どうも。ふくた(@fukushienblog)です。
・社会福祉士と精神保健福祉士のダブル受験ってできるの?
・ダブル受験するメリットとデメリットを知りたい
・ダブル受験するのは負担が大きい。どうしたらいいの?
こうした悩みを解決できる記事になっています。
なぜなら私が社会福祉士を取得しており、社会福祉士を受験した観点から精神保健福祉士とのダブルライセンスについてお話しできるからです。
- 社会福祉士と精神保健福祉士のダブル受験はできるのか?
- ダブル受験するメリットとデメリット
- ダブルライセンスを目指すおすすめの方法
▶︎本記事の信頼性
本記事では、福祉業界で生きる私が社会福祉士と精神保健福祉士のダブルライセンスについて解説していきたいと思います。
この記事を読み終えることで、社会福祉士と精神保健福祉士のダブル受験、受験のメリット・デメリット、おすすめの方法についてつかむことができます。
ちょっとのすきま時間に読める内容になっていますので、興味のある方はぜひ参考にしてみて下さい。
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社会福祉士と精神保健福祉士のダブル受験はできるのか?
結論、社会福祉士と精神保健福祉士のダブル受験はできます。
それにはふたつの試験の受験資格を満たさなければなりません。
以下、その具体例です。
◼️社会福祉士
◼️精神保健福祉士
福祉系の四大卒以外には、受験資格を得るのがかなり厳しい内容となっています。
2つの受験資格を得ていれば、試験の制度上、同一年度中にダブル受験することは認められています。
※令和 6 年度(第 37 回試験)から出題基準が変更になります。今後、社会福祉の動向等により一部を変更することがあります。事前によく調べておきましょう。
以下、それぞれの試験科目(予定)です。
◼️共通科目
科目名 |
医学概論 |
心理学理論と心理的支援 |
社会学と社会システム |
社会福祉の原理と政策 |
社会保障 |
権利擁護を支える法制度 |
地域福祉と包括的支援体制 |
障害者福祉 |
刑事司法と福祉 |
ソーシャルワークの基盤と専門職 |
ソーシャルワークの理論と方法 |
社会福祉調査の基礎 |
◼️専門科目
社会福祉士試験では全19科目、精神保健福祉士試験では全18科目から問題が出題されます。
そのうち12科目は共通科目です。
つまり、社会福祉士の勉強をしている人は、精神保健福祉士の専門科目である残り6科目を勉強しさえすればダブル受験できることになります。
私の経験では、社会福祉士の19科目を勉強するだけでもかなり大変でした。
これに、専門科目があと6科目も追加されるなんて考えたら気が遠くなってしまいますね。
受験資格さえ満たしていればダブル受験は可能ですが、勉強にはかなりの覚悟が必要になってくることを覚えておきましょう。
受験するのを決めたらとにかく早く勉強し始めるのが、合否を分けるポイントになります。
⇒社会福祉士に受かりたい人のための勉強方法【早く始めたもん勝ち】
ダブル受験するメリットとデメリット
ダブル受験にはメリットとデメリットがそれぞれあります。
その理由としては、単純にふたつの国家試験を同時に受けることの光と影があるからです。
- ダブル受験のメリット
- ダブル受験のデメリット
それぞれ見ていきたいと思います。
ダブル受験のメリット
ダブル受験のメリットは、合格すれば福祉のエキスパートとして幅広い専門知識を備えた人材であることの証を一度にふたつも手に入れられることです。
社会福祉士単独よりも精神保健福祉士とペアで持っていた方が就職においても有利です。
また、将来的には管理職などへのキャリアアップにつながったり、もっと待遇の良い職場を求めて転職する際に役立ちます。
…。あんまり言いたくないけど、どっちか片一方しか受からなかったら?
共通科目12科目が免除されて再受験できます!
社会福祉士が残れば7科目、精神保健福祉士が残れば6科目の勉強ですむわけです。
どっちも合格できなかった場合は、勉強時間が足りなかったか、勉強の負荷が大きすぎた可能性があります。
片方だけにしぼるか、再び両方受験するかをじっくり検討するといいでしょう。
ダブル受験のデメリット
ダブル受験のデメリットは相当な勉強量と時間が必要なことです。
社会福祉士ひとつだけでもかなりの努力が要求されます。
それをふたつ同時にこなすわけですから、勉強漬けの毎日を送ることになります。
体力的にも精神的にも非常にハード。なので、ダブルライセンスに対して、自分なりの確固たる信念や決意がなければ道半ばであきらめてしまうかもしれません。
…。挫折しやすいってこと?
その通り。受験に対する相当な熱量が求められてきます。
心身の健康も必要になってくるので、果たして本当にふたつ同時に勉強をこなせるのかどうか、自分に向き合ってみるといいでしょう。
それと、忘れちゃいけないのが受験料。ふたつ受けるのならば受験料もかさみます。
社会福祉士も精神保健福祉士も受験料が高騰しています。お気をつけ下さい。
⇒社会福祉士の受験料は高い?【介護福祉士・精神保健福祉士も値上がり】
ダブルライセンスを目指すおすすめの方法
ダブルライセンスを目指したいけどダブル受験するのは負担が大きい。こう考える人も多いと思います。
その場合は、精神保健福祉士を先に受験してから社会福祉士を受験することをおすすめします。
なぜなら、両方の国家試験の合格率には例年1.5〜2倍の差があるからです。
◼️社会福祉士と精神保健福祉士の合格率の比較
年度 | 社会福祉士 | 精神保健福祉士 |
第36回(令和5年度) | 58.1% | 70.4% |
第35回(令和4年度) | 44.2% | 71.1% |
第34回(令和3年度) | 31.1% | 65.6% |
第33回(令和2年度) | 29.3% | 64.2% |
第32回(令和元年度) | 29.3% | 62.1% |
ご覧の通り、社会福祉士は令和3年度までの試験は合格率が30%前後を推移していたのですが、令和4年度で44.2%、令和5年度で58.1%と合格率が高くなってきています。
それでも社会福祉士が難しく感じるのであれば、まずは精神保健福祉士を取得し、共通科目の免除制度を利用しましょう。
社会福祉士を受験する際、この共通科目が免除されるのはかなり大きいです。
共通科目の方が難しいってこと?
その通りです。実際に受験してみて共通科目の方が専門科目よりはるかに難しい印象でした。
なので、社会福祉士を受ける時に勉強量を減らしておけば、受験しやすくなり、スムーズに両方の資格を取得することができるでしょう。
ダブルライセンスを狙うのであれば、精神保健福祉士を先に受験した方が成果は出やすいです。
この件に関しては、別記事でも詳しく書いています。よろしければご覧下さい。
⇒社会福祉士と精神保健福祉士どちらを先にとれば良いのか?
社会福祉士と精神保健福祉士のダブルライセンスについて解説します:まとめ
まとめたいと思います。
社会福祉士と精神保健福祉士のダブルライセンスについてお分かりになっていただけましたでしょうか。
- 社会福祉士と精神保健福祉士のダブル受験はできるのか?
- ダブル受験するメリットとデメリット
- ダブルライセンスを目指すおすすめの方法
社会福祉士と精神保健福祉士を持っていれば、相談支援のエキスパートとして一目置かれる存在にはなれます。
働きながらダブル受験を果たすのは相当な試練になりますが、チャレンジ精神あふれる人はやってみるといいでしょう。
今回は以上となります。
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