生活介護事業部に配属された生活支援員の業務内容を全部教えます!

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どうも。ふくた(@fukushienblog)です。

読者

生活介護事業部の生活支援員を希望してるんだけど・・・。ネットとかで調べたんだけどいまいちよく分からない。一体どんな業務内容なの?

こうした疑問にお答えします。

ふくた

障がい者支援施設などで利用者の日常生活上の支援と身体機能や生活能力の向上に関する支援を行うのが主な業務です!

本記事の内容
  • 生活介護事業部に配属された生活支援員の業務内容を全部教えます!
  • 就労継続支援(A・B型)や就労移行支援との違い

▶︎本記事の信頼性

プロフィール

まったくの異業種・未経験から福祉の世界へ!社会福祉士・精神保健福祉士・介護福祉士を取得!サービス管理責任者の取得を目指しています!

本記事では、福祉業界で生きる私が生活介護事業部に配属希望の生活支援員の業務内容ついて解説していきたいと思います。

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目次

生活介護事業部に配属された生活支援員の業務内容を全部教えます!

生活介護事業部

まずは、生活介護の法的な位置づけを確認してみましょう。

障害者支援施設その他の以下に掲げる便宜を適切に供与することができる施設において、入浴、排せつ及び食事等の介護、創作的活動又は生産活動の機会の提供その他必要な援助を要する障害者であって、常時介護を要するものにつき、主として昼間において、入浴、排せつ及び食事等の介護、調理、洗濯及び掃除等の家事並びに生活等に関する相談及び助言その他の必要な日常生活上の支援、創作的活動又は生産活動の機会の提供その他の身体機能又は生活能力の向上のために必要な支援を行います。

引用:厚生労働省 障害福祉サービスについて

さらに、生活介護の福祉サービスを受けるには、以下のような条件があります。

地域や入所施設において、安定した生活を営むため、常時介護等の支援が必要な者として次に掲げる者

 (1) 障害支援区分が区分3(障害者支援施設等に入所する場合は区分4)以上である者
(2) 年齢が50歳以上の場合は、障害支援区分が区分2(障害者支援施設等に入所する場合は区分3)以上である者
(3) 生活介護と施設入所支援との利用の組合わせを希望する者であって、障害支援区分が区分4(50歳以上の者は区分3)より低い者で、指定特定相談支援事業者によるサービス等利用計画案を作成する手続を経た上で、市町村により利用の組合わせの必要性が認められた者

 [1] 障害者自立支援法の施行時の身体・知的の旧法施設(通所施設も含む。)の利用者(特定旧法受給者)
 [2] 法施行後に旧法施設に入所し、継続して入所している者
 [3] 平成24年4月の改正児童福祉法の施行の際に障害児施設(指定医療機関を含む)に入所している者
 [4] 新規の入所希望者(障害支援区分1以上の者)

引用:厚生労働省 障害福祉サービスについて

この中から、何点かポイントをピックアップしてみました。

  • 創作的活動又は生産活動の機会の提供ってなんぞや?
  • 介護、調理、洗濯及び掃除等の家事並びに生活等に関する相談及び助言ってなんぞや?
  • 障害支援区分が区分3(障害者支援施設等に入所する場合は区分4)以上である者ってどの程度の人のことを言うの?

ひとつひとつ、解説していきたいと思います。

創作的活動又は生産活動の機会の提供ってなんぞや?

まずは、創作活動と生産活動に分けてお話ししていきたいと思います。

生活介護といっても、やることは事業所や施設ごとに違いますので、その点のみご了承下さい。

創作的活動

創作的活動というのは、手工芸や陶芸、絵画などを創造する機会を提供することを言います。

以下、その例となります。

  • 手工芸:アクセサリーや小物、小袋など
  • 陶芸:食器、花瓶、湯飲みなど
  • 絵画:絵の具、コラージュ、貼り絵など

事業所や施設内に飾ったり、公募に出展したり、授産品としてピアショップなどに販売したりします。

季節ものの作品を事業所や施設内に飾ると、季節感を大きく感じることができるようになります。

公募の出展の場合は、利用者の家族や一般の方の目に触れるので、やりがいにつながってきます。

授産品販売は、販売する場所に利用者も同行するケースが多く、一般の方との商品やお金のやり取りを通じて社会参加を経験してもらうことになります。

授産品販売は生産活動にも当たりますが、ここではあえて創作的活動に入れてあります。

販売した商品の売り上げは、利用者の工賃として配分されます。

お客さんは、障害を持った人たちが一生懸命作った品物という慈悲の心で購入していくことが多いです。

事業所や施設によって、考え方は異なると思いますが、世間一般への広い流通を考えた場合、やはりネットショップなどインターネットでの販売は必要不可欠だと言えます。

どれだけの規模でやりたいのか、生活介護事業部内で話し合う必要があります。

生産活動

生産活動とは、いわゆる「仕事」のことを指すことが多いです。

生活介護だと、利用者のやれることが限られているので、内職系の仕事がほとんどです。

  • 袋・箱詰め
  • 解体・仕分け

生活介護なのに、就労支援並みにこうした仕事を提供している生活介護事業所もあります。

仕事をしていると、利用者が見通しを持ちやすく、比較的落ち着いてすごせるという理由が多いのですが、実はこういう裏事情もあります。

レクリエーションなど職員が企画を考える必要がないのでラク

職員仕事が減るのは業務効率上、悪くはない選択肢だとは思います。ただ、考えてみてください。

あなたは、一日中利用者が空き缶つぶしをするサポートをすることができますか?

それを毎日です。どんなに我慢強い人でも次第に飽きてきて、仕事に対するモチベーションを失ってきます。

やはり他にもレクリエーションや音楽活動など、刺激的なプログラムを提供していくことは職員にとっても大事なことです。

自分が所属している生活介護事業部が「仕事」重視の場合、自分自身のモチベーションをコントロールしていくことや、部署に新しい活動を取り入れていく発案をする力が求められてくるでしょう。

介護、調理、洗濯及び掃除等の家事並びに生活等に関する相談及び助言ってなんぞや?

介護、調理、洗濯、掃除などの家事に関しては、想像がつくと思いますので、ここでは割愛します。

生活等に関する相談及び助言について。

これはほぼ、利用者の家族とのやりとりのことを指します。

連絡帳などでのやり取り、定期面談でのやり取り、クレーム対応などが含まれます。

ふくた

このやり取りがクセモノでして。

こちらの発言を、曲解して受け止めていたり、勘違いしていたりすることがあります。

ふくた

そういうつもりで言ったんじゃなかったのに・・・。

ってやつですね。

障がいをもつ身内がいる家族は皆どこか闇を抱えています。

身内の相手をするのに疲れ切っていたり、将来を悲観していたり。事業所や施設に不満を抱えている家族も多くいます。

そんな家族のニーズをうまく聞き出し、話をまとめる力も生活支援員には求められてきます。

この相談や助言をする力をつけるには、現場で行なっている身の回りの世話ばかりでなく、法律や制度の勉強も必要になってきます。

将来的に相談員の方に転職を検討されている方は、前段階だと思って取り組むと自身の力になってくると思います。

生活支援員と生活相談員の違いをこちらの生活支援員と生活相談員の違いを分かりやすく解説します!で記事にしてあります。こちらも合わせてお読み下さい。

障害支援区分が区分3(障害者支援施設等に入所する場合は区分4)以上である者ってどの程度の人のことを言うの?

まずは、この表をご覧になって下さい。

障害支援区分1
障害支援区分2
引用:厚生労働省 障害支援区分

制度上の詳しい流れは、表をご覧になっていただきたいのですが、

この区分判定、かなりグレーです。

「なんでこの人が区分4なんだ?」「なんでこの人が区分6なんだ?」「なんであの子が区分6なのに、うちの子は区分4なんだ?」こういう話がよく浮かびあがります。

ですから、区分3がどの程度かと聞かれると、答えるのが難しいのですが、実感として、

身辺の自立度が高く、常時の見守りが必要のない、意思疎通がある程度できる障がい者

だと言えます。

あいまいな答えで申し訳けないのですが、肌感覚だとこうした回答になります。

この障害区分が3あたりの利用者でかためれば、現場の生活支援員の負担も軽くなり、すごしやすい環境を作れるのですが、事業所や施設はお金のおりる区分6を欲しがるのが現状です。

例え区分6でも、比較的落ち着いた利用者を獲得していくことが、職員にとっても利用者にとっても居心地の良い職場環境づくりになってくるでしょう。

就労継続支援(A・B型)や就労移行支援との違い

就労支援

これはシンプルに「仕事に対する取り組み方の違い」です。

就労継続支援は一般企業で勤めるのは難しいが仕事はできる障がい者、就労移行支援は一般企業への就職を目指す障がい者を対象とした福祉サービスです。

これに対して、生活介護は身辺自立、生活訓練を主としているので、仕事はあくまでも生産活動の一部に過ぎないのです。

つまり、やらなくてもいいのです。

それにも関わらず、多くの生活介護事業部で仕事を実践しているのは、社会貢献の意味を含めているからです。

肢体不自由で両手の自由がほとんど効かない利用者や知的傷害が重く、ものの分別がつかない利用者にとっては全く意味をなさない時間でもあります。

生活介護事業部は、ひとりひとりの利用者のニーズにあったプログラムを打ち立てていく必要が出てくるでしょう。

生活介護事業部に配属された生活支援員の業務内容を全部教えます!:まとめ

まとめ

まとめたいと思います。

生活介護事業部に配属された生活支援員の業務内容をわかりやすく解説しました。お分かりになっていただけましたでしょうか。

  • 生活介護事業部に配属された生活支援員の業務内容を全部教えます!
  • 就労継続支援(A・B型)や就労移行支援との違い

生活介護と就労支援では目的が大きく異なります。

生活介護は利用者の身辺自立や生活訓練の場です。

できることが限られている利用者のサポートをするわけですから、仕事がマンネリ化しやすくモチベーションを保つのが難しくなります。

ふくた

それをどうセルフコントロールしていくか?

生活介護事業部に配属された生活支援員は、様々な面で自己管理が求められてきます。

それが継続できるかできないかを分ける大きなカギとなってくるでしょう。

障がい者施設で働く生活支援員の志望動機の書き方は障がい者施設で働く生活支援員の志望動機はこう書け!【例文つき】で記事に書いています。よろしければどうぞ。

ふくた

今回は以上となります。

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