どうも。ふくた(@fukushienblog)です。

・生活支援員って、何を勉強すればいいのかな?
・生活支援員の人って、勉強してるの?
・生活支援員の人って、勉強した方がいいの?
こうした疑問にお答えします。



一番勉強しなければならないのはコミュニケーションの取り方です。コミュニケーションの取り方は、声かけばかりでなくジェスチャーや視覚ツールを使う方法があります。
- 生活支援員は何を勉強すればいいのか?
- 生活支援員の人って勉強してるの?
- 生活支援員の人って勉強した方がいいの?
▶︎本記事の信頼性


本記事では、福祉業界で生きる私が生活支援員が何を勉強した方がいいのか解説します。それに合わせて、生活支援員は勉強してるのかどうか、した方がいいのかどうかもお話ししていきます。
勉強嫌いな方でもスラスラ読める内容になっているので、生活支援員になりたい方、興味のある方はぜひ参考にしてみて下さい。
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生活支援員は何を勉強すればいいのか?


福祉の法律や制度を勉強することも大切ですが、それ以上に障がい者とのコミュニケーションの取り方について勉強して下さい。
障がい者の気持ちに寄り添う接し方を身につけてください。
それにはまず、障がいを理解するところから始めましょう。
障がいとは?
知的・精神・発達障がいに分けて、特徴を見てみます。
◼️知的障がいの特徴
- 話の内容を理解できなかったり、自分の考えや気持ちを表現することが難し く、コミュニケーションを上手に取れない
- 複雑な話や抽象的な概念の理解が不得手
- 判断したり、見通しをもって考えることが苦手な
- 読み書きや計算が苦手
- 困ったことが起きても自分から助けを求めることができない
◼️精神障がいの特徴
- ストレスに弱く、緊張したり、疲れやすい
- 人と対面することや対人関係、コミュニケーションが苦手
- 警戒心が強かったり、自分に関係ないことでも自分に関係づけて考えたりする
- 若年期の発病や長期入院のために社会生活に慣れていない
- 統合失調症には、幻覚や妄想の症状がある
- てんかん発作には、一瞬足がピクンとしたり、短時間ぼんやりするだけの小さな発作から全身けいれんまで様々な症状がある
◼️発達障がいの特徴
- こだわりが強く、突発的な出来事や予定の変更への対応が苦手
- 時間の感覚がわかりにくかったり、不快と感じる音を聞き流せない
- 相手の話が理解できない、思っていることをうまく伝えられない
- 読み書きや計算が苦手
- 興味のあるものをすぐに触ったり、手に取ったりせずにはいられない
- 目的もなく歩き回ったり、そわそわして休みなく動いている
- 自分の意思とは関係なく、身体が動いたり、声や言葉が急に出たりする
参考:発達障害、知的障害、精神障害のある方とのコミュニケーションハンドブック
共通しているのはコミュニケーションが苦手ということです。
予定外のことが起きたり、自分の思い通りにならなかった時はパニックを起こすこともあります。
そのような相手に対する接し方は以下の通りとなります。
- ゆっくり、やさしく話しかける
- 相手の出方をうかがう
- 相手の話をよく聞く
- 目的やゴールにあった手段や方法を教える
- つかず離れずの距離でやさしく見守る
この中でも、ゆっくり、やさしく話しかけることが冒頭で話した障がい者の気持ちに寄り添うことに一番近い行為となります。
では、どうすれば障がい者の気持ちに寄り添うことができるのか?
ある障がい者は他の職員と楽しそうに話すのに、自分には話しかけてくれない。
他の職員だとそうでもないのに、自分が関わると怒りだすことが多い。
こんな経験、生活支援員の方なら一度や二度は経験したことがあると思います。



これって、すべて信頼関係の差なんです!
上手な生活支援員ほど、障がい者の心の中にうまく入り込んでいくんですね。
よく観察してみましょう。そういう生活支援員ほど障がい者にゆっくり、やさしく話しかけてることが多いと思います。



でも、そんなことしても相手はほとんど理解できないんじゃ?
こう思って、対話をしない職員て結構いるんですよね。これ、間違いなんです。
障がい者は、相手の声のトーンや表情で言葉の意味を感じとっている
読みとっているんじゃないんです。感じとっているんです。
たとえ、言葉の意味がわからずとも、相手が自分に向かって怒ってるのか、それともなだめてるのかくらいはニュアンスで感じとれるのです。
ですから、対話するのをおっくうがらずに時間を見つけては話しかけてみてください。



えー、でもたくさんいたらなかなか全員に話しかけるなんて難しいよね?
一日一回でもいいです。
すきま時間でも使って、接触する機会を持ちましょう。一度も関わらなかったということがないように。
また、どうしても対話が難しい重度の障がい者などには、ジェスチャーや視覚ツールを使って接する方法もあります。
人によっては、一見ムダにも思える対話を重ねることによって、信頼関係ができ、情が育つのです。健常者と同じですね。
ここをよく観察して勉強して欲しいと思います。
生活支援員の障がい者との接し方については、誰も語らなかった!スゴ腕生活支援員の障がい者との上手な接し方5選に詳しい記事を書いています。よろしければそちらも合わせてお読みください。
生活支援員の人って勉強してるの?


コミュニケーションをとる勉強の大切さはわかったと思います。
では、その他の学術的な勉強などはどうでしょうか。
私が、とある研修に行った時、その時の講師の方がこう言っていました。
福祉職の人たちは、いったん勤めてしまうと勉強しない。
結構、受講生たちの心を刺す言葉だったと思います。



あの場にいた人たちの内、何人くらいに響いたのでしょうかね。
私も最初聞いた時、ピンとこなかったというか、半信半疑で聞いていたのですが、今となっては間違いないです。
福祉職の人たちは、いったん勤めてしまうと勉強しません。
生活支援員が勉強をしなくなる理由は以下5つになります。
- 周囲の環境に流されてしまうから
- 肉体的にも精神的にも疲れてしまうから
- 目的や目標を見失ってしまうから
- 支援・介護技術に正解がないから
- そもそもこの仕事が好きじゃないから
他にもありますが、本質的な部分にささるこの5つをテーマにひとつひとつ解説していきたいと思います。
周囲の環境に流されてしまうから
結論:生活支援員が一番勉強しなくなる理由がこれです。
例えば、資格。介護福祉士や社会福祉士、精神保健福祉士や介護支援専門員(ケアマネージャー)。
これらの資格取得を目指して、あなたの周りに懸命に勉強している人って何人くらいいますか?
どうでしょう。何人か頭に思い浮かぶのならば、向上心のある同僚たちに囲まれて、自分自身も磨かれていく良い職場に出会ったと思います。
でも、大半の施設・事業所では勉強しない職員の方が圧倒的に多いです。
福祉の世界独特の雰囲気に飲み込まれてしまうんですね。
変なところで家族的というか、競争心や向上心の育たないゆるやかな環境がそうさせてしまうんです。
一般企業ならば、時間に追われ、数字に追われ、アイディアに追われ、納期に追われ。
常に何かに追われ続けているのですが、それと比べると生活支援員の日々の業務はゆったりと時間が流れていきます。
「周りも勉強してないし、別にいっか。」「資格取るのって時間もお金もかかるし。どうせ、とっても資格手当なんてたかがしれてるしな。いらないな。」「障がい者をもっとよく知ろうと思って本立ち読みしたけど、面白くなくてすぐやめちった。」「どうせやっても給料低いし。まじめにやるのがバカらしい。」
このように段々と牙を抜かれていってしまうんですね。



競う相手がいないのも良し悪しなんですよね・・・。
一般企業ほどのストレスはたまらないものの、目指すライバルのような存在がいると、また一味違ったやりがいが出てくるものです。
そんな濁流に流されないようにしっかりと自分の二本の足で激流の中に立つこと。競う相手は常に自分自身であることを、今一度戒めましょう。
人ではない、自分なんです。
肉体的にも精神的にも疲れてしまうから
生活支援員の仕事は肉体的にも精神的にも本当に疲れます。
帰宅してからも疲れてしまってぐったり。ちょっと横になるとそのままスヤスヤ。なんてことはよく聞く話です。
重度障がい者の相手をすることは、それだけ自分の心も身体も削っていくことになるのです。
同じことを何度も言う、同じ事を何度も繰り返す、言う事を聞かない、暴言を吐く、暴力をふるうなんてことは日常茶飯事です。



特に言葉と肉体的な暴力はこたえます。
一気にモチベーションが下がり、下手をすると人によってはバーンアウトにもつながりかねない大きなダメージを負います。
そんなストレス過多の中で、資格にしろ、法律や制度の事にしろ、利用者のケースにしろ勉強する気力がわいてこないのは無理からぬ事です。
忙しいとは「心を亡くす」と書きます。
あまりにも疲労が蓄積すると、人間て心と身体のバランスがすぐに崩れてくるんです。
生活支援員や介護職員が疲労が原因で勉強しなくなるのもうなずける話なのです。
目的や目標を見失ってしまうから
結論:生活支援員の仕事は目的・目標を持ち続けにくいです。
障がい者の施設や事業所でいうと、就労移行支援は就職させるという目的、就労継続支援A型・B型は仕事をさせるという目的があります。
生活介護は日常生活能力をつけるのが一応の目的となります。
それって全部、利用者の目的・目標なんですね。
職員の目的・目標ではないのです。
組織の経営理念や方針に従って、日々勤務に励んでいるかとは思いますが、実は口で言うほど明確なヴィジョンを持っている職場なんてほとんどないのが現状です。
利用者に来てもらえさえすれば、国から補助金や介護報酬がおりるので、極端な話、何もやる事を提供しなくても成り立ってしまうのです(就労移行や就労継続A型・B型はそうもいかないですけど)。
適当に何かやらせてさえおけば、一応施設や事業所としての面目は立つので、自分の組織がどこに向かっているのか、全く分からずただただ日々を消化してるだけになりがちなのです。
「ここの施設は芸術を振興していく!」「ウチは運動礼賛でいくぞ!」「利用者の力を使って自主生産品を販売につなげていくぞ!」「外部から理学療法士に来てもらって、車イスの利用者の機能回復をはかっていくぞ!」
これくらい具体的な組織としての目的や目標を定めないと、そこで働いている職員たちは皆空虚な毎日を送る事になります。
運営・管理人はきれいごとばかりでなく、現実的な指針を定め、職員のモチベーションを高める工夫をしていくことが肝心だと言えるでしょう。
書類に落とし込む機会があれば、うまくオブラートに包んで提出しましょう。
⇒介護職員や生活支援員の個人目標・自己評価シートの書き方【例文つき】
支援・介護技術に正解がないから
生活支援員の支援・介護技術には正解がありません。
三大介助(食事・排泄・入浴)に始まり、車イス利用者の移乗のやり方、着替えの作法、利用者との接し方など、職員ごとのカラーが出ます。
もちろん、正解はないと言っても近道はあります。
入職して初めに教えられたやり方を守ってやってる人が多いと思いますが、それが先人たちが苦心の末あみだした近道なのです。
慣れてくると、それが段々と自己流になってきて、他の職員との所作にズレが生じてきたりします。
そのズレが摩擦を生むのです。



もしかしたら、ここで言うズレが正解かもしれないのです。
ただ、職場の古株たちはこのズレを認めようとしません。自分たちと違うやり方を認めるほどの度量がないのです。
福祉の人たちは、考え方や感覚が古い人たちが大半です。
その中で、ちょっとしたことでも新しい事を取り入れていくことは至難の技になります。
このように、正解がないのにも関わらず、正解を求め続けるのに嫌気がさし、学ぶ気力を失っていってしまうんです。
ゴールがあって、ないようなマラソンを常にするような感覚です。
結構きついですよ。ゴールがないって。



どれが正しいかなんて分かんないんだから、本読んで勉強なんかしてもムダだよね・・・。



多くの方がこう思うのも仕方のない事だと思います。
こういう方は是非とも資格試験に臨んでいただきたいです。資格試験は「合格」というゴールがあるので。
そもそもこの仕事が好きじゃないから
結論:この仕事に向いてない、好きじゃないのに働いている人もいます。
生活していくためにやむを得ず、といったところでしょうね。
他に行くところがなく、福祉しかなかったから来たっていう人を何人も見て来ました。
特に離婚者は多いですね。
今まで旦那さんの経済力に頼って生きてきたから、いざ財布の口を持っていかれると、もちろん生活ができない。これといった職能も持ってない。
となると、未経験・中高年者でもチャレンジできる福祉業界くらいしか行くところがないのです。



好きでやっているというよりも、仕方なくやっているという感じですね・・・。
もともと、好きでやってるわけじゃない仕事なんて、勉強するわけないですよね。
生活支援員の仕事って、利用者と接するのが嫌いじゃなければ誰にでもできる仕事内容です。
この「嫌いじゃなければ」がポイントですね。
利用者はトイレに行ったり、下半身に触れた後に手も洗わず平気で職員の手を握ってきたりします。排便も同様です。よだれや鼻水などを垂れ流す利用者もいます。
もっと強度になると、排便を壁や床などそこら中になすりつける人もいます。
お世辞にも清潔とは言えない環境で仕事を続けなければならないのです。
生活支援員には、そういう利用者の問題行動も含めて、包み込んであげる度量が必要になってくるのです。



隣人を愛せよの精神です。
心の持ちようが変わってきたら、勉強意欲もわいてくるかもしれません。
生活支援員の人って勉強した方がいいの?


それをふまえても、生活支援員は勉強した方がいいです。
なぜなら、福祉で身につけたスキルは福祉業界でしか役にたたないからです。
先ほども述べましたが、資格取得の勉強。介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士、介護支援専門員(ケアマネージャー)。どれもこれも自己鍛錬にはもってこいの資格ばかりです。
研修やセミナーに出るのも、新しい交流ができたりするので、悪くはありません。
ただ、福祉業界の場合、この専門性に対する見返りが少なすぎるんです。
法律の専門家は弁護士、病気の専門家は医師、この辺りは別格としても、社会保険労務士、宅地建物取引主任者、中小企業診断士など、高収入の見込める資格はあります。
ですが、福祉業界の国家資格では、思ったような収入アップにはつながりません。
それは根本的に生活支援員の給料がモーレツに低いからです。
お金をかけて、時間をかけて、しんどい思いして資格を取得しても、得られる賃金なんてたかが知れてます。資格手当も同様です。
であれば、他の世界でも通用する知識やノウハウを勉強した方が、将来的なコスパが高くなるのです。



そこまではとてもできないヨー・・・。



こういう人には違う方法をおすすめします。
私がおすすめする勉強というのは、IT、法律、経済、経営など、福祉以外のノウハウを吸収して行くことです。
脳を活性化させ、確実に視野を広げることができます。
福祉の現場だけのノウハウを身につけてもいずれ行き詰まります。それくらい、世に通じるスキルが身につきづらいのです。
ITや法律は言うに及ばず、経営なんかは早めに身につけておくと、将来自分が運営・管理責任者になった時に、大きな武器となります。
生活支援員が何を勉強すればいいかが分かります!【特別保存版】:まとめ


まとめたいと思います。
生活支援員が勉強をしなくなる理由がお分かりいただけましたでしょうか。
- 生活支援員は何を勉強すればいいのか?
- 生活支援員の人って勉強してるの?
- 生活支援員の人って勉強した方がいいの?
とにかく、周りに流されず、確固たる自分を築き上げることが大切です。
生活支援員や介護職員は、様々な要因から、自分を見失いがちです。
前向きに勉強する意欲も損なっていきます。
- 周囲の環境に流されてしまうから
- 肉体的にも精神的にも疲れてしまうから
- 目的や目標を見失ってしまうから
- 支援・介護技術に正解がないから
- そもそもこの仕事が好きじゃないから
福祉以外の勉強にも注力すると、新しい世界が広がってきます。
私は生活支援員と同平行で、ブログ・アフィリエイトを始めましたが、SEO・ライティング・マーケティング・テンプレートの設定など、自分の力で勉強して行くことで世界が確実に広がり、自分の資産となっていってます。これも立派な勉強だと思います。
今、働いていて、何か物足りない方。さっそく勉強しましょう。福祉でも、それ以外でも。
その行動が未来を変えるでしょう。



以上となります。
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