どうも。ふくた(@fukushienblog)です。
- 社会福祉士って取っても後悔するだけって本当?
- 社会福祉士って持ってても役に立たないの?
- 社会福祉士って仕事ないの?
- 後悔しないようにするにはどうすればいいのかな?
こうした悩みを解決できる記事になっています。
なぜなら私が社会福祉士の資格を取得しており、取得して後悔に似た感情を抱いたことがあるからです。
- 社会福祉士って取っても後悔するだけって本当?
- 社会福祉士って仕事ないの?
- 社会福祉士を取得して後悔しないための心がまえ
▶︎本記事の信頼性
本記事では、福祉業界で生きる私が社会福祉士を取ったあとの後悔について解説していきたいと思います。
この記事を読み終えることで、社会福祉士を取得したあとに後悔しないための行動がとれるようになり、より前向きに進んで行けるようになります。
ちょっとのすきま時間に読める内容になっていますので、興味のある方はぜひ参考にしてみて下さい。
社会福祉士って取っても後悔するだけって本当?
社会福祉士を取ったあとに感じる後悔は以下の通りとなります。
- 社会福祉士は資格がなくても働ける
- 社会福祉士は資格を取得しても通用しない
- 社会福祉士は給料が低い
- 社会福祉士はストレスが大きい
- 社会福祉士はバカにされる?
ひとつひとつ解説していきたいと思います。
社会福祉士を取ったあとの後悔① 社会福祉士は資格がなくても働ける
社会福祉士の資格がなくても働ける職場って結構あります。
社会福祉士は業務独占資格ではなく名称独占資格のため、資格を持ってないと名乗れないだけで業務に携われないわけではありません。
逆に社会福祉士の資格が必須、またはほぼ必須なのは以下の通りです。
- 地域包括支援センター:必須
- 公務員:ほぼ必須
- 社会福祉協議会:ほぼ必須
- MSW(メディカル・ソーシャル・ワーカー):ほぼ必須
- SSW(スクール・ソーシャル・ワーカー):ほぼ必須
若いうちからでないと書類選考すら通るのが難しく、採用のハードルも高いのが特徴です。
じゃあ、社会福祉士持ってなくても働ける場所ってどんなところがあるの?
高齢者施設の生活相談員や現場の介護職、生活支援員などがそれに当たります。
現場に近い仕事であればあるほど、社会福祉士の資格を必要としません。
実際に相談職とかに就くと、資格を持たない人が結構いたりします。そういう人は後から資格取得者が入ってくると気まずくなり取りに行きます。
資格がなくても十分働けますが、最後はプライドの問題だったりするのです。
社会福祉士を取ったあとの後悔② 社会福祉士は資格を取得しても通用しない
社会福祉士を取得すれば実践ですぐに通用するかと言われると答えはNOです。
いろいろ理由は考えられますが、究極の答えはこれ。
社会福祉士国家試験の内容が浅くて広いからです。
どういうこと?
働く上で最低限必要な知識を詰め込んだにすぎないのです。
社会福祉士の試験は、福祉の歴史、学者や学説、たずさわる可能性の低い分野の勉強が多く、実践で役に立つとは思えません。
個人的には以下の科目は不必要、もしくは身につける知識としては中途半端だと感じました。
- 人体の構造と機能及び疾病
- 心理学理論と心理的支援
- 保健医療サービス
- 社会調査の基礎
- 更生保護制度
勉強によって得られた知識をどう使っていくかはやはり実践経験を積み重ねていく以外にありません。
じゃあ、新米の頃は特につらい思いをしそうだね?
周りから役立たずに思われてないか、資格をとった意味あるのかあれこれ考えてしまいがちです。
なので、もしかしたら勤め始めても数年間は自信がないまま時間がすぎていくかもしれません。
法律や制度のことをコツコツ勉強していく姿勢が求められてきます。
資格を元に就職をしても絶え間なく勉強し続けていく覚悟を持っておきましょう。
社会福祉士を取ったあとの後悔③ 社会福祉士は給料が低い
社会福祉士は福祉系の国家資格の中では難関資格。取得すればある程度以上の給料は約束されると思う方多いと思います。
残念ながらその期待はあっさり裏切られます…。
社会福祉士を取ってもそこまでの給料アップは見込めません。以下の表をご覧になって下さい。
R2年度の調査では、全体平均年収が403万円となっています。
1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は461万円と比べてみても届かないのが分かると思います。
詳しくは外部リンクからご覧になって下さい。
⇒国税庁 平均給与
あれだけお金と時間をかけて試験勉強してきたのに平均以下の給料なんてやりきれないね。
多くの介護職や生活支援員同様、給料の低さに辞めてしまう人もいます。
なので、経済的に安定することはとても大切なことなのです。
社会福祉士を取ったあとの後悔④ 社会福祉士はストレスが大きい
社会福祉士は困難を抱えている人の相談に乗り、解決に導くのが仕事です。
当然相談者の中には、一筋縄ではいかない人もいます。
家庭不和、虐待、ネグレクト、経済困窮、病気など様々な事情があります。
こちらの提案に耳を傾けてくれなかったり、約束を守ってくれなかったりします。時には暴言を吐かれ、追い詰められることもあります。
うわあ、キツそう。めちゃストレスたまりそうだね。
社会福祉士の仕事は、精神労働つまり「心の仕事」なんです。
人間、重度に心が消耗すれば精神疾患を発症して休職や退職をしかねません。
身体を使う仕事ならば身体が疲労し休息によって回復が見込めます。
ですが精神の場合は休息をとってもなかなか回復が見込めません。
趣味とかに没頭して忘れることってできないのかな?
もちろん効果はあります。ですが、心の消耗ってなかなか拭い去ることができないのです。
休日はとにかく自分が楽しいと思える時間を徹底的に増やし、楽しくない時間を削るのが効果的です。
個人的には発声することをおすすめします。
好きな人と好きな話題を共有したり、カラオケで大きな声で歌うのはストレス発散効果が大きいです。
ツイートもしてます。
福祉の仕事はうまくストレスを解消していくのが大切。そのうち仕事にならなくなります。好きなことをする、趣味に没頭するとか色々あるけど究極は人と話すこと。好きな人と好きな話をした方がスッキリ感が違います。カラオケも有効。声や言葉を発して憂さを吹き飛ばしましょう👍。
— ふくた@社会福祉士/生活支援員 (@fukushienblog) September 29, 2022
ストレスの要因や原因は人によって違いますが、いろいろ試しながら打ち消していくのが大切です。
社会福祉士を取ったあとの後悔⑤ 社会福祉士はバカにされる?
社会福祉士は合格率30%前後の難関資格であるのにも関わらず、否定的な意見も耳にします。
以下、ネットで拾った否定的な意見です。
- 社会福祉士は難しいって言われるけど受験生のレベルが低いだけ
- 名称独占資格だから取っても意味ない
- 取っても使える職場ほとんどないよ
以下、ツイートしてます。
社会福祉士はfラン大卒の資格だなんて
— ふくた@社会福祉士/生活支援員 (@fukushienblog) September 28, 2022
ツイートを見た。本人は持ってないらしい。fラン大卒かどうかはともかく真面目に勉強して取得した人に対して持ってない人がケチをつけるのはいかがなものかと。働きながら苦労して取得した国家資格は輝きが違うと思いますけどね😁。
批判している人の大半は資格を持っておらず、社会福祉士のことをよく知らない人が多いです。
ここでも書いていますが、働きながら苦労して取得した国家資格は輝きが違います。
自分の財産なのです。誰にも悪口を言われる筋合いはありません。
別記事にも書いてあります。よろしければ合わせてお読みになって下さい。
⇒社会福祉士が馬鹿にされやすい3つの理由【解決方法あり】
社会福祉士って仕事ないの?
社会福祉士が仕事につけるかどうかは年齢と実務経験によります。
以下、社会福祉士の年齢の年度比較です。
ボリュームゾーンは30歳以上50歳未満なのがわかると思います。
具体的には以下のような勤め先があります。
- 高齢者施設
- 障がい者施設
- 児童福祉施設
- 社会福祉協議会:ほぼ必置
- 地域包括支援センター:必置
- 病院(MSW):ほぼ必置
- 学校(SSW):ほぼ必置
- 地方自治体:ほぼ必置
いずれも未経験であっても20代であれば採用される可能性が高いです。
30代後半から40代以上になってくると、以下の職場に就職することは難しくなってきます。
就職先 | 職種 |
社会福祉協議会 | 社会福祉士 |
地域包括支援センター | 社会福祉士 |
病院(MSW) | 社会福祉士 |
学校(SSW) | 社会福祉士 |
地方自治体 | 社会福祉士 |
どうしてなのかな?
より高い法律や制度の知識と高いコミュニケーション能力が求められてくるからです。
若いうちからこのあたりを鍛えられてきた人にはやっぱりかないません。
高齢者施設の生活相談員や障がい者施設の生活支援員は狙い目です。
最初は思っていたような仕事につけなくても、実務経験を積んで転職するという方法もあります。
柔軟な考えを持つようにしましょう。
詳しくは別の記事でも書いています。よろしければ合わせてお読みになって下さい。
⇒社会福祉士は需要ないって本当なの?【現役社会福祉士が解説】
社会福祉士を取得して後悔しないための心がまえ
ここまで聞くと「社会福祉士取るの辞めようかな…」と思った人もいるかと思います。
誰しも多大な時間とお金をかけて損したと思いたくありません。
では、後悔しないようにするためにはどうすればよいか?
どんな人をどのように支援していきたいのか自分の中でイメージを膨らませておくことです。
高齢者か障がい者かだけでも違うもんね。
その通り。根拠法も求められる支援も違ってきます。児童や生活困窮者なんかもしかりです。
仕事にお金だけを求めず、人を陰で支えていくことにやりがいを感じないと、例え仕事についても続けていけない可能性があります。
自分がそういう役回りに向いているかどうかは自分にしか分かりません。
ご自分と向き合って考えてみるのが後悔しないですむ一歩になるのです。
社会福祉士を取ったあとの後悔5選【思っていたよりメリットがないかも】:まとめ
まとめに入りたいと思います。
社会福祉士を取ったあとの後悔についてお分かりになっていただけましたでしょうか。
- 社会福祉士って取っても後悔するだけって本当?
- 社会福祉士って仕事ないの?
- 社会福祉士を取得して後悔しないための心がまえ
年齢や実務経験によりますが、社会福祉士として活躍できる職場はあります。
社会福祉士を取得して後悔することがないように自分の気持ちを整理しておきましょう。
社会福祉士に関してさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もぜひあわせて読んでみて下さい。
今回は以上です。