります。
- 自分の体験・経験や取得資格をより活かすため
- 今の職場よりも魅力的だったため
例文を用意しますので、参考になさってください。
志望動機例文①自分の体験・経験や取得資格をより活かすため
生活支援員として3年の現場経験と介護職員実務者研修を経て、介護福祉士の資格を取得いたしました。
前職では、食事や入浴、排せつ介助などの身体介護、移動・行動時の見守りやレクリエーションやイベントの企画・運営なども行いました。
様々な経験から障がい者に関して理解する力が深まったと思います。
この度、これらの経験や資格を活かし、生活支援員としてさらなるスキルアップをはかるため転職を決意いたしました。
利用者さまひとりひとりの気持ちに対してしっかり寄り添いながら質の高いサービスを提供していきたいと思っております。
取得した資格をさりげなくアピールするのがポイントです。
資格手当よりもその資格をどう活用していくかを考えましょう。
このケースのみならず、転職する場合、所有資格に関してはどの施設でも100%聞かれます。
その場合も含めて、日常業務に没頭するかたわら資格取得も視野に入れておきましょう。
志望動機例文②今の職場よりも魅力的だったため
生活支援員として5年、現場経験を積んでまいりました。
現場の介護・支援業務ばかりでなく、ご家族の方と面談をおこなって、ヒアリング力とトラブルへの対応力を培ってきました。
この度、産休・育休から復帰するスタッフも多く、女性にとって働きやすい職場づくりを目指されている貴法人にひかれ応募させていただきました。
資格取得も視野に入れながら、利用者さんひとりひとりの気持ちに対して寄り添いながら貴法人の事業に貢献していきたいと思います。
今の職場よりも、転職する職場の方が優れていることを具体的にアピールすると、採用面接官に前向きな転職だととらえられ好印象を与えます。
ここで注意点がひとつあります。施設や事業所のアピールとして、
- 新しく施設を立ち上げる
- 産休・育休が取りやすい
- 定着率が良い
- 風通しが良い
- 職員同士の仲が良い
- 有給消化率100%
- 残業少なめ
- 転勤なし
- 日勤・夜勤選択可
など、求人が求職者の目に止まりやすい工夫をあちこちしてますが、すべからく、入ってみないとわかりません。
慢性的な人手不足、離職率の高い福祉業界ではこのような文言に惑わされないようにしてください。
内容をよく吟味しましょう。人員に関しては常に流動的であるとお考えください。
生活支援員を辞める人に関しては以下に記事を書いています。
⇒【発見】生活支援員を辞めたい理由はこの3つ!【現役が教えます】
【未経験者】障がい者施設の生活支援員になるための志望動機の書き方
未経験者の場合、志望動機は以下の2つに分かれます。
- 学校を卒業したから(福祉系・福祉系以外を問わず)
- 福祉に興味を持ったから(異業種から転職する場合)
ひとつひとつみていきたいと思います。
学校を卒業したから(福祉系・福祉系以外を問わず)
福祉系の学校を卒業した方は志望動機が1番書きやすいと思います。
大学では障がい者福祉を中心に勉強して参りました。
学生時代はボランティア活動に明け暮れ、高齢者・障がい者・児童施設問わず幅広く利用者さまと関わってきました。
その中で、障害を持っている方のサポートに興味を持ち卒業したら障がい者施設で働きたいと思い応募させていただきました。
障がい者の方の生活全般に深く関わり、将来的には管理者を目指して貴法人の事業に貢献していきたいと思っています。
学校で学んだことがそのまま現場でも活かされるので、将来の展望を含めて素直に自分の気持ちを伝えるのがいいでしょう。
福祉業界は、社会的にハンデを持っている方たちのサポートをする仕事なので一般企業と違ってより人柄を求められる傾向があります。新卒の方は「素直さ」「誠実さ」を押し出すといいと思います。
大学では福祉と違う学部・学科を専攻してきました。
学生時代、障がい者の施設でアルバイトをしたことがきっかけになり、人を支える福祉の仕事に興味を持つようになりました。
陸上競技をやっておりましたので、体力には自信があります。
現場で実務経験を積みながら資格取得も目指し、主任や施設の管理責任者を目指して貴法人の事業に貢献していきたいと思っています。
福祉と全然関係ない学部・学科から業界に入ってくる方も少なからずいます。
学生時代のアルバイトがきっかけになったり、就職活動がうまくいかず仕方なく福祉業界を選んだ方もいます。
前者は説得力がありますが、後者はネガティブな印象を与えないようにしましょう。
福祉に興味を持ったから(異業種から転職する場合)
異業種から転職する場合、福祉に興味をもつに至った経緯と前職で培った経験をアピールすることがポイントです。
前職では家電製品の営業を20年以上やってきました。
売上やコスト、収益をあげるにはどうしたらいいかを考える力と、取引先との商談で培ったコミュニケーション能力が私の強みだと思います。
人と接する力は障害を持たれている方相手でも十分発揮できると思います。
一日に数十社以上駆け回る日々で体力的にも精神的にも相当鍛えられた自負があります。
貴法人に採用されたあかつきには、実務経験を積み重ねながらスキルアップ・キャリアアップのため国家資格などを取得し、施設の運営・管理をになって行けるような人材になるよう努めて参りたいと思っています。
異業種からの転職の場合、「なぜ福祉業界にきたのか?」という理由を必ず聞かれます。
身内の方に福祉施設利用者がいる場合は、それを興味を持ったアピールに使うといいと思います。さらに、前職で培った経験をどう活かすのかを説明できるといいでしょう。
福祉業界に将来性を感じたという理由を付け足してもOK。
採用担当者に好印象を与えることができます。
障がい者施設で働く生活支援員の志望動機はこう書け!【例文つき】:まとめ
いかがでしたか?
- 障がい者支援施設とは?
- 障がい者施設の生活支援員になるための志望動機の書き方
- 【経験者】障がい者施設の生活支援員になるための志望動機の書き方
- 【未経験者】障がい者施設の生活支援員になるための志望動機の書き方
経験者と未経験者では書き方、伝え方が違ってきます。
経験者の場合は、
- キャリアアップのため
- 心機一転をはかるため
未経験者の場合は、
- 学校を卒業したから(福祉系・福祉系以外を問わず)
- 福祉に興味を持ったから(異業種から転職する場合)
どちらも志望動機がしっかり書けていれば採用担当者も納得してくれると思います。
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