どうも。ふくた(@fukushienblog)です。
・生活支援員って給料どれくらいもらってるの?
・生活支援員の給料って低いって聞くけど本当なの?
・生活支援員の給料が低いのはどうしてなの?
こうした疑問にお答えします。
驚かないようにしてほしいんですけど・・・。ズバリ!世間一般から比べてもかなり低いです!
- 生活支援員の仕事内容
- 生活支援員の給料はどれくらい?
- 生活支援員の給料が低い理由
▶︎本記事の信頼性
本記事では、福祉業界で生きる私が生活支援員の給料が低い理由をお話ししていきたいと思います。
ちょっとのすきま時間に読める内容になっていますので、興味のある方はぜひ参考にしてみて下さい。
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生活支援員の仕事内容
生活支援員は、おもに知的・身体、精神に障害を持つ人に対して、日常生活の支援や身体機能・生活能力向上のための支援を仕事内容としています。
障がい者支援施設、就労移行支援事業所、就労継続支援事業所などに勤務し、働く場所によってさまざまな業務を担当します。
障がい者の生活の支援をしますが、なんでも手を差し伸べるわけではありません。
生活支援員は障がい者が自立して自分らしい生活を送るためのサポートをする役割を果たします。
よって、残存機能を残したり伸ばすためにあえて手をかさず、見守ることも必要とされます。
時には、感謝され、障がい者の成長を見守ることができるやりがいのある仕事ではあるのですが、その反面意思疎通の難しい人間の相手をするので、肉体的・精神的な消耗は相当なもの。
うまく自分の情緒をコントロールしていかないと、バーンアウト症候群や重症になるとうつになってしまうこともあります。
働くモチベーションにつながる給料は、お世辞にも高いとは言えません。
むしろ、世間一般と比べてかなり低い水準にとどまっていると言えます。
他にもきつい理由はあります。生活支援員がきついと言われる5つの理由【3Kだけじゃないよ】に書いてありますのでよろしければそちらも参考になさって下さい。
生活支援員の給料ってどれくらい?
ズバリ!
初任給が手取りで13万〜16万くらいの事業所が多いです。
・・・。マジで?何かの間違いじゃなくて・・・?
マジです・・・。
こちらをご覧ください。
収入 | |
---|---|
正社員 | 平均年収293万円 |
アルバイト・パート | 平均時給974円 |
派遣社員 | 平均時給1228円 |
働く地域や年数によっても上下してきますが、300万円に届かない現実がうきぼりになってます。
給料の内訳は以下の通りとなります。
◼️基本給など
- 基本給
- 昇給
- 賞与
◼️手当など
- 役職手当
- 住宅手当
- 扶養手当
- 時間外手当
- 資格手当
- 通勤手当
- 夜勤手当
ひとつひとつ解説していきたいと思います。
基本給
給料の土台をなすものであり、もっともくせものなのがこれです。
基本給をおさえるために手当でまかない、賞与をおさえる手に出る事業所が本当に多いのです!
基本給が13万〜15万くらいの事業所なんてザラです。
・・・。あとは他の手当で水増ししていくわけ?
その通りです。総支給額が高いからといってうかれていると痛い目にあいます。
基本給は賞与に直結してくる大事な部分。
後でわかると思いますが、生活支援員の昇給幅は微々たるものなので、ここを上げるのには時間がかかり、しんどい思いをすることになります。
求人情報には基本給に関わる言及を避け、面接時や場合によっては雇用契約書が送られて来た時点でわかる時があります。
昇給
昇給は年一回必ずします!
・・・という事業所ばかりではありません。全くないところもあります。
昇給があっても、上限額(満額)が決まっていたり、雀の涙程度しか上がらない事業所や施設もあります。
昇給額は、等級(一般職か主任かなど)の違いで差が出ます。
基本的には微々たる昇給しかしません。
長い目で見ると、先の給料の計算ができてしまい、働くモチベーションにも影響します。
なので、なるべく基本給の高いところを選びましょう。
賞与
まったく出ない事業所も結構あります。
賞与が出ないところを選んでしまうと、年収ベースに大きな影響が出てしまうので、なるべく賞与の出る事業所や施設に入職しましょう。
寸志程度〜6.1(ヵ月)くらいまでと幅も広いです。夏は低く、冬が大きいケースが多いです。
私の実感だと1.0〜3.0(ヶ月)以下の事業所が多いという印象です。
賞与は基本給から算出されるので基本給が低いところを選んでしまうと年収に響きます。
賞与を上げたいのであるならば、基本給を上げるしかありません。
役職手当
新人には当然支給されません。
役職には副主任(サブマネージャー)、主任(チーフ、マネージャー)などさまざまな呼称があります。
手当の額は5000円〜40000円くらいまでとこちらも幅は広いです。
責任を負わされるのがいやで辞退される方もいますが、生活支援員は給料が上がりにくいので、できれば引き受けて手当をもらっておいた方が賢明です。
迷うのならば、直属の上司の仕事ぶりや内容を見て、自分にとって割りに合うか合わないかを見極めてから決めてもいいでしょう。
住宅手当
賃貸か持ち家かで変わってくる場合が多いです。
基本賃貸の方に支給されますが、事業所によっては持ち家であっても支給されるありがたいところもあります。
10000円〜20000円くらいが多いです。
扶養手当
家族がいる方に支給される手当です。
3000円〜10000円くらいが多いです。
まったく出ない、家族もちに優しくないところもあります。
時間外手当
まったくでない違法な事業所も数多くあります。
出ても制限があったり、みなし残業代として支給される事業所もあります。
福祉業界はサービス残業が多い事業所や施設が実に多いです。
決まった業務を行った時のみ支給する職場もあります。
不要に働かされて、身体の不調を起こしたり、壊してしまったら元も子もありません。
資格手当
まったく出ない事業所もありますが、出る事業所の方が多いです。
以下、目安です。
◼️国家資格
- 社会福祉士:5000円〜10000円
- 精神保健福祉士:5000円〜10000円
- 介護福祉士:3000円〜10000円
◼️公的資格など
- 介護職員初任者研修:出ないところが多いです。出て3000円。
- 介護職員実務者研修:出ないところが多いです。出て3000円。
- 社会福祉主事:出ないところが多いです。
- 介護支援専門員(ケアマネージャー):5000円〜10000円
- サービス管理責任者:10000円〜20000円
資格手当は事業所の価値観に左右されるところもあり、まちまちです。
介護福祉士の資格手当がやけに高いところもあります。
複数資格所持者に関しては、何枚持っていても1番高い資格手当しか支給されないところや2枚目、3枚目と以降減額されるところもあります。
資格が活きるのは、この資格手当である場合がほとんどです。
複数所持されている方は手当の詳細を必ず確認しましょう。
通勤手当
バス代にしろ電車代にしろ、上限があるところがほとんどです。
上限を超えた部分は自腹です。
車やバイク通勤の場合、ガソリン代が一律に支給されたり◯◯円/kmで支給されたります。
夜勤手当
夜勤1回につき、3000円〜8000円程度支給される事業所が多いです。
この夜勤手当と役職手当のふたつが福祉職の給料に差が出るポイントになります。
夜勤は20代〜30代くらいまでなら順当にこなすことができると思いますが、40代〜50代になると身体がこたえるようになります。
そんなに夜勤って身体にこたえるの?
生活が不規則になって、体調が悪くなった方が結構いました。
中には、夜勤やってもまったくこたえないツワモノもいますが、やはり健康には代えられないと思います。
中・高年の方で夜勤をやる方は、身体に相当な負担がかかることを覚悟しておきましょう。
生活支援員の夜勤がきつい理由を、生活支援員の夜勤がきつい5つの理由【給料はあがるけど・・・】という記事に書いてあります。よろしければそちらも合わせてお読みになって下さい。
生活支援員の給料が低い理由
生活支援員の給料が低い理由を解説していきたいと思います。
施設や事業所が国の補助金で運営されているから。
という、分かりきったことはおいといて。
生活支援員は専門性が低い
生活支援員の給料が低い理由の一つに専門性の低さが挙げられます。
移動や食事、排せつ・入浴など誰にでもできる仕事内容が社会的地位の低さ、専門性の低さにつながってきてます。
それに対して、一般の企業だとそうはいきません。
営業職や販売職、企画職や制作職いずれも高度な専門知識や技術が必要です。
生活支援員の仕事内容には、世の中に通用する専門性の高い業務がないのです。
明るい兆しとしては、
介護福祉士や研修修了者が喀痰吸引を制限つきで出来るようになりました。
このように、介護と医療行為を連携して同時に出来るようにしていけば専門職としての社会的な地位も変わってくると思います。
生活支援員の仕事はビジネスではない
先ほど述べたように、生活支援員の仕事は営業・販売職のように数字が出るわけでもないし、企画・制作職のように自ら作った商品が世に出回ることもありません。
ひとことでいうと、営利性がありません。
当たり前のようですが、ここが一般の企業との大きな違いです。
社会福祉法人は、営利を目的にしないことによって国から税制上、優遇を受けているので高給取りになるのが根本的に難しいのです。施設の職員の人員配置基準に対する利用者の受け入れ数が決まってる上に、財源も固定化されています。
生活支援員の仕事は人件費がかかる
その人件費ですが。
施設等の運営費においては、一般的に人件費は約6割ほどを占めるのが現実です。
このことからも分かるように、施設の運営・経営をひっ迫するのは人件費なのです。
経営者視点からすると、人件費を抑えない限り、施設の経営・運営が成り立たずまともにビジネスにならないといったところなのです。
給与のみを求めているのであれば、福祉の世界は再考の余地がある業界と言えます。
生活支援員の給料は低いって本当なの?:まとめ
いかがでしたか?
福祉業界はいまだに「ボランティア精神」「聖職」意識が根強くはびこっています。
- 生活支援員の仕事内容
- 生活支援員の給料はどれくらい?
- 生活支援員の給料が低い理由
この現状をどうふまえていくかがあなたに求められてくるところです。
◼️基本給など
- 基本給
- 昇給
- 賞与
◼️手当など
- 役職手当
- 住宅手当
- 扶養手当
- 時間外手当
- 資格手当
- 通勤手当
- 夜勤手当
入職前に知っておくべき項目は限りなく多く、すべてを事前に確認することは難しいかもしれませんが、よく確認しておかないと後々のわざわいのタネになるので、勤める事業所や施設によく聞いておきましょう。
今回は以上となります。
転職エージェントに関しては、以下に記事を書いています。
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