どうも。ふくた(@fukushienblog)です。
・介護職員ってすぐに辞めてしまう人が多いって聞いたんだけど、それって本当?
・どれくらいの期間で辞めちゃうのかな?
・辞めないようにするには、どうすればいいんだろう・・・。
こうした疑問にお答えします。
実は介護職員の離職率って全産業と比べてもそんなに高くありません。しかしながら、早期退職してしまう人がいるのは事実です。
- 介護職員をすぐ辞める人があとを絶たない5つの理由
- 介護職員がすぐに辞める期間
- 介護職員が辞めないためにできること
▶︎本記事の信頼性
本記事では、福祉業界で生きる私が介護職員をすぐ辞める人があとを絶たない理由とその期間についてお話ししていきたいと思います。
ちょっとのすきま時間に読める内容になっていますので、興味のある方はぜひ参考にしてみて下さい。
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介護職員をすぐ辞める人があとを絶たない5つの理由
実は介護職員ってみなさんが想像しているほど離職率は高くありません。
実際のデータを見ると、他の産業と比べても離職率は低いくらいです。
内容 | 離職率(平均) |
---|---|
日本全体 | 15.6% |
介護職員 | 15.4% |
どうでしょう。数字の上でもはっきりしていると思います。
ですが、早期に退職してしまう人がいるのも事実。その数も決して少なくありません。
その理由は以下の通りとなります。
- 体力的にきつい
- 給料が低い
- 人間関係が悪い
- 休日が少ない
- 職場の方針が合わない
ひとつずつ順番に見ていきたいと思います。
体力的にきつい
介護職員は体力的にきついです。
以下、その例となります。
- オムツ交換の中腰体勢がきつい
- 排泄介助、入浴介助がこたえる
- 夜勤やシフト勤務に生活リズムが合わない
- 利用者へのひっきりなしの対応
- 車イスや歩行・移動の介助
働く前に業務内容は知っていても、いざやってみると想像以上に身体を酷使することが分かります。
ある時は、ベッドの端から端まで何十人といる利用者のオムツをやっとの思いで交換したと思ったら、また逆戻りしなければならなかったりします。
また、ある時は自分よりもはるかに体重の重い高齢者を抱きかかえてトイレに連れていったり、車椅子やベッドに移乗する事を続けていると、腰痛がなかった人でも腰痛になります。
一日の業務をこなしてみて、その疲労の蓄積から、とても自分には出来ないと判断してすぐに辞めてしまう人がいます。
介護職員の仕事は、体力勝負なので、ここがまずクリア出来ないと継続していく事は難しいです。
給料が低い
介護職員の給料は本当に低いです。
一日フルで働いて月給が手取りで20万に届かない、年収が300万円に満たないなんてよくある話です。
特に、他の職種で働いていた人が、福祉業界の給料の低さを目の当たりにしたら愕然とするでしょう。
生活できないー!!
こう考える人もたくさんいると思います。
働いている以上、生活できるかできないかは死活問題に関わってくるので、すぐに辞めてしまう判断材料になってしまいます。
人間関係が悪い
介護業界を辞める一番多い理由はこの人間関係によるものです。
人間関係と言っても色々なケースがありますが、その最たる理由は介護の現場の慢性的な人手不足にあります。
人手が足りないと、働く人間に過度の負荷がかかり、心にゆとりがもてません。
中途や新卒で入社しても、ろくすっぽ教えてもらえず、放置されるケースも少なくありません。
これは、教える方に余裕がないのが原因です。職員同士の仲が悪いことも多いです。
まともに教えてもらえず、ある時は邪魔者扱いされ、ある時はやる気がないと見なされると、モチベーションがどんどん下り、すぐに辞めてしまいます。
ギクシャクした人間関係は、その職場に不慣れな人間にはよく見えるものです。
入社したばかりの人にとっては、この人間関係の悪さに余計なプレッシャーを感じてしまいます。
そしてそれが離職原因につながってきます。
まずは人手不足を解消するよう、施設や事業所が働きかける必要があります。
休日が少ない
介護職員や生活支援員の仕事は休日が少ないケースも多々あります。
多くの事業所や施設が年間休日日数105日前後が多く、120日以上あるところはまれです。
ひどいところになると、年間休日日数が75日とか86日とか98日とか、そういう職場もあります。まず、身体を壊すレベルの働き方だと言えます。
仕事で大切なのは、給料とこの休日です。
特に、家族持ちには休日が重要になってきます。
お金を得るために働いているのは間違いないのですが、休みや休暇があってこそ、心身ともにリフレッシュし、また仕事に打ち込めるのです。
中途や新卒者は、休みが少ないと判断すると仕事に嫌気がさし、すぐ辞めてしまいます。
職場の方針が合わない
職場は人間の集まりです。
なので、長く勤めている職員は、皆同じような考え方や性質を持っていることが多く見受けられます。
それこそ、靴の置き場から始まり、ものや備品のしまい方・しまう場所、道具の使い方など、その施設や事業所独特のルールがあったりします。
そういう細かいところが自分に合わなかったりすると、それだけでストレスを抱えたりします。
特に、他の施設や事業所でやってきた人にとっては、今までやってきた業務ややり方とのギャップに苦しみ、また元に戻ってしまうケースも少なくありません。
利用者に寄り添った介護や支援を行いたいのに、運営サイドが稼働率や数字ばかり求めてくるケースも同様です。
居心地の悪さを感じた職員は、すぐに辞めてしまうでしょう。
職場との相性は、自分の直感を信じましょう。
介護職員がすぐに辞めてしまう期間
それでは、介護職員がすぐに辞めてしまうのを期間別に考えてみましょう。
- 入社〜3日くらい
- 3ヶ月くらい
- 1年くらい
順番に見ていきましょう。
入社〜3日くらい
入りたてほやほやです。
ですが、信じられないことに、入社して3日もたたずに辞めてしまう人もたくさんいます。
この期間に辞めてしまう人は見切りの早い人です。
- 体力的に続けていけない
- ここの人たちとは肌が合わない
- 施設の雰囲気や考え方がイヤ
- 入社前に聞いていた給料と違う
- 配属先が思っていたところと違っていた
このような理由で去っていきます。
中でも、給料や配属先、シフト・業務内容が事前説明と違う場合は早期退職につながりやすいです。
ウソをつかれたことになりますから当然です。
このようなトラブルを避けるためにも、雇用契約書は必ず確認しておきましょう。
それ以外は直感の時期ですね。イヤな予感がしたというか。
3ヶ月くらい
職場によっては、試用期間が終わるか終わらないかという時期です。
これくらいで辞める人は
他の職員との葛藤に悩まされたケースです。
周りの職員が、自分に慣れてきて、仕事を押しつけてきたり、文句を行ってきたりする時期です。
中途や新卒にとっては正念場であり、一番辛い時期かもしれません。
この周囲の職員の「まだ不慣れ」という遠慮がだんだんなくなってくる時期が、自分自身が今まで築き上げてきたプライドと向き合う期間でもあります。
1年くらい
介護職員がすぐに辞めてしまう期間として考えられるギリギリのラインがこの1年くらいです。
1年て。すぐ辞めたことにはならないんじゃないの?
「1年も働いたんだ。すごいね。」と周りから言われることはまずないと思います。
事実、これくらいの時期に辞めてしまう人も結構います。理由は仕事に飽きてくるからです。
事実、介護職員の仕事は、単調で生産性がなく、モチベーションが上がりにくい仕事です。
高齢者の身の回りの世話をする仕事内容は、慣れてくれば誰にでもできるものばかりで、長く勤めている職員と働いて間がない職員の差がありません。
前職が営業職やエンジニア職で、数字や成果に奔走していた経験のある職員は、なおさら「これでいいのか」という葛藤にさいなまれます。
このダレやすい期間を乗り越えると、わりと長めに働き続けられるケースが多いです。
介護職員が辞めないためにできること
介護職員が早期退職しないようにするためにはできることはしておかなければなりません。
以下、その具体例となります。
- 面接は多数受けて比較検討し、自分に合いそうな職場を探す
- 職場見学や1日体験を申し出る
- 労働条件を雇用契約書で必ず確認する
- 入社したばかりであっても、給料や異動などは上司に相談する
- 職員と積極的にコミュニケーションをはかる
これをやったら早期退職のリスクを100%減らせるというものはありません。
共通しているのは、自分から積極的にアクションをおこすことです。
自分から働きかけない限り状況が好転することはありません。
介護職員をすぐ辞める人があとを絶たない5つの理由:まとめ
まとめたいと思います。
介護職員をすぐ辞める人があとを絶たない理由とその期間別のお話をしましたが、お分かりいただけましたでしょうか。
- 介護職員をすぐ辞める人があとを絶たない5つの理由
- 介護職員がすぐに辞める期間
- 介護職員が辞めないためにできること
介護職員をすぐに辞めたいと思う時は必ずおとずれます。
それが今回紹介した期間です。
- 入社〜3日くらい
- 3ヶ月くらい
- 1年くらい
逆にいうと、この期間を突破すれば、その職場で長く働き続けていける可能性が出てきます。
すぐに辞めなくてすむように、働き出す前にしっかり事前準備をしておきましょう。
生活支援員も同じです。
⇒生活支援員と介護職員の違いをこっそり教えます【実はほとんど同じ】
今回は以上となります。
どうしても辛ければ、転職するのもひとつの手です。
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