どうも。ふくた(@fukushienblog)です。
生活支援員の仕事って本当に楽しいの?しんどいだけだって誰か言ってたんだけど・・・。
こうした疑問にお答えできる記事になっています。
なぜなら、私が現役の生活支援員であり、生活支援員の仕事の「楽しさ」と「つまらなさ」を感じてきているからです。
- 生活支援員の仕事内容
- 生活支援員の一日のスケジュール
- 生活支援員の仕事のつまらなさ
- 生活支援員の仕事の楽しさ
▶︎本記事の信頼性
本記事では、福祉業界で生きる私が生活支援員の仕事内容やつまらなさと楽しさをお話ししていきたいと思います。
この記事を読み終えることで、生活支援員の仕事内容やスケジュール、仕事の楽しさやつまらなさをつかむことができます。
3分くらいで読むことができるので、生活支援員の仕事が本当に楽しいのかどうか知りたい方はぜひ参考にしてみて下さい。
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生活支援員の仕事内容
生活支援員の仕事は、身体・知的・精神障がいを持つ方に対して、日常生活や就労訓練をする施設や事業所に配属されて、その方の身の回りのサポートをする仕事です。
おもな仕事内容は、以下の通りとなります。
- 三大介助(食事介助・排泄介助・入浴介助)
- 整容
- 服薬管理・バイタルチェック
- 傾聴
- 内職などの軽作業のサポート
- 音楽活動などプログラムの提供
- 面談・面接
- 関係機関との連携
障がい者ばかりでなく、その背後にいる家族や多くの社会資源との連携を余儀なくされる仕事なので、柔軟なコミュニケーション能力が要求されてきます。
サポートは、障がい者の残存能力を活かすため、あえて補助をせず見守りに徹することもあります。
どうやったらその人がその人らしい人生を送れるか真剣に考えていかなければなりません。
人に対してきちんと向き合う姿勢が求められてくる仕事になっています。
生活支援員の一日のスケジュール
それでは、生活支援員の日課についてみていきたいと思います。
以下は、その例です。
- 8:30~ 出勤・朝礼
- 8:45~ 送迎
- 10:00~ 作業
- 12:00~ お昼休憩
- 13:00~ 作業
- 15:30~ 送迎
- 16:00~ 掃除、ミーティング
- 17:30~ 勤務終了
おおまかにいうと、車の送迎と作業のサポートが大半を占めています。
生活介護と就労継続支援B型では、一日の流れが変わってきます。
これから本題でもある生活支援員の楽しさに関して触れていきたいと思います。
生活支援員って本当に楽しいの?
導入部分にもありました通り、生活支援員の仕事は楽しくもあり、つまらなくもある仕事です。
なんだそりゃ?
って思う方もいると思いますが、自分では言い当ててると思います。
以前、このようなツイートをしました。
✅生活支援員って楽しい?
楽しくもあり、つまらなくもあります。
✔️生産性がない
✔️成果が出ない
✔️仕事内容が退屈で飽きやすい
✔️やりがいを感じにくい
👉これらをくつがえすくらい、利用者と接していて笑顔になれるかが続けていける秘訣です。😁
— ふくた@ブログ60記事突破! (@fukushienblog) February 29, 2020
仕事のつまらなさを、いかに利用者とのコミュニケーションの中でくつがえしていけるかが長続きしていける秘訣であることをツイートしました。
ここではまず先に、生活支援員の仕事のつまらなさにスポットを当ててお話ししていきたいと思います。
生活支援員の仕事のつまらなさ
以下、4つの理由をあげています。
- 生産性がない
- 成果が出ない
- 仕事内容が退屈で飽きやすい
- やりがいを感じにくい
ひとつひとつ解説していきたいと思います。
①生産性がない
生活支援員の仕事には生産性がありません。
ほとんどの場合が利用者の身の回りの世話がメインになるため、そこに収益性・ビジネス性を見出すのが難しい仕事だからです。
授産製品を自分の施設で作って販売するケースもありますが、それはあくまでも利用者の工賃となって返ってくるだけで法人全体の利益には直結しないのです。
以下、授産品の例です。
- 刺し子
- さをり織り
- 布ぞうり
- コースター
- 小物袋・大物袋
- ポストカード
- カレンダー
- マスク
- アクリルたわし
- トートバッグ
- キーホルダー
- ストラップ
- キャンドル
- アクセサリー
- 石けん
- 農産物
- 陶芸品
もちろん他にもありますが、ざっとあげてもこれくらいの品目があります。
施設や事業所にもよりますが、前述の通り、売り上げはほとんどすべて利用者の工賃にまわされます。ですから、法人全体の収益にはつながらないんですね。
当然、それを支援する生活支援員の給料にも反映されません。
この広い意味での生産性がないもどかしさが、生活支援員の仕事を退屈に感じてしまうひとつの要素になっています。
②成果が出ない
生活支援員の仕事は、民間の営利目的の仕事と違って成果をはかるものさしがありません。
例えば、トイレに立てこもって出てこない利用者がいるとしましょう。
その利用者を時間をかけて説得して引き出すことができたとしても、それが仕事の成果といえるかどうか、また優れた仕事の結果と言われると判断するのが非常に難しいところがあります。
特別なスキルを要する仕事だと言えないからです。
もうひとつ例を出しましょう。
食事を拒否しがちで、なかなか食べてくれない利用者にあなただけは食べさせることができたとします。それをもってしてそれが他の職員よりも優れた仕事をしているかと言われると、これも判断が難しいのです。
こちらも同じく特別なスキルを要する仕事ではないので。
基本的に、どちらの仕事も誰にでも出来ます。
このように、誰にでもできる仕事内容が成果の見えづらさを作っています。
この成果の見えづらさも生活支援員の仕事が退屈でつまらなく感じてしまう要素のひとつになっています。
成果が見えない日々が続くと、生活支援員の心は消耗し続け、いつしかバーンアウト(燃え尽き)症候群やうつ病を起こす引き金になってしまいます。
バーンアウト(燃え尽き)症候群に関しては、【健康】対人援助職がバーンアウト(燃え尽き症候群)になりやすい理由という記事に詳しく書いてありますので、興味のある方はご覧になって下さい。自分自身も診断できるバーンアウト尺度つきです。
③仕事内容が退屈で飽きやすい
だいたい一週間単位で同じ毎日を繰り返すだけなので、飽きっぽい人はすぐに仕事に飽きてしまうでしょう。
その理由は簡単です。
利用者の幅が広がっていかないからです。
重度の障がい者は、身体が大きくても知能はある程度のところで止まっている方が大半です。
こういう方達が対象だと、何をやるにしても出来ることが限られてきてしまうんですね。
例えば、塗り絵や貼り絵、紙ちぎり、空き缶つぶしやタオル重ね、散歩など利用者にとっては当たり前な、職員にとっては単調な毎日のサポートをしなければならないので、仕事に刺激がなく、飽きてきてしまうのです。
自分でモチベーションをうまくコントロールしないとすぐに仕事が嫌になってしまいます。
上手に付き合っていく対処能力が求められてくるでしょう。
④やりがいを感じにくい
上記①〜③の内容を含めて、生活支援員の仕事はやりがいを感じにくい仕事であると言えます。
人の身の回りの世話が好きで好きでたまらない方は別として、そうでもない方にとっては仕事に燃え尽きてしまう理由として、このやりがいの感じにくさをあげることができます。
こちらもうまくモチベーションをコントロールしていきましょう。
こうした理由がいくつも重なりあって職員が離職していくのです。
生活支援員の仕事の楽しさ
さあ、これだけのマイナス面をふまえて、今度は反対に生活支援員の仕事の楽しさについて、お話ししていきたいと思います。
- 利用者との距離が近くなる
- 数字に追われない
- 毎日がお遊び
ひとつひとつ解説していきたいと思います。
①利用者との距離が近くなる
これがこの仕事を続けられる最大の理由ではないでしょうか。
最初は全然接してくれなかった利用者も、時間をかけることによって徐々に心を開いていってくれます。つまり、自分の存在を認めてくれた事になるんですね。
物の持ち運びを手伝ってくれたり、間違いを教えてくれたり。ズレはあるもののコミュニケーションが取れるようになってくると面白く感じてきます。
また、利用者の魅力が分かってきたりもします。
人によってはなかなか心を開いてくれず1〜2年くらいかかる利用者もいます。
この心の距離が段々近くなってくると、生活支援員の仕事が楽しく感じてくるでしょう。
②数字に追われない
民間企業のように営利性がないので、施設運営管理責任者にでもならない限り、営業職や販売職のように数字に追われることはありません。
なので、仕事の負荷を感じることは少ないと思います。
授産製品なんかも基本的には「売れたら売れたでよし」「売れなかったら売れなかったでよし」というスタンスなので、販売するにしても結果に対する責任はあまり問われません。
これを強めてしまうと、職員も利用者もしめつけられてしまうので適度な数値目標を掲げている事業所が多いです。
この数字に追われない感覚は、一般の企業に勤めてから福祉の業界に入った方なら納得して頂ける部分だと思います。
企業に比べるとゆったり、まったり働いていける職場環境こそが、生活支援員の仕事を楽しいと感じるひとときとなるでしょう。
③毎日がお遊び
これは語弊があるかもしれませんが、利用者の生活支援、社会参加促進のために
- カラオケにゆく
- ボーリングにゆく
- ファミレスで食事をとる
- 買い物に出かける
- プールにゆく
- 運動をする
- 音楽を楽しむ
などを定期的に行います。
でも、これって一般の企業で働いている方から見ると「遊んでる」ようにも見えるんです。
こっちが数字やノルマに追われてヒイヒイ言って働いてんのにおまえら何やってんだ!・・・と。
例え、利用者の社会参加の機会を作るなどという大義名分をかかげても、側から見るとただの「お遊び」に見えてしまうんですね。
一般社会の福祉に対する「悪い見方」のひとつです。
ちなみに、法や制度を作ったお国にしてもそう思ってます。
その証拠に生産性がなく、富を産まない業界に対してお金をまわさないため、給料や待遇面で不満が出てくるのです。
しかしながら、保育園なんかも同様だと思いますが、この「遊び」感覚そのものが豊かな人間性を培っていくのに重要な役割を果たしていきます。
まして、興味・関心の狭い意志疎通の難しい障がい者だからこそ、こういう人との触れ合いや感情を刺激することが大切になってくるのです。
これにつき合う生活支援員は、企画を立てたり、現地に確認しに行ったりするので、自分自身のワクワク感を育てることができます。
生活支援員の仕事の楽しいところだと言えるでしょう。
生活支援員って本当に楽しいの?:まとめ
いかがでしたか?
生活支援員の仕事は楽しくもあり、つまらなくもある仕事であることがお分かりいただけましたでしょうか。
- 生活支援員の仕事のつまらなさ
- 生活支援員の仕事の楽しさ
楽しい、つまらないというのはあなたの感じ方次第。
- 生産性がない
- 成果が出ない
- 仕事内容が退屈で飽きやすい
- やりがいを感じにくい
どちらに心を傾けるかは、仕事に対する取り組み方とあなたの気持ち次第でしょう。
今回は以上となります。
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