どうも。ふくた(@fukushienblog)です。
生活支援員になりたいんだ。なるべく稼ぎたいから夜勤を希望してるんだけど、夜勤ってどんな感じの働き方になるのかな?
こうした疑問にお答えします。
その人の年齢や適性、体力にもよりけりですが、夜勤は稼げるけどきつい仕事です。
- 生活支援員の夜勤業務とは
- 生活支援員の夜勤がきつい5つの理由:デメリット
- 夜勤手当ってどれくらいつくの?:メリット
▶︎本記事の信頼性
本記事では、福祉業界で生きる私が生活支援員の夜勤がきつい理由について解説していきたいと思います。
この記事を読み終えることで、生活支援員の夜勤業務、夜勤がきつい理由、夜勤手当などをつかむことができます。
ちょっとのすきま時間に読める内容になっていますので、興味のある方はぜひ参考にしてみて下さい。
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生活支援員の夜勤業務とは
グループホームなどの入所施設で働く生活支援員は、利用者に対して介護業務を中心とした支援を行います。
人数が少なければ一人で、多ければ複数・交代制で夜勤業務を行います。
夜勤業務の一般的な例は以下の通り。
時間 | 業務内容 |
16:00 | 出勤、申し送り |
17:00 | 入浴介助 |
18:00 | 食事介助、口腔ケア、服薬介助 |
19:00 | 見守り、後片付け |
20:00 | 就寝準備、排泄介助、おむつ交換 |
21:00 | 消灯 |
22:00 | 見守り、巡回 |
23:00 | 見守り、巡回 |
24:00 | 記録作成、休憩、仮眠 |
1:00 | 休憩・仮眠 |
2:00 | 見守り、排泄介助、おむつ交換 |
3:00 | 見守り、巡回 |
4:00 | 見守り、巡回 |
5:00 | 起床介助、排泄介助、おむつ交換 |
6:00 | バイタル測定、食事準備 |
7:00 | 早番への申し送り、食事介助、口腔ケア |
8:00 | 排泄介助、おむつ交換 |
9:00 | 記録作成、後片付け |
10:00 | 退勤 |
スケジュールは施設によって異なりますが、大体16時から次の日の10時くらいまで拘束されるケースが一般的です。
人数の少ない入所施設だとひとりで勤務する場合が多く、排泄介助やおむつ交換などの身体介助やパニック対応などをひとりで対応しなければならないので、精神的な負担は相当なものがあります。
自分の体力とよく相談してみるといいでしょう。
生活支援員の夜勤がきつい5つの理由:デメリット
生活支援員の夜勤がきつい理由は以下の通りとなります。
- ひとりもしくは少人数で勤務することが多い
- 休憩時間や仮眠の時間がほとんどとれない
- 早番や遅番など不規則勤務になることが多い
- 拘束時間が長い
- 体調不良になりやすい
夜勤専従スタッフとしての採用もありますが、パートやアルバイト職員としてであり、正社員としての採用はほとんどありません。
施設や事業所によって違いがある点のみご了承下さい。順番に解説していきたいと思います。
ひとりもしくは少人数で勤務することが多い
え?ひとりでやるの?マジ不安なんだけど・・・。
こう思った方、多いでしょう。
ですが、これは事実なのです。多くの施設や事業所では、ひとり、もしくは少人数で数人から数十人の利用者の身の回りの世話をします。
なにをするか、なにがおきるか分からない人間を真夜中にひとりでみるのです。
これだけみても、いかに過酷な業務か分かると思います。
夜ならみんな穏やかに眠ってくれるんじゃないの?
甘いです。重度の障がい者であればあるほど、真夜中の見守りは苛烈を極めます。
個室に入らずずっと居間にいる人、真夜中でも平気で大声を出してうろうろする人、朝方まで眠らない人、一日中起きてる人など様々です。
発作や転倒、異食や誤飲の危険性がある利用者もいます。そんな人たちの相手を夜が明けるまで相手にしなければならないのです。
人間、もっとも眠気がおきる夜にこれだけ気を張っていなければならないだけでも相当こたえます。
そこに、見守りの人数の少なさが追いうちをかけます。
食事介助や排泄介助などひとりで全部こなさなければならなかったりするので、何かトラブルが起きた場合、責任の所在がはっきりしてしまうし、重さものしかかってきます。
ですから、一睡もせず、半ば意識もうろうとしかけた朝の仕事(服薬や着替え、食事提供など)にミスが起こりやすいのです。
生活支援員の夜勤希望者は、誰も助けてくれない環境でしかも真夜中に仕事をこなさなければならない状況を、今一度頭の中でリアルにイメージしてみるといいでしょう。
あとは、静かに眠ってくれるのを祈るのみです。
休憩時間や仮眠の時間がほとんどとれない
これは全くとれないところから、2時間くらいなら仮眠がとれるところまで様々です。
発作や転倒、異食や誤飲の危険性のない障がい者が全員静かに眠ってくれたら、はじめて休めると思って下さい。
休めないまでも、ちょっとは息抜きができます。こんな時にお茶でも飲んで一息入れて下さい。
そのあとは、施設や事業所にもよりますが、事務作業や個室の見回りが待っています。仮眠がとれる職場なら比較的落ち着いている利用者が集まっている証拠なので、そういう職場に勤められるのならラッキーかもしれません。
職員さんって、本当に一睡もしないで見守りしてるの?
これは私も疑問に思ったことがあります。
皆、職務上口には出しませんが、うつらうつら、ウトウトしたことは何度かあるんじゃないかと思ってます。
体力がある20〜30代ならともかく、40代〜50代には無理やり起きているだけでも相当こたえます。
生活支援員の夜勤希望者は、ちょっとでも眠りにつく時間がとれるのかとれないのかを前もって確認しておくといいでしょう。
早番や遅番など不規則勤務になることが多い
まずは勤務時間の一例をご覧下さい。
- 日勤:8:30~17:30
- 早番:6:30~15:30
- 遅番:11:30~20:30
- 夜勤:15:30~翌9:30
日勤のみや夜勤専属の職場でもない限り、シフトの関係上早番や遅番がある施設や事業所が多いです。
夜勤を終えたあとは明け休みとなります。明け休みとは深夜勤務を行ない、翌朝まで仕事をした場合、 その勤務終了後24時間の間は勤務がないことを指します。
なので、夜勤があると、日勤よリも休みが多くなる計算となります。
さて、ここで今一度上の表に目を向けて下さい。ここでポイントとなってくるのが早番と遅番の存在です。
早番と遅番を組み合わせた1週間の勤務例を作ってみました。
- (月)休日
- (火)6:30~15:30
- (水)11:30~20:30
- (木)6:30~15:30
- (金)15:30~翌9:30
- (土)明け休み
- (日)休日
いかがでしょうか。かなり変則的になるのがお分りいただけたと思います。
早番勤務の日は朝がきつく、夕方から夜にかけてかなり時間が空いてしまいます。遅番勤務の日は、1日の時間をほぼとられてしまうのでなにかをする時間を確保するのは難しいでしょう。
夜勤明けは、夜勤のダメージが身体に残ってるので、帰宅してから寝ることになるので丸一日つぶれてしまうと思います。
明け休みの日に、帰宅してから眠ってしまうと、果たして夜眠れるかという疑問がわくと思います。
身体がもつのならば、起きていた方が生活のリズムをキープできると思いますが、徹夜のダメージは相当なもの。ほとんどの方が眠りについてしまうでしょう。
夕方に起きてきてから、運動などをやって身体を疲れさせないとその日の夜に深い睡眠をとれなくなると思います。
このように、夜勤があって他の日も不規則勤務になると、体調を維持するためにかなりの自己管理能力が求められてきます。
生活支援員の夜勤希望者は、夜勤ばかりでなく、他の日の過ごし方もシュミレーションしておくといいでしょう。
拘束時間が長い
ここでの例では、夜勤:15:30~翌9:30の勤務時間になっています。
合計16時間の勤務となります。
16時間。途方もない長さです。一日8時間の通常勤務ですら耐えられない人には絶対にこなすことができない長さです。
施設や事業所によってはもっと長いところもあります。
寝てないんでしょ?よく耐えられるね・・・。
こう思う人が出てくるのも無理からぬことです。
これだけ長時間一つの場所に縛られる経験って、したことない人が大半だと思います。
しかも、どこの職場でも最低週一回は夜勤がまわってきます。
少しでもゆっくり座ってひとりの時間が取れる職場ならいいですが、利用者と一緒だと長時間勤務とあわせて疲れが倍増します。
生活支援員の夜勤希望者は、拘束時間の長さが自分の身体に与える影響を今一度考えてみましょう。
試しにご家庭で16時間起きっぱなしをすると体調面がどうなるか、実験してみるのもいいと思います。
体調不良になりやすい
ここまでの記事の流れで、だいたい想像がついたかと思いますが、夜勤者は体調を崩しやすいです。
- 自律神経失調症
- めまい
- うつ
- 睡眠障害
他にも、様々な体調不良が夜勤者には襲いかかってきます。
夜勤が問題なくこなせるのは、若いうちだけです。
40代〜50代くらいになると、きつい以外のなにものでもなくなってきます。実際に私の周りでも、夜勤をやって体調を崩した人を何人か見てきました。
20代〜30代の若い人はともかく、それ以上の人は、不規則勤務、夜勤のダメージに負けない生活習慣の見直しと身体づくりが求められてきます。
食事をしっかりとり、良質な睡眠時間を確保し、運動や筋トレをしてストイックに自分自身の健康管理をしていく姿勢が大切になってきます。
生活支援員の夜勤希望者は、自己管理が日勤よりもデリケートであるところを自覚しておきましょう。
夜勤手当ってどれくらいつくの?:メリット
気になる夜勤手当の相場ですが、
3000円〜8000円/回
くらいのところが多いです。実感としては6000円、7000円くらいのところが多いです。
仮に月に5回夜勤をすると、月給で15,000円〜40,000円になります。年だと180,000円〜480,000円とかなりの差になります。年収がこれくらい増えるのならば大きなメリットであると言えます。
ただし、もし勤めようと思っている職場の夜勤手当が3000円だったら絶対にやめたほうがいいです。
人間の身体は夜に活動できるように作られていません。それを無理して働いているわけです。その代償が3000円というのはあまりにも割に合いません。
大げさにいうと、夜勤手当は命の代償とも言えます。
命を削って働いた見返りが低いところは、仕事内容の重さの意識が欠落している職場といっていいと思います。
ですから、生活支援員の夜勤希望者は、夜勤手当には貪欲さをもっていたほうがいいと思います。
もし、夜勤がきつくてどうしようもなかったら・・・
夜勤がどうしても体質的に合わない人は通所の事業所で夜勤なしの働き方をおすすめします。
心身に無理してまで居続けてしまうと、ストレスがたまり、心身を壊してしまうことにもなりかねないからです。
うつなどの心の病になる前に、職場環境の見直しをはかり日勤帯にうつりましょう。
通所事業所の生活支援員の仕事内容
通所事業所は日勤のみです。夜勤はありません。
生活支援員が働く通所事業所の例は以下の通り。
事業所名 | 業務内容 |
生活介護事業所 | 介護業務、創作的活動・生産的活動の支援 |
就労継続支援事業所 | 仕事の知識・スキルを習得する機会の提供 |
就労移行支援事業所 | 就職するために必要な知識・スキルを習得する機会の提供 |
生活介護事業所以外では、比較的障がい程度の軽い利用者が多いため、いわゆる介護業務は発生しない職場が多いです。
無資格・未経験でも仕事ができる
通所事業所の方が入所事業所より無資格・未経験でも入りやすいです。
なぜかと言うと、支援内容によっては福祉・介護以外の分野の資格や知識・経験が活かせるからです。
以下、活かしやすい知識や経験です。
事業所名 | 活かせる知識や経験・スキル |
生活介護事業所 | 音楽、芸術、料理、園芸、手工芸など |
就労継続支援事業所 | パンづくり、弁当作り、軽作業など |
就労移行支援事業所 | パソコン、事務、デザイン、コンサルティングなど |
夜勤手当はつきませんが、今まで仕事や趣味で培ってきた能力が発揮できるのが魅力です。
ちなみに私の転職経験は・・・
私の勤務経験は日勤帯のみです。夜勤はやったことがありません。
基本的に規則正しい生活を送っているので、夜勤者がなりやすい体調不良にはなったことがありません。
- 自律神経失調症
- うつ
- めまい
- 睡眠障害
夜勤にはおよびませんが、日勤者でも勤務先によっては十分もらえる職場もあります。
ハローワークだけでなく、転職支援サイトや転職エージェントをうまく活用すれば、働きながら効率よく就職活動ができます。
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順番に解説していきたいと思います。
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派遣の求人にここまで特化している求人サイトは珍しいと言えます。
派遣には通常2つのパターンがあります。
登録型派遣
登録型派遣とは、世間一般的に認識されている”派遣”の事を指します。
登録型派遣は”契約期間”があります。
通常、契約期間は2ヶ月更新となっていて、2ヶ月経ったところで同じ事業所で継続して働くのか、違う勤め先を探すのか選択する事ができます。
よほどの職務不適正や本人の不満がなければ継続して雇用され続けるのが一般的です。
紹介型予定派遣
紹介予定派遣とは、直接雇用を前提とした派遣の働き方になります。
派遣として働いている施設・事業所が気に入ったら、次回は契約更新しないでそのままその施設・事業所に正社員として直接雇用されます。
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生活支援員の夜勤がきつい5つの理由:まとめ
まとめたいと思います。
生活支援員の夜勤がきつい理由がお分かりになっていただけましたでしょうか。
- 生活支援員の夜勤がきつい5つの理由
- 夜勤手当ってどれくらいつくの?
ただ、徹夜をすればいいってもんじゃないってことをしっかり頭に入れておきましょう。
- ひとりもしくは少人数で勤務することが多い
- 休憩時間や仮眠の時間がほとんどとれない
- 早番や遅番など不規則勤務になることが多い
- 拘束時間が長い
- 体調不良になりやすい
夜勤をするということは、これだけのリスクがともなうことを忘れてはいけません。
この記事を読んで自信がない方は、無理に夜勤を選ばず、日勤帯の仕事を探すのが吉だと思います。
得るものと失うもののバランスをしっかり考えてから、選択していきましょう。
夜勤以外の生活支援員のきつさは生活支援員がきついと言われる5つの理由【3Kだけじゃないよ】に書いてあります。そちらもご参考になさって下さい。
以上となります。
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