どうも。ふくた(@fukushienblog)です。
生活支援員を辞めたい人ってどんな理由があるんだろ?
こうした疑問にお答えします。
①人間関係が悪い②給料が低い③仕事に飽きる。他にもありますが、おもにこの3つが大きな理由となります!
- 生活支援員を辞めたい3つの理由
- 生活支援員を辞めたいと思った時どうすればいいか?
▶︎本記事の信頼性
本記事では、福祉業界で生きる私が生活支援員を辞めたい人の3つの理由とその改善策をお話ししていきたいと思います。
すきま時間に軽い気持ちでサクサクと読むことができるので、生活支援員が辞めたいと思う理由とその改善策について知りたい方はぜひ参考にしてみて下さい。
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生活支援員を辞めたい3つの理由
人が仕事を辞めたいと思う理由はいくつかあると思います。
その中でも、生活支援員が仕事を辞めたいと思う理由は大きく分けて3つあげられます。
それは以下の通りとなります。
- 生活支援員を辞めたい理由①:人間関係が悪い
- 生活支援員を辞めたい理由②:給料が低い
- 生活支援員を辞めたい理由③:仕事内容に飽きる
私が見聞きしてきた生活支援員の離職理由もおおむねこの3つに当てはまります。
それでは、順を追って解説していきたいと思います。
生活支援員を辞めたい理由①:人間関係が悪い
福祉職の離職率の高さの一つに、この人間関係の悪さがあげられます。
どうして人間関係が悪くなってしまうのか。
その理由は以下の通りです。
- 慢性的な人手不足により仕事に余裕がない
- 仕事の上でちょっとしたすれ違いが起こりやすい
- コミュニケーションに難のある職員が多い
ひとつひとつ見ていきたいと思います。
慢性的な人手不足により仕事に余裕がない
福祉業界は慢性的な人手不足です。
2018年5月の報道で、2035年には約79万人もの介護人材が不足することが経済産業省から発表されました。
詳しい内容はこちらをどうぞ。
参考:SankeiBiz 介護人材不足、35年に79万人 15年の20倍 経産省試算
それを受けて、介護施設や事業所ではその実態がうきぼりになっています。
こちらの図をご覧ください。
介護職員の例にはなりますが、内訳を見てみると、「大いに不足」と答えた事業所は全体の9.6%、「不足」が全体の24.4%、「やや不足」が全体の32.6%となっています。
合計してみると、実に66.6%の事業所が職員不足をかかえているのです。
障がい者施設も同じことです。本当にどこの事業所も人手が足りていません。
中には人員配置基準を満たしていない事業所もあります。
生活支援員の場合、目の離せない重度の障がい者を相手にする場合、人の数=人の目が必要になってきます。人の目が足りていないと、物を壊したり、他の利用者と小競り合いを起こしたり、脱走したりする利用者が出てきます。
また、目が離せない利用者が多ければ多いほど職員の目がそちらに向いてしまうため、さほど手がかからない利用者が放っておかれてしまい、やがては好き勝手なことをやり出すという悪循環がおこります。
さらには、人員にゆとりがないと心にゆとりが出ず、仕事に悪影響を及ぼします!
人員不足が原因でも、利用者に何かあれば「見てないお前が悪い!」と責められる。
ひどい場合は責任転嫁し合うこともあります。
これらが原因で人間関係がこじれ、生活支援員が辞めたいと思う気持ちを助長していってしまうのです。
この慢性的な人手不足を解消しない限り、生活支援員の仕事を辞めたいと思う人を減らすことはできません。
仕事の上でちょっとしたすれ違いが起こりやすい
生活支援員は利用者の生活全般のサポートをする仕事です。
生活支援員それぞれの生活感が色濃く出る仕事でもあります。
服のたたみ方、歯ブラシのやり方など人それぞれ違います。利用者との接し方もしかりです。
「あの人のやり方はおかしい」「あの人の接し方はおかしい」この生活感の違いからくる摩擦が生活支援員同士では起こりやすいです。
支援のやり方に正解はありません!
なのに人間は「自分のやり方が正しい」と思いこみ、自分と違うやり方をなかなか認めようとはしません。
このちょっとしたすれ違いが摩擦を生む要因になっています。そしてそのまま生活支援員の仕事を辞めたいと思う原因を作っていきます。
コミュニケーションに難のある職員が多い
福祉の仕事は利用者相手の仕事。
だからコミュニケーション能力があって当然。そう思ってませんか?実は逆なのです。
福祉の職員は人と接するのが苦手な人が多いです。
利用者と接することはできても、職員と接することが苦手な人が多いです!
これは生活支援員=人を見る仕事なので、他の職業以上に他人のアラが見えてしまうことが原因です。
ネチネチしてる人が多いってこと?
さっぱりはしてないです!
人一倍他人のアラが見えてしまうので、うわべだけの付き合いになりがちです。
それだけ人の気持ちに対して敏感とも言えるでしょう。
人と接するのが好きで、相手の気持ちを尊重するタイプの人ならなおさらこの自分とのズレが生活支援員の仕事を辞めたいと思う気持ちを作っていってしまいます。
生活支援員は、実は人と接するのが苦手な人が多いということは覚えておきましょう。
生活支援員を辞めたい理由②:給料が低い
まずはこちらをご覧ください。
生活支援員の仕事の平均年収は約293万円。日本の平均年収と比較すると低い傾向にあります。
月給で換算すると24万円、初任給は19万円程度が相場のようで、アルバイト・パートや派遣社員では平均時給がそれぞれ974円、1,228円となっています。正社員の給料分布を見てみるとボリュームが多いのは253〜295万円の水準で、平均年収の293万円もこのゾーンに含まれています。全体の給与幅としては253〜589万円と比較的広いため、勤務先や経験・求められるスキルによっても大きな差があると見受けられます。
参考:求人ボックス
初任給で手取り13万〜16万くらい、それに役職手当や夜勤手当がつくという給与形態が多いです。
昇給は年に一回あるかないか、あっても微々たるものです。
それだと将来くらくない?
施設長など管理責任者にならない限り、先はくらいとは思います!
場所によっては管理責任者になっても厳しいところもあります。
家族持ちの方だと共働きじゃないととてもやっていけないと思います。
金銭的な不足分は、仕事に対するモチベーションの低下に直結するので、生活支援員の仕事を辞めたいと思う気持ちを加速させます。
配偶者がいる方は、のちのちもめる原因となるので、よく話し合っておきましょう。
生活支援員を辞めたい理由③:仕事内容に飽きる
最初の頃は障がいを持つ方と接するのが新鮮で楽しいかもしれません。
ですが、半年 、一年と時が経つにつれだんだん仕事に飽きてきます。
なぜなら、利用者の成長速度が非常に遅いからです!
中でも、成人をむかえた障がいを持つ方が目に見える成長を遂げることは難しいです。
多くの場合、1日のスケジュールが決まっていて毎日それを繰り返します。
これは変化を嫌う利用者が多いためです。
毎日決まり決まった行動をしないと不安定になりパニックを起こす利用者がいます。見通しが立たないと不安になるため、多くの利用者はカレンダーや日程を気にします。
ですから、単調なことを毎日続けることしかできません。
つまり、生活支援員は側から見てそんな単調・退屈な毎日に付き合わなければならないのです。
単調な仕事、単調なプログラム、単調な社会参加を繰り返しているとそれに付き合う生活支援員も刺激を失い飽きてきてやりがいが見出せなくなってきます。
人間、あくびが出る毎日には絶対に耐えられません。
そのうちかったるくなり、生活支援員の仕事を辞めたいと思うようになります。
モチベーションをうまく保ち続けていくのも生活支援員の仕事を続けられる大切な自己管理のひとつと言えるでしょう。
生活支援員を辞めたいと思った時どうすればいいか?
前述のような理由で「辞めたい」と思った時。
まずは深呼呼吸しましょう。
あせりは禁物です。辞めたい=退職と安易に考えないで、改善策をみつけましょう。
以下、改善策の例です。
◼️人間関係が原因なら
- 上司に相談してみる
- 家族や友人、身の回りの人に相談してみる
- 合わない人とはなるべく離れるようにする
- 異動願いを出す
◼️給料が原因なら
- 給料の交渉をしてみる
- 役職につけるまで仕事に精を出す
- (施設や事業所にないしょで)副業をやる
- (働きながら)就職活動をする
◼️仕事に飽きたのが原因なら
- 新しい企画やイベントを提案してみる
- 仕事のやり方を変えてみる
- 資格の勉強などをして新しい知識を身につける
- 身につけている道具や服を変えてみる
まずは自分でもできるところから変えてみましょう。
自分から動かないと何も変わらないということだけは自覚しておきましょう。
転職エージェントに関しては、以下に記事を書いています。
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就職・転職するときの志望動機の書き方は以下に記事を書いています。
⇒障がい者施設で働く生活支援員の志望動機はこう書け!【例文つき】
生活支援員を辞めたい理由はこの3つ!:まとめ
いかがでしたか?
生活支援員を辞めたいと考える人は、以下の3つをその理由としています。
- 生活支援員を辞めたい理由①:人間関係が悪い
- 生活支援員を辞めたい理由②:給料が低い
- 生活支援員を辞めたい理由③:仕事内容に飽きる
福祉業界のシステム的な問題が背景にあるということは否定できません。
せっかくこころざした職業、早々と手放すことのないようにしっかりとセルフコントロールしていきましょう。
以上となります。
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