どうも。ふくた(@fukushienblog)です。
・児童と関わる社会福祉士の役割ってどんな感じなの?
・どんな職種があるのかな?
・働く場所を教えてほしい
こうした疑問にお答えします。
社会福祉士を持っていれば児童福祉に携わることはできます。働く場所や職種も様々です。
- 児童と関わる社会福祉士の役割
- 児童と関わる社会福祉士の職種
- 児童と関わる社会福祉士の職場
▶︎本記事の信頼性
本記事では、社会福祉士の仕事として児童分野に関わりたい方向けにお話していきたいと思います。
ちょっとのすきま時間に読める内容になっていますので、興味のある方はぜひ参考にしてみて下さい。
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児童と関わる社会福祉士の役割
児童と関わる社会福祉士の役割は、その職場に応じて変化します。
児童にだけ当てはまることではありませんが、困っている児童を助けたいという気持ちを持っていることは必須です。
困難を抱えている子供は辛い気持ちや寂しい気持ちばかりでなく、時には自分の周りの状況に対して激しい憤りを感じていることもあります。
状況というのは、家族や友人、社会に対するやるせない気持ちです。
何かエピソードとかある?
私が聞いた話だと、職員に対して包丁を突きつけた子供もいるそうです。
子供だと甘く見ていると痛い目をみます。
気持ちが鬱屈し、歪みきった子供らしくない子供も数多くいます。時には様々なことが複合的に合わさって悩みの原因となっていることもあります。
児童福祉を志す社会福祉士は、そのような子供の気持ちに寄り添って、家族同様の愛情を注ぐことが求められてきます。
支援の対象は子供だけでなく、保護者や家族に対してもおよんでいきます。
すべてを包み込むような接し方が大切になってきます。
児童と関わる社会福祉士の職種
児童と関わる社会福祉士の職種は様々です。
- 児童指導員
- 児童福祉司
- SSW(スクールソーシャルワーカー )
ひとつひとつ解説していきます。
児童指導員
「児童指導員」という国家資格はありません。任用資格になります。
取得方法は以下の通りとなります。
- 厚生労働省所管の養成機関を卒業する。
- 社会福祉士または精神保健福祉士の資格を取得する。
- 大学および大学院で心理学、教育学、社会学を履修して卒業する。
- 幼稚園・小学校・中学校・高等学校教員免許を持ち、都道府県の知事から認定される。
- 高等学校もしくは中等教育学校を卒業し2年以上児童福祉事業に従事する。
- 児童福祉事業において実務経験を3年以上有し、都道府県知事に適当であると認められる。
じゃあ、社会福祉士を持っていれば「児童指導員」って名乗っていいんだね?
任用資格の取得だけでは「児童指導員」とは名乗れません。「児童指導員」として働くことによってはじめて「児童指導員」と名乗れるのです。
児童指導員は、家庭の事情や障がい等を理由に児童福祉施設で生活している0〜18歳までの児童を生活指導するのがおもな仕事です。
それ以外だと、ケースワークやグループワークを通じての家庭的な援助、児童相談所や学校との連携・連絡、関係機関との調整などをおこないます。
多くの関係者を相手にするので、コミュニケーション能力は必須です。
児童福祉司
児童福祉司も児童指導員同様任用資格です。
任用資格のおもな取得方法は以下の通りとなります。
- 厚生労働大臣の指定する児童福祉司や児童福祉施設の職員を養成する学校を卒業する。または厚生労働大臣の指定する講習会の課程を修了する。
- 大学において、心理学・教育学・社会学を専修する学部・学科を卒業後、指定施設で1年以上の相談援助業務に従事する。
- 医師の資格を取得する。
- 社会福祉士または精神保健福祉士の資格を取得する。
- 社会福祉主事として、児童福祉施設で2年以上の相談援助業務に従事する。
勤め先は児童相談所に所属します。
児童や保護者等からの相談支援を行なったり、置かれている環境や問題を明らかにしたり、必要な援助を家庭の調査や社会診断をかけたりします。
児童指導員とどこが違うの?
児童福祉司は児童相談所に必置なのが最大の違いです。
児童福祉司として働きたいのであれば、地方公務員試験に合格して児童福祉司の「任用資格」を取得しなければなりません。
ですから、かなりハードルが高いです。
児童指導員の方が、現実的な選択肢だと言えるでしょう。
SSW(スクールソーシャルワーカー)
SSW(スクールソーシャルワーカー )という名前の資格試験はありません。
ですが、以下のような資格の取得が求められます。
- SSW(スクールソーシャルワーカー )になるために必要な資格
- 社会福祉士
精神保健福祉士
臨床心理士
公認心理士
SSW(スクールソーシャルワーカー )は、児童の悩みやいじめ、不登校、暴力行為、虐待などに対する問題解決を保護者や教員たちと協力しながら行います。
スクールカウンセラーだったら聞いたことあるんだけど、あれとは違うの?
スクールカウンセラーは児童の心に寄り添って支えるのに対して、SSW(スクールソーシャルワーカー )は取り巻く環境を変える手助けをします。
トラブルや困難を抱えた児童の話に耳を傾けその原因を探っていくのがスクールカウンセラー。
福祉の制度を提案し、解決に向けて支援するのがSSW(スクールソーシャルワーカー )と覚えておきましょう。
社会福祉士と精神保健福祉士の違いについては社会福祉士と精神保健福祉士どちらを先にとれば良いのか?に記事を書いています。よろしければ合わせてお読みになって下さい。
児童と関わる社会福祉士の職場
社会福祉士が活躍できる児童福祉の現場は以下の通りとなります。
- 助産施設・乳児院
- 母子生活支援施設
- 保育所
- 児童厚生施設・児童養護施設
- 知的障害児施設・知的障害児通園施設
- 盲ろうあ児施設
- 肢体不自由児施設
- 重症心身障害児施設・情緒障害児短期治療施設
- 児童自立支援施設・児童家庭支援センター
こんなにあるんだ・・・
聞き慣れない勤め先もあると思います。それだけ児童福祉は幅が広いのです。
これらは、児童相談所で相談を受けてから該当児童に最適な方法を検討してから施設への入所が必要な場合に提案されます。
それぞれの施設にどのような形で就職するかによって役割に違いが出てきます。
同じ社会福祉士の資格を持っていてもこれだけ内容に違いが出てくるのを頭に入れておきましょう。
社会福祉士の仕事で児童に関わりたいですか?【保育とは違います】:まとめ
まとめたいと思います。
児童分野での社会福祉士の役割がお分かりになっていただけましたでしょうか。
- 児童指導員
- 児童福祉司
- SSW(スクールソーシャルワーカー )
任用資格ではありますが、働きだせば名乗れます。
- 助産施設・乳児院
- 母子生活支援施設
- 保育所
- 児童厚生施設・児童養護施設
- 知的障害児施設・知的障害児通園施設
- 盲ろうあ児施設
- 肢体不自由児施設
- 重症心身障害児施設・情緒障害児短期治療施設
- 児童自立支援施設・児童家庭支援センター
児童福祉の現場はこれだけたくさんあるので、活躍の場が広いのです。
児童福祉に興味があるならぜひトライしてみましょう!
福祉の世界でご自分の職業人人生が豊かになることを望みます。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
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