どうも。ふくた(@fukushienblog)です。
・生活支援員の給料ってどれくらい?
・生活支援員の給料を上げるために何かいい方法はないのかな?
・給料を上げるときの注意点とか知りたい
こうした疑問にお答えできる記事となっています。
なぜなら、私自身が生活支援員の給料を実際に体験し、資格を取得したり転職をしたりして給料を上げてきているからです。
- 生活支援員の給料
- 生活支援員の給料を上げる5つの方法
- 給料を上げるために気をつけておくべきこと
▶︎本記事の信頼性
本記事では、福祉業界で生きる私が生活支援員の給料を上げる方法を解説していきたいと思います。
この記事を読み終われば、生活支援員の給料の実態や給料を上げる方法などを身につけることができます。
ちょっとのすきま時間に読める内容になっていますので、興味のある方はぜひ参考にしてみて下さい。
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生活支援員の給料
生活支援員の給料はお世辞にも高いとは言えません。
- 生活支援員の平均年収
- 生活支援員の諸手当
- 生活支援員の事業所別の給料
- 生活支援員と他の職種との給料の違い
ひとつひとつ解説していきたいと思います。
生活支援員の平均年収
生活支援員の平均年収は以下の通りとなります。
北海道・東北 | 甲信越・北陸 | 関東 | 東海 | 関西 | 中国 | 四国 | 九州・沖縄 | |
年収 | 267万円 | 288万円 | 321万円 | 310万円 | 299万円 | 261万円 | 267万円 | 264万円 |
時給(ア) | 865円 | 902円 | 1,009円 | 957円 | 966円 | 900円 | 851円 | 876円 |
時給(派) | 1,156円 | – | 1,538円 | 1,301円 | 1,351円 | 1,201円 | – | 1,051円 |
一番高い関東でも、平均年収が320万円前後となっています。
次は、全産業の平均年収です。
年代 | 全体 | 男性 | 女性 |
20代 | 341万円 | 363万円 | 317万円 |
30代 | 437万円 | 474万円 | 378万円 |
40代 | 502万円 | 563万円 | 402万円 |
50代以上 | 613万円 | 664万円 | 435万円 |
一番平均年収が低い20代にすら及ばない結果となっています。
肌感ですが、額面給料から税金や社会保険料などを差し引いて、手取りで20万円前後となります。
生活支援員の諸手当
生活支援員がもらう給与の額は、基本給と諸手当の合計額として算出されます。
諸手当には以下のようなものが該当します。
職種 | 金額 | 支給条件 |
通勤手当 | 実情に応じて (上限あり) | 電車やバスなどの定期代として |
時間外手当 | 実情に応じて | 通常の勤務時間を超えて就労した場合 |
夜勤手当 | 一回あたり3,000円~7,000円 | 夜勤に従事した場合 |
職務手当 | 5,000円~20,000円 | 主任や副主任、管理責任者として従事する場合 |
扶養手当 | 5,000円~10,000円 | 扶養親族がいる場合 |
資格手当 | 5,000円~20,000円 | 国家資格などを取得している場合 |
在宅手当 | 5,000円~15,000円 | 支払家賃の補助(賃貸の場合) |
処遇改善手当 | 10,000円~30,000円 | 生活支援員や介護職など介護職員処遇改善加算の対象職種として勤務している場合 |
日勤なのか夜勤なのか、一般職員なのか役職者なのかによって手当の金額は変わってきます。
自分がどれくらいの手当がもらえるのかしっかり確認しておきましょう。
生活支援員の夜勤については以下に記事を書いています。
⇒生活支援員の夜勤がきつい5つの理由【給料はあがるけど・・・】
生活支援員の事業所別の給料
生活支援員の給料は、事業所によっても違いが出てきます。
以下、具体例となります。
入所施設の従業員数 | 平均給与額 |
40人以下 | 33万7,256円 |
41人~60人 | 33万8,911円 |
61人~80人 | 33万4,530円 |
81人以上 | 35万330円 |
次は、グループホームの例となります。
グループホームの従業員数 | 平均給与額 |
4人以下 | 20万8,544円 |
8人以上10人以下 | 23万8,910円 |
31人以上 | 23万1,864円 |
表からは多少の誤差がありますが、事業所の規模が大きくなるにつれて平均給与額もアップする傾向があります。
職場を選ぶ際は、その法人の規模の大きさにも着目するといいでしょう。
入所施設もグループホームも規模が大きい施設ほど、待遇が良くなる傾向があるのです。
生活支援員と他の職種との給料の違い
生活支援員を他の関連職種と比べるとこういう結果となります。
職種 | 平均給与額 | 年収換算 |
看護職員 | 406,793円 | 488万円 |
理学療法士・作業療法士 | 380,134円 | 456万円 |
管理栄養士・栄養士 | 332,679円 | 399万円 |
サービス管理責任者 | 373,206円 | 447万円 |
福祉・介護職員 (全体) | 297,761円 | 357万円 |
就労支援員 | 311,652円 | 373万円 |
職業指導員 | 268,200円 | 321万円 |
肌感ですが、就労支援員や職業指導員は生活支援員の給料に近く、もっと低い傾向があります。
医療関係の職種と比べるとその差が分かると思います。
国が介護関連職に対して、どのように見ているかをうかがい知ることができる内容となっています。
就労支援員や職業指導員の記事は以下に書いてあります。
生活支援員の給料を上げる5つの方法
それでは、生活支援員の給料をアップする具体的な方法について解説していきたいと思います。
生活支援員の給料を上げる方法は、以下の5つとなります。
- 役職について役職手当をもらう
- 夜勤にかえ夜勤手当をもらう(身体の丈夫さに自信がある方)
- 資格を取得して資格手当をもらう
- 副業を始める
- 条件の良いところへ転職する
ひとつひとつ解説していきたいと思います。
役職について役職手当をもらう
その職場で長く働いて経験年数を積む。実はこれが一番身近な給料を上げる方法です。
役職手当の例は以下の通りとなります。
役職名 | 役職手当 |
副主任 | 5,000円〜15,000円 |
主任 | 1,0000円〜25,000円 |
サービス管理責任者 | 2,0000円〜3,0000円 |
施設長 | 3,0000円〜35,000円 |
定期昇給による給与アップの金額は、労働者の仕事のスキル・技能向上と連動しています。ただ長く働いているだけでは給与アップにつながらない場合もあります。
以下、私の経験談ですが、役職につく人間は決して能力が高いわけではありません。
運営サイドに気に入られる能力、とり入る能力がある人がなれる傾向が強いのです。
なぜなら、運営サイドは変に我を持たず、命令を忠実に実行してくれる人間を好むからです。この辺は一般企業も変わりません。
実際に、特に資格も持たず、入社して間がなくても昇進していく人間を見てきました。
自分はそんな政治力ないから無理だな・・・。このまま一般職でいいや。
現場の支援員の仕事内容を一生続けられますか?
1年目の職員と10年目の職員の仕事内容に大差ない、変化のない世界で働き続けるのは相当な気力と体力、それから精神力が必要になってきます。
好きじゃないとやってらんないとも言えます。
この点を踏まえて、二の足を踏んでいる方は今一度考え直し、所作を充実させ、数少ない役職のポストを狙っていきましょう。
夜勤にかえ夜勤手当をもらう(身体の丈夫さに自信がある方)
生活支援員の給料を上げる方法として、役職手当以外だとこの夜勤手当があります。
極論になりますが、福祉職はこの夜勤手当の有無が給料の大きな分かれ道になるといっても差し支えないでしょう。夜勤手当の相場は3000円〜7000/回くらい。実感としては、7000円前後が多い印象を受けます。
これが週一回夜勤に入る計算で、7000円×4回=28000円、お給料にプラスされます。
体力的に自信ないんだけど、お金の方が大事だしね。やってみようかな・・・。
ぶっちゃけ、こう考える方はやめておきましょう。
家庭的な問題を抱えている方や体力に自信のない方は夜勤には向きません。
なぜなら、不規則勤務による体調不良が重なって、自律神経失調症になる可能性もあるからです。
20代〜30代の若い方なら、問題なくやっていけるでしょう。しかしながら、40代〜50代の方だと、徹夜のダメージは相当なものがあります。夜勤明けの日に明らかな体調不良を感じることもあります。
夜勤は給料アップの手段ではありますが、自分の体力としっかり向き合って決めましょう。
夜勤がきつい詳しい理由を以下の記事に書いています。
⇒生活支援員の夜勤がきつい5つの理由【給料はあがるけど・・・】
資格を取得して資格手当をもらう
資格を取得して、資格手当をもらうのも給料アップの方法のひとつです。
以下、資格手当の例となります。
- 介護福祉士:3000円〜10000円
- 社会福祉士:5000円〜15000円
- 精神保健福祉士:5000円〜15000円
- 介護支援専門員(ケアマネージャー):5000円〜15000円
職場によっては、社会福祉主事、介護職員初任者研修、介護職員実務者研修にも資格手当がつくところもあります。
働きながら資格取るのって大変なんだよね。時間とお金がかかるし。これくらいのアップなら取らなくてもいいかな?
こう考える方も多いと思います。それでも私は、資格を取得した方がいいと思ってます。
資格手当は夜勤手当や役職手当と違って持続性があるからです。
役職手当はその役職にずっと就いていられるかどうか分からないし、夜勤手当は施設や事業所の都合で日勤に異動させられてしまう可能性があるため、将来にわたって支給が約束されないのです。
資格手当だって打ち切られる可能性があるんじゃないの?
もちろんその可能性はあります。ただ、夜勤手当や役職手当ほど職場都合に左右されにくいのです。
ですから、取得する恩恵は大きいと言えるでしょう。
働きながら勉強するのは大変だと思いますが、取得を考えていた方はこれを機会にチャレンジしてみるといいでしょう。
社会福祉士の勉強法方法は以下に記事を書いています。
⇒社会福祉士のおすすめ勉強方法【社会人はいつから時間をかけて挑むべきか】
副業を始める
個人的には、この副業を始めることも強くオススメしております。
給料の補てんにもなり、新たな知見とスキルが手に入る絶好のチャンスだからです。
福祉職で得た経験やスキルは福祉の世界でしか通用しません。
福祉職が給料の面で将来性がない場合、やっておいた方がのちのちの人生経験としてもプラスになります。
ウチの職場、副業禁止なんだけど・・・。
もし本気で給料をあげたいと思っているのならば背に腹は変えられません。
実家暮らし、一人暮らしの方はまだしも、家族持ちの方ましてお子さんのいる方に福祉職の薄給はこたえると思います。
オススメの副業は以下の通りとなります。
- youtube
- ブログ
- アフィリエイト
- SNS
- 情報商材(noteなど)
- 動画編集
- webライター
- webデザイン
- プログラミング
ご時世的にIT関連の副業が多くなっていますが、将来性を考えてもこの辺りのスキルを高めておくと、仕事が本当に行き詰まった時にフリーランスや独立の足がかりにすることができます。
もし、副業が軌道に乗った場合、当然住民税の納税額が給与額に対して高くなってしまい、会社にバレる可能性が出てきます。
それを回避する方法をご紹介します。
- 給料から天引きで、会社が従業員に代わって住民税を納める「特別徴収」ではなく、「普通徴収」に変更すれば、住民税の納付書が自宅に送られるので、会社に住民税の額を知られることはありません。
- 会社が副業禁止だったとしても労働基準法で、本業に支障をきたすなどの理由がない限り、就業時間外において労働者を不当に拘束することは禁じられています。
副業をしたという理由だけで解雇や罰則を与えることはできないのです。
もしそれでもとやかく言ってきたら?
迷わず転職しましょう!
副業は本人の才覚でやっていることです。
その才覚を認めようとしない職場にいても将来は暗いです。
本業以外で、稼ぐすべを持っているというのは素晴らしいことなので、気にせず自分自身を高めていきましょう。
条件の良いところへ転職する
給料をアップさせるためのもっとも近道がこれ。転職です。
現在の職場で自分の希望に合った給与アップが期待できないときは、待遇の良い事業所に転職することも選択肢の一つです。
なぜなら、時間が経ち年齢が上がるにつれて、転職するのが不利になってくるからです。年齢を重ねてからの転職は、客観的に評価されるような資格や経験、実績などを持っていないと難しいのが現状です。
でも、働きながら求人検索するの大変なんだよね。時間ないし。
そういう時は、転職エージェントを活用しましょう。
自分が働いている間に職場を探してくれるなんて、こんな効率のいいやり方他にありません。これを使わない手はありません。
以下に転職エージェントに関する記事を書いています。参考になさって下さい。
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転職する際、気をつけなければいけないのは、前職より条件が悪くならないことです。
もちろん全部がよくなることは滅多にないです。
通勤時間、給料、昇給、賞与、残業、福利厚生、年間休日など自分が譲れない順位をしっかりつけておきましょう。
職場がいやで辞めてもいいの?
よほど精神的に追い詰められてない限り、感情にまかせて辞めるのはNG です。
次がなかなか決まらず、長引くこともあります。あせりは禁物です。
福祉の職場はどこも人手が足りないので、よほどのことがなければ就職できる確率は高いです。
生活支援員のきつさを以下の記事に書いてあります。
⇒生活支援員がきついと言われる5つの理由【3Kだけじゃないよ】
生活支援員の給料を上げるために気をつけておくべきこと
転職するにせよ今の職場に残るにせよ、あせりは禁物です。
現職を退職したという気持ちが先走り、安易な気持ちで転職先を決めてしまうと、現職の二の舞になりやすいのです。条件がところどころ悪くなり、就職した当時の新鮮な気持ちも薄れ、不満がたまりにたまってきます。
これでは、なんのために転職したのか分からなくなってしまいます。
現職も見直してみましょう。
- もう少し頑張れば役職になれるかも。
- 役職になれば、仕事に対する視点が変わるかも。
- 異動願いを出せば、より自分に合う現場で働けるかも。
- 資格の勉強を始めれば、知識が増え、仕事に対する取り組み方が変わってくるかも。
- 副業を始めれば、世界が広がり、本業で満たされない分を発散できるかも。
いずれも給料アップにつながることではありますが、収入を上げたいと思った時こそ、取り組む方法がいろいろあることを今一度考えてみましょう。
もっと稼ぎたいと思った時こそ、自分を見つめ直すチャンスでもあるのです。
生活支援員の給料を上げる5つの方法:まとめ
まとめたいと思います。
生活支援員の給料を上げる方法がお分かりになっていただけましたでしょうか。
- 生活支援員の給料
- 生活支援員の給料を上げる5つの方法
- 給料を上げるために気をつけておくべきこと
もっと稼ぎたいと思った時は、人生最大のチャンスでもあります。
- 役職について役職手当をもらう
- 夜勤にかえ夜勤手当をもらう(身体の丈夫さに自信がある方)
- 資格を取得して資格手当をもらう
- 副業を始める
- 条件の良いところへ転職する
ざっと、見返しただけでもこれだけの方法があります。
意外と見落としていた身近な方法も中にはあったと思います。
いろいろな角度から給料アップを考えてみましょう!
以上となります。
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