どうも。ふくた(@fukushienblog)です。

・障がい者施設の離職率ってどれくらい?
・障がい者施設の離職率が高い理由ってなに?
・離職率が高い障がい者施設を見分けるポイントを知りたい…
こうした悩みを解決できる記事になっています。



なぜなら私が障がい者施設で生活支援員の仕事をしており、離職率の高さを目の当たりにしてるからです。
- 障がい者施設の離職率
- 障がい者施設の離職率が高い理由
- 離職率が高い障がい者施設を見分けるポイント
▶︎本記事の信頼性


本記事では、福祉業界で生きる私が障がい者施設の離職率が高い原因と対策方法について解説していきたいと思います。
この記事を読み終えることで、障がい者施設の離職率、離職率が高い理由、見分けるポイントをつかむことができます。
ちょっとのすきま時間に読める内容になっていますので、興味のある方はぜひ参考にしてみて下さい。
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障がい者施設の離職率


障がい者施設というより、福祉業界全体の離職率を見てみましょう。


この表から見ると、医療、福祉業界の離職率は14.2%となっています。
最も離職率が高いのは宿泊業・飲食サービス業の26.9%、次に高いのがサービス業(他に分類されないもの)の19.3%、最も低いのは鉱業・採石業・砂利採取業の5.6%となっています。
こうして比べてみると、医療・福祉業界が特別離職率が高いわけではないことが分かります。
ただし、平均値よりは高いので、他の産業と比べると採用した職員は定着しにくい傾向があります。
職員を離職させないための国の施策に期待が高まりますね。
障がい者施設で働くのはそれだけきついのです。
⇒障がい者施設の仕事がきつい5つの理由【具体例あります】
障がい者施設の離職率が高い理由


こちらも同様に障がい者施設ばかりでなく、全産業において離職率が高い理由の上位3つを挙げてみましょう。
理由 | 割合 |
給料等収入が少なかった | 9.4% |
職場の人間関係が好ましくなかった | 8.8% |
労働時間、休日などの労働条件が悪かった | 8.3% |
待遇面や人間関係、労働条件に不満を持って離職する人が多いです。
さらに深ぼっていくと、次のような悩みがあるのが分かります。


上位3つが「人手が足りない(52.0%)」「仕事内容のわりに賃金が低い(38.6%)」「身体的負担が大きい(腰痛や体力に不安がある)(30.6%)」となっています。
特に「人手が足りない」というのが福祉業界の特筆すべき点となっています。
人手が足りないと、当然働く職員に負担がのしかかり、以下のような悪循環が生まれます。
- 人が退職する
- 残った職員に負担がのしかかる
- 心に余裕がなくなる
- 人間関係がギクシャクする
- 人が退職する
働く上で大切なのは、心のゆとりです。
心にゆとりがないと、同僚や部下に対する当たりが厳しくなったり、利用者への適切な支援ができなくなったりします。
ヘタをすれば、利用者に怪我や転倒をさせてしまい、思わぬ大事故につながってしまう恐れがあります。
人手不足や待遇、ギクシャクした人間関係は、障がい者施設のみならず福祉職にとって大きな悩みの種なのです。
職員の本音がすべてですね。
⇒障がい者施設で働く職員の5つの本音【現役生活支援員が教えます】
離職率が高い障がい者施設を見分けるポイント


離職率が高い障がい者施設を見抜くポイントは以下の通りです。
- 頻繁に求人の募集がある
- やけに給料が高い
- 面接が簡単で採用・内定までが早い
- 職員に笑顔がない
- 労働条件が分かりにくい
ひとつひとつ見ていきたいと思います。
頻繁に求人の募集がある
一番気をつけなければいけないのがこれです。
ハローワークの求人や他の求人サイトで頻繁に見かける求人。当然のことながら、それだけ離職している可能性が高いと言えます。
もちろん、事業拡大のための人員補充のケースもありますが、大概が離職率が改善されないから求人を出しています。
「あ、この求人あまり見たことないな…。」という求人を見かけたらチェックしておきましょう。
やけに給料が高い
これも要注意。
給料が高いから一見いい求人に思うかもしれませんが、実は給料を高くして人手不足を解消しようとしている可能性もあります。
厳しい現実を突きつけるようですが、障がい者施設および福祉業界で給料の高い職場なんてまれです。
仮にあったとしても、固定残業代や資格手当など全部込み込みで給料を高く見せかけてるだけのケースもあります。
相手も人数を集めようと必死。
面接時に給与規定に関して詳しく聞いておくと良いでしょう。
面接が簡単で採用・内定までが早い
ほとんどこちらの話を聞くこともなく、手短で簡単すぎる面接。
そして、内定から採用まであっという間に終わってしまう法人は、慢性的な人手不足におちいっている可能性があります。



誰でもいいわけね…



その通りです!
そういう法人は、特別あなたが気に入ったわけじゃないんです。誰でもいいんです。早く勤めることができる人であれば。
過去の経歴に問題があったり、人間性に難があったりしても雇います。信じられないことに心に病気を持っているのが最初から分かっていても平気で雇います。
それだけ余裕がないのです。
こういう職場は、既存の職員の質も極めて低いため、人間関係でトラブルを起こす可能性があります。
採用スピードに違和感を感じたらちょっと疑ってみましょう。
職員に笑顔がない
面接や実習にいったら、そこで働く職員の態度や表情をよく見ておきましょう。
職員に笑顔がなかったり、態度が悪かったら社員教育が行き届いてなかったり、ストレスを抱えている可能性があります。
また、利用者に対する接し方もよく見ておきましょう。
不当に子供っぽくあつかったり、威圧的な接し方をしていたら要注意。職場の雰囲気が良くなくて、サイコパスな同僚やパワハラ上司がひそんでいる可能性があります。
障がい者施設、および福祉業界の仕事は良好なチームワークで成り立ちます。
なので、職員間のコミュニケーションには気をつけましょう。
労働条件が分かりにくい
労働基準法には、雇用する労働者に対して、年間休日日数や給料および昇給・賞与、残業の有無など労働条件を書面で示さなければなりません。
にもかかわらず、求人広告に労働条件の詳細が記載されていないことがあります。
入社してから、最初に提示されていた条件と違うことが判明したら、それはブラック企業であると言えます。
この労働条件は、生活に大きな影響をおよぼすものなので、労働条件の詳細について触れていない法人には注意しましょう。
せっかく内定を勝ち取ってもきつくなるだけですよ。
⇒生活支援員がきついと言われる5つの理由【3Kだけじゃないよ】
障がい者施設の離職率が高い原因と対策方法【現役生活支援員が答えます】:まとめ


まとめたいと思います。
障がい者施設の離職率が高い原因と対策方法についてお分かりになっていただけましたでしょうか。
- 障がい者施設の離職率
- 障がい者施設の離職率が高い理由
- 離職率が高い障がい者施設を見分けるポイント
障がい者施設のみならず、福祉業界は本当に離職率が高いです。
そんな業界で働いていくにはある程度覚悟が必要です。



自分なりにモチベーションを保つ工夫をしていきましょう。
今回は以上となります。
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