どうも。ふくた(@fukushienblog)です。
- 社会福祉士って簡単すぎるって噂聞いたんだけど本当?
- 社会福祉士って合格率どれくらいなの?
- 社会福祉士って中高年でも受かるの?
- 中高年でも合格できる秘訣とかあったら教えて欲しい
こうした悩みを解決できる記事になっています。
なぜなら、私が第33回社会福祉士国家試験を受験して合格しているからです。実体験をもとに皆さんに情報を提供できます。
- 社会福祉士って簡単すぎるの?
- 社会福祉士の合格率
- 社会福祉士の中高年の合格率
- 社会福祉士に合格する秘訣
▶︎本記事の信頼性
本記事では、福祉業界で生きる私が社会福祉士が簡単すぎるかどうかについて解説していきたいと思います。
この記事を読み終えることで、社会福祉士が簡単すぎるのかどうか、受験者の年齢別合格率及び勉強方法についてつかむことができます。
ちょっとのすきま時間に読める内容になっていますので、興味のある方はぜひ参考にしてみて下さい。
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社会福祉士って簡単すぎるの?
社会福祉士国家試験は簡単な試験ではありません。まして、簡単すぎるなんてとんでもない話です。
確かにネットでは、短期間の勉強で合格したと言う話はチラホラ耳にします。
- 試験日3週間前から勉強を始めて合格しました。
- 1ヶ月前から勉強して合格したよ。
- 2ヶ月くらいかな?そんなに難しい試験じゃなかったよ。
- 3ヶ月前からだね。それくらいから始めれば十分受かる試験だよ。
真偽のほどは定かではありませんが、実際に試験を受けた私から一言。
まずウソです。信じない方がいいですね。
かなりの予備知識がある状態から勉強を始めたのならば可能性はあるかもしれません。
しかしながらまったくの初学者が、しかも3ヶ月前程度から勉強を始めて合格できるとは思えません。しかも働きながら。3週間前からとか1ヶ月前からとかなんてとても信じられない話です。
社会福祉士は、過去問題集1年分を解いて、解説を読むだけでも相当骨が折れる試験です。
言っている人のブランディング戦略としか思えません。
これから社会福祉士を受験する予定のある人は、こんな噂話に翻弄されず、しっかりとした勉強の計画を立てて試験に挑みましょう。
社会福祉士が難しいと言われる理由を以下の記事に書いています。
⇒社会福祉士の試験が難しいと言われる理由を解説します【解決策も教えます】
社会福祉士の合格率
次に、社会福祉士の合格率を見てみましょう。
実施年 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 |
第36回 令和5年度 | 58.1% | 34,539人 | 20,050人 |
第35回 令和4年度 | 44.2% | 36,974人 | 16,338人 |
第34回 令和3年度 | 31.1 % | 34,563 人 | 10,742 人 |
第33回 令和2年度 | 29.3 % | 35,287 人 | 10,333 人 |
第32回 令和元年度 | 29.3% | 39,629人 | 11,612人 |
おおむね30%前後で推移しています。
合格率30%を切る試験は難易度の高い試験に入ります。
100人受験したら70人落ちる。単純にこう考えても簡単な試験ではないことがうかがいしれます。
※社会福祉士国家試験は第35回(令和4年度)で44.2%、第36回(令和5年度)で58.1%と合格率が高くなってきており、挑戦しやすくなってきています。
他の福祉系の資格と比べてみましょう。
資格 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
精神保健福祉士 | 6,978人 | 4,911人 | 70.4%(R5年度) |
介護福祉士 | 79,151人 | 66,711人 | 84.3%(R4年度) |
他の福祉士と比べても、合格率が低いことが分かると思います。
相当な覚悟を持って挑みましょう。
社会福祉士の合格率が低い理由について詳しい記事を書いています。
⇒社会福祉士の合格率が低い理由はこの5つ【0点科目があると即不合格】
社会福祉士の中高年の合格率
次は、中高年の社会福祉士の合格率を見てみましょう。
おもに働きながら受験するであろう層をターゲットにしました。
以下の通りとなります。
年齢区分(歳) | ~30 | 31~40 | 41~50 | 51~61 | 61~ | 計 | |
令和2年度 (第33回) | 人数(人) | 4,913 | 1,813 | 2,149 | 1,172 | 286 | 10,333 |
割合(%) | 47.6 | 17.5 | 20.8 | 11.3 | 2.8 | 100 | |
令和元年度 (第32回) | 人数(人) | 5,597 | 2,076 | 2,369 | 1,256 | 314 | 11,612 |
割合(%) | 48.2 | 17.9 | 20.4 | 10.8 | 2.7 | 100 | |
平成31年度 (第31回) | 人数(人) | 6,050 | 2,439 | 2,368 | 1,269 | 330 | 12,456 |
割合(%) | 48.6 | 19.6 | 19 | 10.2 | 2.6 | 100 |
5人受けて4人落ちる計算になります。
働きながら合格するには、相当な試練が待ちかまえていることが分かります。
中高年が社会福祉士に受からない理由ってなんだろう?
色々ありますが、多くの場合「言い訳」が原因になります。
- 勉強する時間がとれない
- 覚えられない、頭に入ってこない
- 危機感が薄い
ひとつひとつ解説していきたいと思います。
勉強する時間がとれない
主な理由は以下の通り。
- 家事・育児
- 家族サービス
- 仕事が忙しい
- 勉強する環境が悪い
気持ちは分かります。
ですが受験生としては、残念ながらこれすべて「言い訳」になります。
そんなことはやる前からすべて分かっていること。「もし、あなたが学生だったら100%合格できるんですか?」と聞かれて「はい」と答えられる人は多くはないでしょう。
結局、できない理由を探しているだけなのです。
落ちた時の自分を正当化するのはやめましょう。
厳しいようですが、社会人をやりながら社会福祉士の受験を決めたのであるならば、言い訳せずひとつひとつのことをしっかり身につけていきましょう。
覚えられない、頭に入ってこない
中高年になると、若い頃に比べて物事に対する集中力や記憶力は落ちます。
「もう年だから覚えられない」よく聞く言葉です。
人や物の名前が思い出せない、昨日の食事が思い出せない、何度も鍵をかけたかチェックするなど加齢に伴い今まで自分の身におきなかったことが起きるようになります。
実はこの「年をとると、記憶力は衰える」という定説は最新の研究によってくつがえりつつあります。
- 年をとっても「覚える力」はそれほど衰えない。
- 「思い出す」力を高める工夫をすることが大切
詳しい話はこちらに譲ります。
⇒「年をとると記憶力が衰える」は誤解!? 健康情報のウソ・ホントを徹底検証①
「年をとると記憶力が衰える」という思い込みが、自分の記憶が正しいかどうかの自信をなくす原因になっています。
年齢を言い訳にするのではなく、「いっちょここらへんで、脳ミソフル回転で使ってみっか!」くらいのポジティブさで試験にのぞむといいでしょう。
危機感が薄い
大抵の中高年の人は働きながら社会福祉士の試験を受けるので、危機感が薄い傾向があります。
以下、その具体例です。
- 社会福祉士に合格したらいいなあ
- 落ちてもまた来年受ければいいさ
- 落ちても仕事がなくなるわけじゃないからね
そのうち、受験する理由すらあいまいになっていきます。
「仕事がある」ということは勉強できない言い訳になり、保険にもなります。そちらに気持ちが傾いてしまうと受験自体がいいかげんなものになります。
現役大学生は、不合格後の内定などの心配があるため必死です。
自分の身に置かれた状況につかるのではなく、「どうして社会福祉士になりたいのか」「社会福祉士になって何がやりたいのか」を常に考え、危機意識を持つようにしましょう。
社会福祉士に合格する秘訣
社会福祉士に合格するためには、自分にあった受験対策をすることが大切です。
以下、その秘訣となります。
- 家族に理解を得る
- 勉強時間を確保する
- 「試験に受かるため」の勉強をする
ひとつひとつ解説していきたいと思います。
家族に理解を得る
中高年の受験者は、大体家族を持っていると思います。
まずは家族から理解を得ましょう。
本格的に受験勉強を始めると、勉強時間が優先になり、家族サービスができなくなるかもしれません。子供と遊ぶ時間、家族との外出など。大切な時間を削らなくてはなりません。
社会福祉士の資格がいかに社会的に意義あるものなのか、自分の将来に大事なものであるかをアピールしておくのが大切です。
受かったら、家族との時間をたっぷりとることを約束しておくのもいいでしょう。
家庭持ちの受験者は、何より家族の理解が大切なのです。
勉強時間を確保する
社会福祉士の勉強時間は300時間以上が必要だとよく言われます。
あくまでも目安ですが、1日2時間勉強して約5ヶ月。1日1時間勉強して約10ヶ月かかります。
以下、私の勉強時間の例です。
私は本試験の約半年前、つまり前年の7月頃から勉強をスタートさせました。
- 平日に1〜2時間
- 休日に5〜6時間
- 試験一月前(直前期)はアプリを使って移動時間に30分〜1時間
少ない時間に合わせて計算して、300時間をちょっと越えるくらいです。
平日の勉強は、仕事で疲れ果ててまったく手がつかない日も結構ありました。休日は家族サービスや他のことに追われ、なかなか集中できない日も続きました。
なので時間数よりも、早めに勉強をスタートすることの方が大事だと思います。
「試験に受かるため」の勉強をする
社会福祉士は、あくまでも受験勉強です。
「試験に受かるため」の勉強をしましょう。決して学術的な勉強をしてはいけません。
以下、不合格になる勉強方法です。
- 参考書(教科書)を通読する
- ノートをとる
- 模擬試験を受けまくる
どれもこれも時間とお金のムダです。
限られた勉強時間を効率的に使う方法はひとつ。
過去問題集をひたすら繰り返すことしかありません。
過去問題集は問題を解いてアウトプット、解説を読んでインプットできるので、これ以上ない学習効果を上げることができます。
要は試験に受かればいいのです。学問ではありません。
おすすめの過去問題集のリンクを貼っておきます。
社会福祉士の詳しい勉強方法に関して記事を書いています。
⇒社会福祉士のおすすめ勉強方法【社会人はいつから時間をかけて挑むべきか】
社会福祉士は簡単すぎるって本当?【現役社会福祉士が難易度を解説】:まとめ
まとめたいと思います。
社会福祉士って簡単すぎるかどうかお分かりになっていただけましたでしょうか。
- 社会福祉士って簡単すぎるの?
- 社会福祉士の合格率
- 社会福祉士の中高年の合格率
- 社会福祉士に合格する秘訣
合格率も低いので、それ相応の勉強量が必要になってきます。
社会福祉士が簡単すぎるという意見に惑わされないようにしましょう。
社会福祉士の詳しい内容について知りたい方は、ぜひ以下の記事をあわせてお読みになって下さい。
今回は以上となります。
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