どうも。ふくた(@fukushienblog)です。
・就労継続支援B型ってなんなの?
・就労継続支援B型で働く職員の悩みを知りたい
・悩みの解決方法も教えて
こうした悩みを解決できる記事になっています。
なぜなら私が障がい者施設で生活支援員の仕事をしており、就労継続支援B型をよく知っているからです。
- 就労継続支援B型ってなに?
- 就労継続支援B型で働く職員の悩み
- 就労継続支援B型で働く職員のお悩み解決方法
▶︎本記事の信頼性
本記事では、福祉業界で生きる私が就労継続支援B型で働く職員の悩みについて解説していきたいと思います。
この記事を読み終えることで、就労継続支援B型の概要、働く職員の悩み、悩みの解決方法をつかむことができます。
ちょっとのすきま時間に読める内容になっていますので、興味のある方はぜひ参考にしてみて下さい。
※【登録は無料】福祉の仕事に就職・転職したい方のためにおすすめのサイトをまとめました。たった1分の登録時間があなたの未来を変えます。
就労継続支援B型ってなに?
まず、就労の支援を受けられる福祉のサービスにはいくつか種類があります。
それが就労移行支援、就労継続支援A型・B型です。それぞれのサービスの違いを簡単にまとめると以下の通りとなります。
就労移行支援 | 就労継続支援A型 | 就労継続支援B型 | |
雇用契約 | なし | あり | なし |
利用料賃金 | 年収によっては利用料あり | 給料が支払われる。利用料支払う場合もあり | 工賃が支払われる。利用料支払う場合もあり。 |
月額全国平均収入 | 平均67,765円(2015年度) | 平均15,033円(2015年度) | |
対象者 | 原則18 歳〜65歳未満 | 原則18 歳〜65歳未満 | 年齢制限なし |
利用期間 | 2年(延長あり) | 定めなし | 定めなし |
ひとつひとつ解説していきます。
就労移行支援
就労移行支援とは、障害者総合支援法に定められた「障がい福祉サービス」です。
障がいのある方が一般就労に向けたトレーニングを行い、働くために必要な知識や能力を身につける職業訓練を行い、職場探しや就職活動のサポートを行います。
色々な悩みを抱えた人の「働きたい」という気持ちに寄り添って課題を解決していきます。
就労継続支援A型
就労継続支援A型は一般企業での就職は難しいが、ある程度の支援があれば継続して働くことができる人が対象です。
雇用契約は結びます。ですので、最低賃金額以上の給料が支払われます。
業務内容は以下の通り。
- 喫茶店などのホールスタッフ
- 売店などでの販売業務
- 窓口・受付業務
- パソコンのデータ入力
- 軽作業
- 清掃
- 洗車
- 農作業
障がいや病気に理解のある職場スタッフのサポートを受けながら一般就労を目指します。
一般就労に比べて比較的就労時間が短いことと、給料が低いケースがあります。
就労継続支援B型
就労継続支援B型は、障がいや難病のある人が自分自身の年齢や体力などの理由から、企業等で雇用契約を結んで働くことが困難な人が対象です。
当然のことながら、雇用契約は結びません。
比較的簡単な作業を短時間に行います。
以下、その作業例です。
- 農作業
- 部品加工
- 手工芸
- 調理
- クリーニング
- 分別
自分の障がいの程度や体調を考慮してマイペースに働くことができ、就労に関する能力の向上を目指します。
事業所と雇用契約を結ばないため、いわゆる賃金ではなく生産物に対する成果報酬の「工賃」が支払われます。
B型事業所は障害者手帳がなくても利用できる場合があります。
自治体の判断によって入所できる可能性があるので、市町村の窓口に問い合わせてみてください。
就労継続支援B型で働く職員の悩み
就労継続支援B型で働く職員の悩みはおもに以下の通りとなります。
- 最低賃金にまったく及ばない「工賃」
- 普段は売れない授産品作り
- 苦痛な単純作業の繰り返し
- 利用者との難しい人間関係
- 理念のない作業所の運営方針
ひとつひとつ解説していきたいと思います。
就労継続支援B型で働く職員の悩み① 最低賃金にまったく及ばない「工賃」
就労継続支援B型の作業所では、雇用契約を結ばない関係上、給料を「工賃」と呼びます。
作業所の工賃は低いです。
厚生労働省の調査によると、2019年度の平均月額工賃は1万6369円です。時間給にすると214円となり、同年度の最低賃金(全国加重平均額)の901円を下回っています。
なんでこんなに低いの?
雇用契約を結ばないから法律で定められた最低賃金額が適用されないからです。
ほとんどのB型作業所で受注している仕事は単純な軽作業が多く、報酬も低いため、そこから工賃を捻出するとなるとどうしても低報酬になってしまうのです。
職員はこの工賃を上げるために色々な方策や仕事量の増加を考えるのですが、低報酬と人員配置の問題に頭を悩ませます。
工賃の低さはどうにもならない問題なのです。
就労継続支援B型で働く職員の悩み② 普段は売れない授産品作り
企業の仕事を受注しないまでも、事業所自体で商品作りをしているところもあります。
この作業所の商品「授産品」は、思っている以上に普段売れにくいのです。
障がい者や福祉に興味のない人は買わないからです。
市販の陶芸・手工芸品や農作物、お弁当などコンビニやスーパーに置いてあるものと比べてみても作業所ならではのベネフィットってほとんどありません。
そんなに売れないんだったらやる意味なくない?
大きなイベントなど作業所同士が集まる会場では普段の数倍商品が売れていきます。
おつきあいでお互いに買い合うわけです。
このイベントでどれくらい売れるかが、作業所の工賃に関わってくるのです。
通りすがりの一般客が立ち寄って買っていくような魅力的な商品を作り出せたら、世間の目も変わってくるでしょう。
就労継続支援B型で働く職員の悩み③ 苦痛な単純作業の繰り返し
作業所であつかっている仕事の大半が軽作業です。
この単純作業の繰り返しに職員も利用者も飽きてきます。
いくら障がいをもっていたとしても、脳に刺激の少ない毎日が続くとだれてくるし、技術も才能もいらない軽作業ではいくら頑張っても一般就労に結びつきにくいのです。
どんなことやるの?
それこそ切る・貼る・破る・壊す・ちぎるなど誰にでもできる作業ばかりです。
障がい者だから単純作業しかできないというのは単なる思い込みで、人によっては思っていたより高度なことができる場合もあります。
ただし、作業内容が一般就労レベルだと、報酬的にまったく割りに合わなくなるのでここらへんのさじ加減が難しいところではあります。
就労継続支援B型で働く職員の悩み④ 利用者との難しい人間関係
就労継続支援B型で働く利用者には、比較的障がいが重い人が多いです。
ですので、なにかしらの問題行動を抱えている利用者が少なくありません。
以下、その問題行動の例です。
- なんの前触れもなく怒鳴り出す
- 急に泣き出す
- 気がたかぶると周囲の職員や利用者に手を出す
- ふてくされて動かなくなる
- 異性の利用者が気になりつきまとう
実年齢が成人にもかかわらず、このような問題行動をしてくると接している職員はどうしても相手を「子ども扱い」してしまいがちです。
そういう接し方していいの?
基本的にはダメです。例え障がいがあろうとも実年齢にそくした接し方を心がけなければなりません。
ですが、現実には「みんな仲良く」という名のもとに「大人の保育園」と化している作業所は少なくありません。
「第2の家庭」「最後の砦」「一生ここにいる」と考える作業所が多いので、無意識にもそのような態度が出てくるのです。
しかしながら。完全に「大人」として距離をとって接してくる職員はドライな感じがし、子ども扱いまではいかなくても自分の子供のように接してくる職員は暖かい印象があります。
適切な距離感が非常に難しいところではあります。
就労継続支援B型で働く職員の悩み⑤ 理念のない作業所の運営方針
作業所の数だけ施設長がいます。
であれば当然施設長の数だけ考え方が違います。
私が今まで見てきた施設長は、大体以下のようなタイプが多かったです。
- とにかく「工賃」を上げることに捉われ、利用者の楽しみには関心を持たない
- 利用者の独創性を重んじ、芸術や音楽など「個性」を打ち出す
- どちらもバランスよくやりたい
- 自己保身しか考えず作業所の発展には興味がない
一番不適切なのは、「マイルール」のみで動くタイプです。
この手の人間は人の言うことを聞かず、職員や利用者を大切にしません。
利用者が来ればお金になるので、職員の疲労も考えず休日開所を増やしたり、職員がどんなに問題行動のある利用者に他害行為を受けてもお金のため、外聞のために見てみぬふりをします。
職場には働く従業員が納得できる理念や指針が大切です。大切にされていないと思う職員は去っていきます。
これといった運営方針がたてられないのならば、皆で作り上げていくのもアリなのです。
就労継続支援B型で働く職員のお悩み解決方法
就労継続支援B型で働いているとストレスを抱えます。
上手に付き合っていかないと、働くこと自体がおっくうになり、ヘタをすると休職するハメになってしまいます。
職員のストレス解消方法の例は以下の通りです。
- 今の職場の経験を他のことに活かす
- 将来を見すえて行動する
- 人に悩みを話す
- 運動をする
- 就職活動をしてみる
より詳しい内容に関しては以下の記事に書いています。
⇒辛い生活支援員の仕事を立て直す!誰でもできるシンプルな心の法則5選
ストレスを抱えこまない生活や心がけをすることが仕事が長続きする秘訣になるでしょう。
就労継続支援B型で働く職員の5つの悩み【現役生活支援員が解説】:まとめ
まとめたいと思います。
就労継続支援B型で働く職員の悩みがお分かりになっていただけましたでしょうか。
- 就労継続支援B型ってなに?
- 就労継続支援B型で働く職員の悩み
- 就労継続支援B型で働く職員のお悩み解決方法
障がい者の相手をするのは骨が折れます。生活介護も就労継続支援B型もそれは同じ。
押しつぶされないようにするには工夫も必要です。
悩みを抱え込まないように、心をリフレッシュさせる術を身につけましょう!
もし、今の職場の悩みが深くてどうしようもなかったら・・・
せっかく苦労して手に入れた職場。
長年勤め上げた職場。人それぞれ色々な思いがあるでしょう。
とはいえ心身に無理してまで居続けてしまうと、ストレスがたまり、心身を壊してしまうことにもなりかねません。
うつなどの心の病になる前に、職場環境の見直しをはかるのもひとつの手です。
ハローワークだけでなく、転職支援サイトや転職エージェントをうまく活用すれば、働きながら効率よく就職活動ができます。
福祉の仕事は休んでもなかなか疲れがとれない仕事。なのに貴重な休日を求人検索に費やすのはイヤですよね?それならば、自分の代わりに職を探してくれる転職支援サイトや転職エージェントを使わない手はありません。
自分に合う働きやすい職場を見つけて、自分の人生を豊かにしていきましょう!
※【登録は無料】福祉の仕事に就職・転職したい方のためにおすすめのサイトをまとめました。たった1分の登録時間があなたの未来を変えます。
現役生活支援員が特にオススメする転職エージェント3つ【登録は無料です】
私がオススメする転職エージェントは以下の通りとなります。いずれも1分くらいで無料登録できます。
順番に解説していきたいと思います。
かいご畑
かいご畑
- 働きながら0円で介護資格が取れる
- 資格・未経験OKの求人が多い
- 介護関係の資格を持つキャリアアドバイザーがフォロー
一番の特徴が、「介護職員初任者研修」「介護職員実務者研修」が無料で取得できるところです。
自費で払うと、結構かかってしまうので是非取得しておきたいところですね。
仕事の紹介を行なっているかたわらで、自社で介護教室の運営を行っているこの「かいご畑
かいご畑の公式サイトはこちら
レバウェル介護
レバウェル介護
正社員・契約社員・パートなどの求人を多く取り扱っている求人サイトは多いですが、このレバウェル介護
派遣の求人にここまで特化している求人サイトは珍しいと言えます。
派遣には通常2つのパターンがあります。
登録型派遣
登録型派遣とは、世間一般的に認識されている”派遣”の事を指します。
登録型派遣は”契約期間”があります。
通常、契約期間は2ヶ月更新となっていて、2ヶ月経ったところで同じ事業所で継続して働くのか、違う勤め先を探すのか選択する事ができます。
よほどの職務不適正や本人の不満がなければ継続して雇用され続けるのが一般的です。
紹介型予定派遣
紹介予定派遣とは、直接雇用を前提とした派遣の働き方になります。
派遣として働いている施設・事業所が気に入ったら、次回は契約更新しないでそのままその施設・事業所に正社員として直接雇用されます。
職場の雰囲気や人間関係がわかった後で正社員になりたい!
こういうマインドの方にはぴったりの働き方と言えるでしょう。
最大時給は1800円で高時給求人もあるので、介護業界での転職を考えているなら1度登録してみましょう。
レバウェル介護
レバウェル介護の公式サイトはこちら
ケアジョブ
ケアジョブ
- 転職相談・悩み相談
- 求人紹介
- 履歴書・職務経歴書の書き方
- 面接の模擬練習
- 面接の日程調整
- 給与など待遇条件の交渉など
ケアジョブ
非公開求人を扱っていて、登録しないと紹介して貰えない求人があります。全体の70%が非公開求人です。
非公開にするのは以下の理由です。
- 急募
- 人気求人
- 在職者より高給
- 採用までの時間削減
非公開の求人案件が豊富というのは、求職者にとっても非常に魅力的だと思います。
ケアジョブの公式サイトはこちら
理想の職場を手に入れて、仕事で悩まない人生を送りましょう!
ここまで読んでくださりありがとうございました。
※【登録は無料】福祉の仕事に就職・転職したい方のためにおすすめのサイトをまとめました。たった1分の登録時間があなたの未来を変えます。