どうも。ふくた(@fukushienblog)です。
・生活支援員ってどんなところが楽しいの?
・ポイントとか知りたいな・・・
こうした疑問にお答えします。
生活支援員の楽しさは一概には言えません。すべからく自分次第なところがあります。
- 生活支援員の仕事内容
- 生活支援員の一日のスケジュール
- 生活支援員が仕事を楽しいと感じる5つのポイント
- 生活支援員の楽しさを保つコツ
▶︎本記事の信頼性
本記事では、福祉業界で生きる私が生活支援員の仕事を楽しいと感じるポイントについて解説していきたいと思います。
なにかと明るくない内容が多い福祉業界ですが、この記事はすがすがしい気持ちでサクサクと読むことができます。
生活支援員の仕事のやりがいについて知りたい方はぜひ参考にしてみて下さい。
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生活支援員の仕事内容
生活支援員の仕事内容は、おもに知的・身体、精神に障害を持つ人に対して、日常生活の支援や身体機能・生活能力向上のための支援をしていきます。
障がい者支援施設、就労移行支援事業所、就労継続支援事業所などに勤務し、働く場所によってさまざまな業務を担当します。
おもな仕事内容は、以下の通りとなります。
- 三大介助(食事介助・排泄介助・入浴介助)
- 整容
- 服薬管理・バイタルチェック
- 傾聴
- 内職などの軽作業のサポート
- 音楽活動などプログラムの提供
- 面談・面接
- 関係機関との連携
障がい者の生活の支援をしますが、なんでも手を差し伸べるわけではありません。
生活支援員は障がい者が自立して自分らしい生活を送るためのサポートをする役割を果たします。
よって、残存機能を残したり伸ばすためにあえて手をかさず、見守ることも必要とされます。
また、障がい者ばかりでなく、その背後にいる家族や多くの社会資源との連携を余儀なくされる仕事なので、柔軟なコミュニケーション能力が要求されてきます。
生活支援員の一日のスケジュール
生活支援員の1日のスケジュールは、施設や事業所によってまちまちです。
以下は、その例です。
- 8:30~ 出勤・朝礼
- 8:45~ 送迎
- 10:00~ 作業
- 12:00~ お昼休憩
- 13:00~ 作業
- 15:30~ 送迎
- 16:00~ 掃除、ミーティング
- 17:30~ 勤務終了
もちろん、生活介護と就労継続支援B型などでは、一日の流れが変わってきますので、特に指定せずあくまでも参考例として書いてあります。
午前と午後の部に分けて解説していきたいと思います。
午前
- 8:30~ 出勤・朝礼
- 出勤した直後で、自分が送迎に出ない限りはこの時間に1日の動きを確認します。
問題行動のある利用者はいないか?自分のやるべき作業は何か?担当イベントは?企画は?
短い時間ではありますが、この時間にしっかり確認していきます。
- 8:45~ 送迎
- 大半の通所施設や事業所では送迎を行っています。
お抱えの運転手がいたり、職員が送迎をしたりといろいろです。送迎は利用者の家族と触れ合える絶好のチャンス。雑談をして生活状況を知っておくと良いでしょう。
趣味の話とかで盛り上がるのもいいですよ。それで気に入られるケースもあります。
- 10:00~ 作業
- 授産品製作、企業から請ける内職の軽作業などいろいろあります。
ちぎる、破る、貼る、切るなど誰にでもできる単純な作業が多いです。よくありがちなのが、職員自身が作業に集中してしまうことです。
主役はあくまでも利用者。
職員は利用者をサポートするのが仕事。職員が上手に仕事をこなせたからと言って工賃に還元されるわけではありません。
利用者がやりやすいように仕事の流れや工程を工夫するのが生活支援員の腕の見せ所でもあるのです。
利用者の特性をよく理解して、強みはどこなのか苦手な箇所はどこなのかを把握していきます。
得意な分野を伸ばしていけるようなサポートができるといいですね。
午後
お昼休みをはさんで午後のカリキュラムです。
- 13:00~ 作業
- 午前の作業の続きです。
お昼ご飯を食べた後なので、職員も利用者も眠気が襲ってきます。特に利用者は疲れが出てきて集中力も次第に切れ、段々どうにもならなくなってきます。
そんな時職員は上手に声かけをして、やる気を引き出すのも仕事になってくるのです。
- 15:30~ 送迎
- 午前同様、送迎をします。
帰りの車内では、利用者は疲労の色が隠しきれず、静かなケースが多いです。
- 16:00~ 掃除、ミーティング
- お抱えの運転手がいる施設や事業所、あるいは送迎に出なかった職員は1日の振り返りを行います。
利用者の問題行動を情報共有し、今後の解決策につなげる大事な時間です。
掃除は、アルコール消毒を徹底して行います。
そして、事務・雑務をこなして帰宅します。
事務・雑務
以下、その例となります。
- 連絡帳の記入
- ケース記録の記入
- 個別支援計画書の作成
- 面談報告の作成
- 各種イベント、行事計画書の作成
ひとつひとつみていきたいと思います。
連絡帳の記入
生活介護や就労継続支援A型・B型事業のような通所支援では、保護者との連絡が重要になってきます。
日中の利用者の様子や変化、今後の予定、持ち物などを記載します。
反対に、保護者は自宅での利用者の様子や変化などを書いてきます。
ケース記録の作成
連絡帳ばかりでなく、登所した利用者の一日の様子を記録して、施設や事業所に保管しておかなければなりません。
これは、福祉サービスを展開する職場では義務となっています。
連絡帳の内容と書くことがかぶり、しんどいこともありますが、しっかり書いておかないと監査の時などで苦労することになります。
個別支援計画書の作成
こちらも福祉サービスを展開する事業所・施設では義務となっています。
個別支援計画書は、障害福祉サービスにおいて、事業所のサービス管理責任者による障がい者や家族の意向をアセスメントした上で作成される計画書のことを指します。
本来ならば、サービス管理責任者が作成しなければならない書類なのですが、人数が多く、手間がかかるという理由で、多くの施設や事業所では現場の職員が作っていることが少なくありません。
サービス管理責任者の仕事内容に関しては、サービス管理責任者の仕事内容って何なの?生活支援員がお答えしますに詳しい記事を書いています。よろしければ合わせてお読みになって下さい。
仕事内容に関してはこちらをどうぞ。
⇒サービス管理責任者が個別支援計画書をつくっていない理由【悲報】
面談報告の作成
個別支援計画書に記載した内容をもとに、定期的に利用者の家族と面談を行います。
これも、福祉サービスを展開している事業所や施設では義務となっています。
中間評価はモニタリング面談などと呼ばれ、保護者に連絡して日程調整を行ったあと、今後の計画案に同意してもらう必要があります。
最終評価では、未達成の場合、計画書の内容を見直して改善していきます。
各種イベント、行事計画書の作成
地域の行事や外出・外食、旅行や行事の計画を行います。
利用者の安全性を第一に、ムリのない内容で作らなければなりません。
その時の職員配置や時間管理も大事なところになってきます。
一泊旅行は大がかりになってきますので、現地の下見も大切になってきます。
こちらも保存をしておく職場が多いです。
どうでしょう。やることがたくさんありますね。大変と思うかどうかは人それぞれとなります。
生活支援員が仕事を楽しいと感じる5つのポイント
どこらへんが楽しいの?
出だしから突き放すようで申し訳ないですが、生活支援員の仕事の楽しさは、自分で見つけだすものです。
私のブログではなんども記事にしてきていますが、生活支援員の仕事は、障がい者と接するのが嫌いじゃなければ誰にでもできる仕事です。
食事や入浴、排泄の介助、日中の見守りなど、一般の企業のように高いスキルや経験を求められる仕事ではありません。
ですから、離婚して働かざるをえなかった元主婦(夫)や、簡単なアルバイト・パートしか経験したことのない中高年でも働くことが可能なのです。
そのような職場環境では、仕事の楽しさは自分自身で見つけだすしかありません。
以下、そのやりがいの例となります。
- 利用者と打ち解けてきた時に楽しさを感じる
- 利用者の成長を感じた時に楽しさを感じる
- 利用者の家族に感謝された時に楽しさを感じる
- 自分が立てた企画やイベント、プログラムが好評だった時に楽しさを感じる
- 自分が役職になった時に楽しさを感じる
ひとつひとつ解説していきたいと思います。
利用者と打ち解けてきた時に楽しさを感じる
重度の障がい者の相手をするのはそれだけで骨が折れます。
以下、その例となります。
- 何度も何度も同じことを言ったり、同じ行動をする
- 何度言っても何度教えてもできないことが多い
- 突然怒り出し(パニックを起こし)自分に向かってくる
- パニックを起こすと、噛みついたり、ひっかいたり、つねってくる。物や素手で殴りかかってきたり、蹴りをいれてきたりする
- 言葉の暴力をあびせられる
とにかく、道理が通じません。
当然、常識もモラルも何もかも通用しません。
そんな人間相手だと、心を通わすのは不可能と思う人もいると思いますが、私の経験から言ってそんなことはありません。
できるの?そんなこと?
接し方次第では、相手と打ち解けられます。
昔の私もそうでしたが、あまりに重度な障がい者の場合、もう打ち解けるのはムリだと思い、なかばサジを投げかけた時もありました。
ここから先は、少し経験者の方向けの話になってきますが、経験のない方でもそのまま耳を傾けて下さい。
相手が重度の障がい者とはいえ、あの人には笑顔で近寄っていくんだけど、自分には笑顔もなく近寄っても来ない。あの人の言うことは聞くんだけど、自分の言うことは聞かない。そんな経験をしたことはないですか。
これすべて普段の接し方の差なんです。
どんな接し方するとそうなるんだろ?
自分は支援員、あなたは利用者と言った、一線を画して付き合っていこうとする職員に利用者はなつかない傾向があります。
また、自分のやり方や自分のペースで接してくる職員にもなつかない傾向があります。
利用者はあなたの見えない心の壁を見抜いているのです。
特に知的障がい者、自閉症の方などは、こういう人の心を見抜けるとも言われています。人間は皆、自分のペースを乱されたり、強い口調で指示・命令されたり、ハードなタッチで接して来られるのを嫌います。
まして、重度の障がい者ならなおさらです。
それとは逆に、相手のペースにしっかり合わせて、優しい口調で笑顔で明るくソフトな接し方を続けていれば、相手もこちらを不快に感じません。
そして、ある時には「あれ?なんか最近意思が通じるようになってきたな。」と感じる時がくるのです。それが、利用者と打ち解けてきた立派な証拠なのです。
そうなってくると、いままでがウソのように、やりやすくなってくるでしょう。
それが楽しさにつながり、仕事を続けていける原動力になってくるのです。
利用者の成長を感じた時にやりがいを感じる
利用者が今までできなかったことができるようになると、生活支援員や介護職員としては大変な喜びを感じます。
例えば、着替え。
何度も何度も着替えかたや手順を教えているうちに、着替える順番を間違えなくなったり、靴の履く手順を間違えなくなってきたりすると、それだけで楽しさを感じてきます。
特に重度の障がい者は成長の速度が遅いです。
20歳過ぎてから新しいことを覚えるのはほぼ不可能だと言っていいでしょう。
それでも、生活支援員や介護職員が、身を削って根気強く指導していくうちに、ほんのちょっとでもできないことができるようになると、それだけで誇らしい気持ちになります。
医療職ならば、ぐんぐんよくなる患者を目にすることは多いと思いますが、障がい者は悪くなることはあっても、よくなることはかなり難しい世界です。
その中で、ほんのちょっとした事でも利用者の成長を感じると、それだけで楽しさを感じてくるでしょう。
利用者の家族に感謝された時にやりがいを感じる
利用者の家族は、職員の態度や仕事ぶりをよく見ています。
荷物の入れ間違い、忘れ物、歯ブラシの磨き残し、入浴時の洗い方、排便のふき取りなど、ケアに対して気に入らないところがあれば、容赦なくクレームを入れてきます。
感謝しないの?
家族は職員に感謝をするよりも、文句を言う方が圧倒的に多いです。
中には、プライベートのストレスをぶつけてくる家族もいます。
少なからずではありますが、感謝されることもあります。
- 「外に連れ出してくれてありがとう。」
- 「丁寧な対応ありがとう。」
- 「素敵な贈り物ありがとう。(クリスマスやハロウィンなどのイベントで)」
- 「うちの身内(利用者)はあなたのことが大好きなんです。」
- 「わざわざ届けてくれてありがとう。」
- 「この人(利用者)、うちに帰ってくるとあなたの話ばかりするのよ。」
- 「(利用者が)あなたと接していると笑顔が多いね。」
- 「(異動とかで)どこにも行かないでね。」
普段、あまり関わることのない利用者の家族にこのような言葉をかけられると、今までの苦労も吹っ飛んで、喜びと充実感に満ち溢れてきます。
そして、自信もついてきます。自分のケアは間違ってなかったんだなと。
ここで、楽しさを感じると次のステップに進んでいけたりします。
自分が立てた企画やイベント、プログラムが好評だった時にやりがいを感じる
障がい者支援員(生活支援員)や介護職員の仕事をしてみると、本当の意味で自分が活きてる感じがするのは、自分が立てた企画やイベントが好評だった時だと思います。
プログラムや企画、イベントは自分の発案に基づくため、自分のカラーが色濃く出ます。
- 花見
- 七夕
- プール
- 夏祭り
- 温泉
- 肝試し
- ハロウィン
- クリスマス
- 調理
- ゲーム
- 飾りつけ
自分自身の普段のアンテナの張り方、感性や創造力といったものが試される時です。
本当に自分好みだけで計画立てていっていいの?
いけません。気をつけなければいけないのが、主人公はあくまでも「利用者」というところです。
例えば、音楽祭などのイベントを企画する際、当然楽曲は利用者の好みに合わせることになります。
職員側のイベントではないのです。
職員側のやりたい音楽や好きな曲で演目を決定してはいけません。
ここを履き違えてしまうと、一方通行、押し付け型のイベントになってしまいます。
自分が役職になった時にやりがいを感じる
一般の支援員から副主任や主任になると、当然のことながら責任がともなってきます。
実は、この責任が大きなやりがいにつながってきます。
一般の職員のままだと、業務内容が利用者の身の回りの仕事にほぼ限定されてしまうため、仕事内容に広がりがなく、そのうち行き詰ってしまいます。
- 家族との対応
- クレーム処理
- シフト作成
- 職員のまとめ役
仕事はステップアップしていかなければなりません。
役職になるということは、自分自身を変えるチャンスが訪れた証拠でもあります。
そのチャンスが訪れたら、迷わずチャレンジしましょう。
書類に落とし込むことがあれば、このような気持ちを書いておきましょう。
⇒介護職員や生活支援員の個人目標・自己評価シートの書き方【例文つき】
生活支援員の楽しさを保つコツ
これは、ひとつしかありません。
今の仕事に打ちこむこと。
これ以外に、仕事のやりがいを感じ続ける方法はありません。
- 荷物運び
- 掃除
- 整理・整頓
- コピー取り
また、打ちこんでやらないと、次の仕事のチャンスも訪れません。
以下、やりがいに関して、有名人・著名人の名言を記しておきます。
私は素晴らしく尊い仕事をしたいと心から思っている。でも私がやらなければならないのは、ちっぽけな仕事をも素晴らしくて尊い仕事と同じように立派にやり遂げることなのだ(ヘレン・ケラー)
現在与えられた今の仕事に打ち込めないような心構えでは、どこの職場に変わっても決していい仕事はできない。(松下幸之助)
人生に成功する秘訣は、自分が好む仕事をすることではなく、自分のやっている仕事を好きになることである。(ゲーテ)
いかがでしょうか。
心の琴線に触れる名言はあったでしょうか。私はやりがいとは「今の仕事に打ち込むこと」と述べましたが、この有名人、著名人たちの言葉を加味すると、
どんなちっぽけな仕事でも全力で取り組め。今の与えられた仕事に打ちこめなければ、どこにいっても周りの人に評価される仕事はできない。
こう捉えることができると思います。
人間、本気になるって難しい。
ひとつのことに夢中になって、一生懸命取り組むのって案外難しいんです。人間は利口なので、面倒な仕事は避ける傾向があります。
どうやって手を抜こうか。
こう考えるのが人間というものです。
でも、ちょっとだけ思考を変えてみましょう。頼まれた仕事は引き受けられる限り引き受けてみましょう。そして、今与えられた仕事の全てに手を抜かず一心不乱に取り組んでみましょう。
そうすると何が変わるか。
自分よりも周囲の評価が変わってきます。
周りの見る目が変わってくると、自然と職場の立ち位置も居心地の良いものに変わってきます。
働きやすい環境というのは、結局自分で作るしかないのです。全て自分次第です。
生活支援員が仕事を楽しいと感じるポイント5選:まとめ
まとめたいと思います。
生活支援員の仕事の楽しさに関してわかりやすく解説しました。お分かりになっていただけましたでしょうか。
- 生活支援員の仕事内容
- 生活支援員の一日のスケジュール
- 生活支援員が仕事を楽しいと感じる5つのポイント
- 生活支援員の楽しさを保つコツ
生活支援員のやりがいは、すべて自分次第です。
今与えられた仕事に対して、どう立ち向かっていくか、あなたの人間力が試されているのです。
どんな仕事でも全力で取り組みましょう!
働く姿勢を変えれば、周囲の評価も自ずと好転することでしょう。
そしてそれが未来を変えることになるでしょう。
以上となります。
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