どうも。ふくた(@fukushienblog)です。
- 社会福祉士って引く手あまたって本当?需要あるの?
- 社会福祉士とったら何ができるの?
- 社会福祉士はどんな人が向いてる?
- 社会福祉士は40代・50代でもなれる?
- 社会福祉士の年収はどれくらい?
- 社会福祉士の資格取得ってどうすればいいの?
こうした疑問にお答えできる内容になっています。
なぜなら私が社会福祉士を取得しているからです。社会福祉士は、高齢化社会や複雑化する社会問題への対応が求められる中、ますます需要が高まっています。
- 社会福祉士が勝ち組と言われる理由【とってよかったこと】
- 社会福祉士の勝ち組は公務員?
- 社会福祉士は引く手あまた?【仕事ないはウソ】
- 社会福祉士の仕事の魅力
- 社会福祉士をとった後悔
- 社会福祉士をとって40代・50代未経験から就職できる?
▶︎本記事の信頼性
本記事では、福祉業界で生きる私が、社会福祉士が引く手あまたかどうかお話していきたいと思います。
この記事を読めば、社会福祉士の現実を直視し、仕事や就活に活かせるようになります。
ちょっとのすきま時間に読める内容になっていますので、興味のある方はぜひ参考にしてみて下さい。
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社会福祉士は引く手あまた?①社会福祉士が勝ち組と言われる理由【とってよかったこと】
まず、福祉業界の中では勝ち組と言われる社会福祉士の内容を見ていきたいと思います。
- 社会福祉士の資格取得方法
- 社会福祉士の仕事内容と役割
- 社会福祉士の年収と待遇
- 社会福祉士の将来性
- 社会福祉士に向いている人
社会福祉士の資格取得方法
まずは、社会福祉士の資格の必要性を説明していきたいと思います。
社会福祉士の資格取得の必要性
以下の表をご覧ください。
具体的な必要性 | 内容 |
学校教育の必要性 | 大学や専門学校での学びは、社会福祉の基本的な知識や専門的なスキルを身につけるために不可欠です。社会福祉は専門的な知識や倫理観が求められる分野であり、これらの基盤を築くために学校教育が重要です。 |
国家試験の必要性 | 社会福祉士国家試験は、資格取得の基準を一元的に設定し、社会福祉において必要な能力や知識を保証する制度です。国や公共団体が試験を主催し、信頼性のある評価を提供しています。 |
現場の必要性 | 社会福祉士の資格を持つ者が、福祉施設や地域社会での重要な役割を果たしています。資格取得者の増加とともに、福祉分野での専門家の需要も増加しており、これが社会福祉士資格の価値を支えています。 |
世の中のニーズに合わせて、社会福祉士は必要とされる資格なのです。
社会福祉士の資格取得方法
次は社会福祉士の資格取得方法です。
社会福祉士国家試験の受験資格は、最終学歴によって最短ルートと最適なルートが異なります。
結論は以下の通りとなります。
- 2025年2月実施の試験より新カリキュラムに対応し、試験科目が大幅に変更されます。
- 実習時間増加や事例問題出題増加など、試験対策も変化します。
- 最終学歴によって、必要な学習時間や取得できる資格、キャリアプランなどが異なります。
次のいずれかに該当する方は、受験資格があります。
各ルートの詳細を見ていきたいと思います。
1. 一般養成施設等ルート
一般大学・短大卒業後に専門学校などで指定科目を学び、実務経験を積むルートです。
対象者は一般大学・短大卒業者となります。
約1年6ヶ月ほど働きながら勉強することになるので、それなりの覚悟が必要です。
ちなみに私はこのルートで社会福祉士を取得しました。
2. 短期養成施設等ルート
短期大学卒業後に専門学校などで指定科目を学び、実務経験を積むルートです。
対象者は短期大学卒業者です。
こちらも働きながら勉強することになるので、それなりの心構えが必要です。
3. 福祉系大学等ルート
福祉系の大学・短大で指定科目を学び、実務経験を積むルートです。
対象者は大卒資格を持っている方・持っていない方となります。
社会福祉士になりたいのなら、これが1番近道です。
4. その他のルート
これ以外だと、通信制大学・短大、科目等履修生制度など、様々なルートがあります。
対象者は、様々な状況の方となります。
社会福祉士の資格取得の実例
以下、社会福祉士の資格を取得した実例です。
◼️大学・短大で社会福祉士養成施設のカリキュラムを修了し、国家試験に合格する
Aさんは、大学で社会福祉を専攻し、社会福祉士養成施設のカリキュラムを修了。その後、国家試験に合格し、社会福祉士として働き始めた。
◼️指定大学・大学院で社会福祉士養成施設のカリキュラムを修了し、国家試験に合格する
Bさんは、大学卒業後、指定大学院で社会福祉学を専攻し、社会福祉士養成施設のカリキュラムを修了。その後、国家試験に合格し、社会福祉士として研究職に就く。
◼️養成施設で社会福祉主事任用資格を取得し、実務経験を積んだ後、国家試験に合格する
Cさんは、大学進学は断念したが、社会福祉士を目指して養成施設で社会福祉主事任用資格を取得。その後、3年間の施設での実務経験を積み、国家試験に合格して社会福祉士となる。
もし、福祉の世界を志すのであれば回り道することなく、福祉系の学校に入学することをおススメめします!
私もそうでしたが、社会福祉士の資格制度は異業種から来る人間に厳しい内容になっているので、受験資格を得るだけでも大変な苦労を背負うことになります。
社会福祉士の資格取得には、大学や専門学校での学びと社会福祉士国家試験の合格が不可欠です。
学校教育での基本的な知識と実務経験を組み合わせ、国家試験で資格を獲得することで、社会福祉分野での専門職としてのステップを踏むことができます。
(補足)社会福祉士の試験は簡単すぎるなんて声も聞かれました。実際に検証してみます。
→社会福祉士は簡単すぎるって本当?【現役社会福祉士が難易度を解説】
社会福祉士の仕事内容と役割
社会福祉士は、心身に障害がある方や高齢者、生活困窮者など、日常生活を送る上で困難を抱えている人々を支援する専門職です。
具体的には、相談を受け、問題解決に向けた支援計画の作成、必要な福祉サービスの利用手続き、関係機関との連携などを行います。
ひとつひとつ見ていきたいと思います。
多様なニーズへの対応
社会福祉士は、相談者の抱えている問題に応じて、以下のような多様な支援を行います。
- 相談者の悩みや困りごとを丁寧に聞き取り、問題解決に向けたアドバイスや情報提供を行う。
- 相談者のニーズに合った福祉サービスを紹介する。
- 必要な福祉サービスの利用手続きを支援する。
- サービス利用中の相談や苦情対応を行う。
- 医療機関、介護事業所、行政機関など、関係機関と連携して支援を行う。
- 関係機関との会議や情報共有を行う。
- 相談者の支援計画を作成し、支援の進捗状況を管理する。
- 関係機関と連携して、支援計画の実施状況を評価する。
社会福祉士は利用者から相談を受け、施設や事業所、医療機関につなぐ役割を果たすのです。
専門性の高い知識と技術
社会福祉士は、社会福祉に関する専門的な知識と技術を活かして、以下のような役割を担います。
- 相談者の状況を正確に把握し、問題解決に向けた課題を分析する。
- 相談者のニーズに合った支援計画を作成する。
- 相談者の自立に向けた意欲を引き出し、自己解決能力を向上させる。
- 相談者が自身の力で問題を解決できるよう支援する。
- 相談者の権利擁護を行い、必要なサービスを受けられるよう支援する。
- 相談者の意思決定を尊重し、自己決定を支援する。
相談者の自立を促し、自己決定できるように支援していくことが大切ですね。
倫理観に基づいた支援
社会福祉士は、倫理観に基づいて、以下のような責任を果たします。
責務 | 内容 |
守秘義務 | 相談者の個人情報やプライバシーを守る。 |
公平性 | すべての相談者に対して平等な対応を行う。 |
専門職としての倫理 | 社会福祉士倫理綱領に基づいて、倫理的な判断と行動を行う。 |
守秘義務の例です。
ある日、クライエントの「Aさん」から深刻な問題を相談された。Aさんはある家族の秘密を知っており、それが彼らの人生に大きな影響を与えている。しかし、Aさんはその秘密を社会福祉士のあなたに打ち明けた。ここで、あなたは守秘義務を果たすべきである。
もしAさんの秘密を他の人に漏らしてしまったら、Aさんの信頼は失われ、彼らのプライバシーが侵害されてしまいます。
守秘義務は社会福祉士を辞めた後でも適用されます。
社会福祉士の仕事内容と役割の実例
以下、社会福祉士の仕事内容と役割の実例です。
◼️高齢者の介護支援
Aさんは、80代の母親の介護に困っていたBさんから相談を受けた。Aさんは、Bさんの母親の介護状況をアセスメントし、必要な介護サービスの利用手続きを支援。また、介護サービス事業所との連携や、介護に関する情報提供を行っている。
◼️障害者の就労支援
Cさんは、障害のあるDさんの就労支援を担当している。Cさんは、Dさんの希望や能力に合った仕事を探し、就職活動の支援を行った。また、職場環境の調整や、就労後のフォローアップも行っている。
◼️児童虐待の対応
Eさんは、児童相談所から児童虐待の疑いがある家庭への調査を依頼された。Eさんは、子どもや家族への聞き取り調査を行い、虐待の状況を把握。その後、必要に応じて児童保護措置の検討や支援を行った。
社会福祉士は、専門的な知識と技術、倫理観に基づいて、人々の困りごとを解決し、社会福祉の向上に貢献する重要な役割を担っています。
社会福祉士の年収と待遇
社会福祉士の年収は、勤務先や職種、経験年数などによって大きく異なりますが、平均年収は約400万円です。
社会福祉士は、専門性の高い福祉職であり、一般的なサラリーマンとほぼ同じ水準の給料を得ています。
勤務先は社会福祉法人や医療法人などが主であり、安定性に優れている特徴があります。さらに、公務員として働く社会福祉士には公務員に準じた待遇で働ける職場も多くあります。
社会福祉士は、国家資格を持つ専門職なのです。
以下の表をご覧下さい。まずは勤務先別の年収です。
勤務先 | 平均年収 |
民間 | 約360万円 |
公務員 | 約440万円 |
社会福祉法人 | 約380万円 |
医療法人 | 約390万円 |
続いて、職種別の年収です。
勤務先 | 平均年収 |
相談員 | 約360万円 |
ケアマネージャー | 約400万円 |
児童福祉司 | 約420万円 |
精神保健福祉士 | 約430万円 |
最後に、経験年数別の年収と男女別の年収です。
勤務先 | 平均年収 |
5年未満 | 約280万円 |
5~10年 | 約350万円 |
10~15年 | 約420万円 |
15年以上 | 約480万円 |
性別 | 平均年収 |
男性 | 約450万円 |
女性 | 約350万円 |
近年、高齢化や障害者数の増加により、社会福祉士の需要は高まっており、待遇も改善傾向にあります。
社会福祉士の年収と待遇の実例
以下、社会福祉士の年収と待遇の実例です。
民間
Aさんは、民間介護事業所で相談員として働いている。Aさんの年収は約380万円で、賞与は年2回支給される。また、交通費支給や各種手当も充実している。
公務員
Bさんは、市役所で児童福祉司として働いている。Bさんの年収は約450万円で、ボーナスは年5回支給される。また、各種手当や退職金制度も充実している。
社会福祉士の年収は、勤務先や職種、経験年数などによって異なりますが、平均年収は約400万円はいけるので、安定した収入を得られる職業と言えるでしょう。
社会福祉士の将来性
社会福祉士の将来性は高いと言えます。
高齢化社会や多様な社会課題の増加に伴い、福祉ニーズが拡大しています。社会福祉士の役割がますます重要視され、需要が増加しているため、今後も安定した雇用とキャリアの発展が期待されます。
社会福祉士は、今後も高い需要が見込まれる職業です。
社会福祉士の将来性がある理由
では、社会福祉士の将来性がある理由と根拠を探っていきたいと思います。
1. 高齢化の進展
2025年には団塊世代が後期高齢者となり、高齢化率は30%を超えると予想されています。
高齢者の増加に伴い、介護や福祉サービスの需要も高まり、社会福祉士の活躍の場が広がります。
次の表をご覧になってください。
この表からピックアップすると、2020年の高齢者の人口は3618万人、割合が28.8%となっています。ですが、2040年になると高齢者の人口は3921万人になり、割合が35.3%になっています。
この20年の間で明らかに高齢者が増加しているのがみてとれると思います。
3人に1人以上が高齢者の時代を迎えます。
高齢者の分野は、社会福祉士にとって仕事の安定供給につながってくるのです。
2. 障害者数の増加
近年、障害者数の増加も社会問題となっています。障害者自立支援法(現在は障害者総合支援法)の施行により、障害者の社会参加が推進されており、障害者支援のニーズも高まっています。
・障害者数の推移
調査年 | 障害者数(万人) | 増加率(前回比) |
---|---|---|
1975年 | 230.5 | – |
1986年 | 287.2 | +24.6% |
1993年 | 346.5 | +20.6% |
2006年 | 655.9 | +89.3% |
2018年 | 936.6 | +42.8% |
上記の表からも分かる通り、障害者数は1975年から2018年の間に約4倍に増加しています。
特に、2006年から2018年までの12年間で約300万人近く増加しており、この増加率は非常に高いと言えます。
・障害種別の構成比
障害種別 | 障害者数(万人) | 構成比 |
---|---|---|
身体障害 | 436.0 | 46.5% |
知的障害 | 108.2 | 11.5% |
精神障害 | 392.4 | 42.0% |
障害種別で見ると、身体障害者が最も多く、次に精神障害者、知的障害者の順となっています。
近年は、精神障害者の増加が特に著しく、社会問題となっています。
3. 児童虐待やDVの増加
児童虐待やDVなどの社会問題への関心が高まり、これらの問題への対応も社会福祉士の重要な役割となっています。
以下の表をご覧下さい。
児童虐待相談対応件数の推移です。加速度的に増加してるのが分かると思います。
理由はなんなの?
虐待そのものが増えたのもありますが、社会的意識の高まりによって虐待の相談や通報が増えたことも大きな理由です。
児童虐待の事件では、親の「しつけのつもりでやった」と言う供述を耳にします。
ですが、過度のしつけは子供にとって苦痛なだけの「虐待」につながる可能性があるのです。
これに対応するために国は児童相談所の「児童福祉司」を増やしています。社会福祉士を持っていればこの「児童福祉司」の任用資格を得ることができるんです。
厳しい家庭環境に置かれた子供たちを救うのに、社会福祉士の専門性が必要になってくるのです。
国は具体的な政策として新資格である「子ども家庭福祉ソーシャルワーカー」を創設しようとしています。
子ども家庭福祉ソーシャルワーカーの詳しい内容を知りたい方は以下の外部リンクをどうぞ。
⇒子ども家庭福祉ソーシャルワーカーとは?
児童虐待やDVに社会の関心が集まれば集まるほど、社会福祉士の仕事は増えていくのです。
4. 社会福祉士の需要と供給
厚生労働省の調査によると、2025年には社会福祉士の需要は約45万人と予想されていますが、供給は約38万人と予想されており、今後も社会福祉士不足が続くと考えられています。
以下の表をご覧になってください。
年度 | 需要数(万人) | 供給数(万人) | 不足数(万人) | 不足率 |
---|---|---|---|---|
2020年 | 約38 | 約33 | 約5 | 約13% |
2025年 | 約45 | 約38 | 約7 | 約15% |
2030年 | 約52 | 約44 | 約8 | 約15% |
需要がある背景はなんとなく分かったんだけど、供給不足の理由はなんなの?
いろいろありますが、以下の要因によって引き起こされます。
- 社会福祉士養成大学の定員不足
- 社会福祉士の離職率の高さ
- 社会福祉士の待遇改善の遅れ
改善するには社会福祉士養成大学の定員増加や離職率の低減、待遇改善、理解促進が必要になってきます。
社会福祉士は、高齢化社会や複雑化する社会問題への対応が求められる中、ますます需要が高まる職業です。
今後、政府や民間団体は、社会福祉士の不足解消に向けた様々な取り組みを進めていくことが予想されます。
5.社会福祉士の仕事内容の変化
従来の相談業務に加え、地域包括ケアシステムや医療・介護連携の推進など、社会福祉士の仕事内容は変化しています。
多様なスキルを身につけた社会福祉士は、より多くの活躍の場を見つけることができるでしょう。
以下の表をご覧になってください。まずは時代背景からです。
時代背景 | 社会福祉士の役割 |
高度経済成長期 (1955年~1973年) | 経済成長に伴う社会問題への対応 |
安定成長期 (1973年~1990年) | 社会福祉制度の整備 |
バブル経済期 (1987年~1990年) | 高齢化社会への対応 |
現代 (1990年~) | 高度化する社会ニーズへの対応 |
徐々に仕事内容が高度化していってるのが分かります。次は仕事内容の変化です。
項目 | 過去 | 現在 | 未来 |
---|---|---|---|
主な対象者 | 高齢者、障害者 | 高齢者、障害者、子ども、DV被害者、生活困窮者など | 高齢者、障害者、子ども、DV被害者、生活困窮者、LGBTQ+、外国人など |
業務内容 | 介護保険制度、障害者福祉サービスの利用支援 | 個別支援、地域福祉の推進、権利擁護など | 個別支援、地域福祉の推進、権利擁護、多様なニーズへの対応、ICTの活用など |
求められるスキル | 介護知識、障害福祉知識 | コミュニケーション能力、コーディネート能力、専門知識、倫理観、ICTスキルなど | コミュニケーション能力、コーディネート能力、専門知識、倫理観、ICTスキル、多様性への理解など |
勤務形態 | 公的機関、社会福祉法人 | 公的機関、社会福祉法人、民間企業、NPOなど | 公的機関、社会福祉法人、民間企業、NPO、フリーランスなど |
支援対象者が増えているのと、求められるスキルの幅が広がってきてるのが分かると思います。地域との連携が一層強化され、包括的な支援体制が整備されます。
さらにはテクノロジーの更なる導入により、遠隔支援やデジタルケアが一般化してくるでしょう。
遠隔支援とは、インターネットや電話などの通信手段を利用して、利用者に対して支援を行う方法です。
従来の対面での支援に加え、遠隔支援を活用することで、時間や場所の制約をなくし、より多くの人に支援を提供することが可能になります。
デジタルケアとは、ICT(情報通信技術)を活用した高齢者や障がい者の支援サービスです。具体的には、以下のようなサービスがあります。
- 見守りサービス:カメラやセンサーなどを活用して、利用者の様子を遠隔で確認するサービス
- コミュニケーションサービス:タブレット端末などを利用して、利用者と家族や友人とのコミュニケーションを支援するサービス
- 健康管理サービス:血圧や血糖値などの健康データを遠隔で管理するサービス
利用者は、自宅や外出先など、好きな場所で支援を受けることができます。
以下、デジタルケアの実例です。
田舎に住む高齢者のAさんは、認知症の症状が出てきた。Aさんの娘は、仕事で忙しく、頻繁に実家に帰ることができない。そこで、娘は遠隔支援サービスを利用して、Aさんの様子をカメラで確認したり、タブレット端末を使って会話したりしている。
一人暮らしをする障がい者のBさんは、定期的に病院に通院する必要がある。しかし、Bさんは移動が困難なため、通院が負担になっていた。そこで、Bさんはデジタルケアサービスを利用して、医師とオンラインで診察を受けたり、健康データを遠隔で管理したりしている。
一見、便利そうな遠隔支援、デジタルケアにも課題はあります。
- ITリテラシーの格差:利用者の中には、IT機器の操作に慣れていない人もいるため、支援を受けることが難しい場合があります。
- 情報セキュリティ:利用者の個人情報やプライバシーを守るための対策が必要です。
- 対面でのコミュニケーションの不足:遠隔支援では、対面での支援と比べて、利用者の表情や声のトーンなどの微妙な変化を読み取りにくい場合があります。
まだ課題はいろいろありますが、IT技術の発展により、遠隔支援とデジタルケアはますます普及していくことが予想されます。
これらのサービスの普及により、誰もが住んでいる場所や時間に関わらず、必要な支援を受けられる社会が実現していくでしょう。
社会福祉士の将来性の実例
以下、社会福祉士の将来性の実例です。
◼️高齢者福祉
Aさんは、高齢者介護施設でケアマネージャーとして働いている。Aさんは、高齢者の介護計画の作成や介護サービスの利用支援などを行っている。
◼️障害者福祉
Bさんは、障害者支援事業所で相談員として働いている。Bさんは、障害者の就労支援や生活支援などを行っている。
◼️児童福祉
Cさんは、児童相談所で児童福祉司として働いている。Cさんは、児童虐待やDV被害を受けた子どもたちの保護や支援などを行ってる。
社会福祉士は、高齢化や障害者数の増加、社会問題への関心の高まりなど、様々な要因によって今後も需要が高まる職業です。
多様なスキルを身につけ、時代の変化に対応しながら、社会福祉士として活躍できる人材が求められています。
社会福祉士は引く手あまた?②社会福祉士の勝ち組は公務員?
社会福祉士の公務員が勝ち組であるかどうかは人によって異なります。
一部の社会福祉士が公務員として働くことで、安定した雇用や福祉政策の中での影響力を持つことがありますが、民間や非営利団体での活躍も重要で、成功の定義は多様です。
社会福祉士が公務員であるかどうかが「勝ち組」であるかは主観的であり、個々の価値観やライフスタイルにより異なります。
それぞれの働き方やライフスタイルに合う仕事を選ぶことが重要なのです。
公務員と民間の違い
公務員と民間のメリットとデメリットを見ていきましょう。
◼️公務員
次は、民間を見ていきましょう。
◼️民間
他にも大都市か地方か、大規模施設か小規模施設かによって異なってきます。
- 管理職を目指すか、専門職としてスキルアップを目指すか
- ワークライフバランスを重視するか、キャリアアップを重視するか
公務員の仕事内容が本当に自分の指向と一致するか考えてみましょう。
社会福祉士の公務員の実例
社会福祉士の公務員の一例です。
Aさんは、公務員として児童相談所で働いている。
Aさんは、安定した収入と充実した福利厚生を求めて公務員を選択した。Aさんは、子どもたちの笑顔を見たり、子どもたちが成長していく姿を見たりすることで、大きな喜びを感じている。
やっぱり自分が関わった相談者が成長していく姿に喜びを見出せるかどうかにかかってると思います。
社会福祉士にとっての「勝ち組」は、人によって異なるため、一概に公務員が勝ち組であるとは言えません。
果物に例えると、りんごは赤かったり、青かったりします。同じように社会福祉士も個々の色や強さが違うのです。自分がどんなりんごになりたいか、それが一番大事なのです。
それぞれの働き方やライフスタイルに合う仕事を選ぶことが重要です。
社会福祉士の公務員に関してはこちらにも記事を書いています。
→社会福祉士が公務員になるときつい5つの理由【本音で語ります】
社会福祉士は引く手あまた?③社会福祉士は引く手あまた?【仕事ないはウソ】
社会福祉士の需要は増加傾向にあり、様々な分野で求人が存在しています。
高齢化や障害者支援、地域社会での活動が拡大しており、社会福祉士の専門的なスキルと知識がますます重要視されています。ただし、地域や分野によっては競争が激しくなることも考慮すべきです。
社会福祉士の需要は、今後も高まると予想されています。
社会福祉士の求人状況
社会福祉士の求人倍率は、近年4倍以上と非常に高く、人手不足が深刻化しています。
以下、その具体例となります。
職種 | 求人状況 | 特徴 |
---|---|---|
介護施設 | 非常に多い | 高齢化社会の進展により、介護職員の需要が高まっている。 |
医療機関 | 多い | 高齢化や生活習慣の変化により、医療機関での社会福祉士の需要が高まっている。 |
児童福祉施設 | 多い | 児童虐待やDVなどの社会問題の増加により、児童福祉施設での社会福祉士の需要が高まっている。 |
精神保健福祉センター | 多い | メンタルヘルス問題への関心の高まりにより、精神保健福祉センターでの社会福祉士の需要が高まっている。 |
その他 | 比較的多い | 民間企業やNPOなど、社会福祉士の活躍の場が広がっている。 |
地域別の求人状況です。
次は、年齢別の求人状況です。
年齢 | 平均年収 |
20代~30代 | 求人数が多い |
40代~50代 | 経験豊富な人材を求める求人がある |
60代以上 | 経験やスキルを活かせる求人がある |
言うまでもないですが、やはり20代〜30代は求人数が多いです。これは福祉に限らず、どの業界でも一緒ですね。
社会福祉士は、人手不足が深刻化しており、求人倍率が非常に高い状況です。
様々な職種や地域で活躍できるため、自分の希望に合った仕事を見つけやすい職業と言えます。
転職・就職に関してはこちらの記事をどうぞ。
※【登録は無料】福祉の仕事に就職・転職したい方のためにおすすめのサイトをまとめました。たった1分の登録時間があなたの未来を変えます。
社会福祉士の需要が地域によって異なる理由
社会福祉士の需要が地域によって異なる主な理由は、地域ごとの人口構成や社会的課題の差異、地域の経済的な側面などが影響しています。
これにより、地域の福祉ニーズや課題に応じて社会福祉士の需要が変動することが起こります。
社会福祉士の需要は、地域によって大きく異なる場合があります。その理由は、主に以下の3つです。
- 高齢化率や障害者数の違い
- 地域福祉の充実度
- 都市部と地方の差
ひとつひとつ解説していきたいと思います。
高齢化率や障害者数の違い
高齢化率や障害者数の高い地域では、介護や福祉サービスの需要が高く、社会福祉士の需要も高くなります。
2023年時点で、全国平均の高齢化率は29.1%ですが、都道府県別では、40%を超える地域もある一方、20%台前半の地域もあります。
また、2021年時点で、全国の障害者数は約960万人です。都道府県別では、障害者数の割合が5%を超える地域もある一方、4%を下回る地域もあります。
高齢化率が高い地域や障害者数が多い地域では、社会福祉士の需要も高くなります。
地域福祉の充実度
地域福祉が充実している地域では、社会福祉士の役割分担が明確になり、特定の分野に特化した社会福祉士の需要が高くなります。
地域福祉が充実している地域では、民間社会福祉法人やNPO法人などが積極的に活動しており、社会福祉士の役割分担が明確になります。
例えば、高齢者支援に特化した社会福祉士、障害者支援に特化した社会福祉士、児童福祉に特化した社会福祉士など、専門性の高い社会福祉士の需要が高くなります。
専門性の高い社会福祉士は重宝されるのです!
都市部と地方の差
都市部では、医療機関や介護施設などの社会福祉施設が多く、社会福祉士の需要も高くなります。
一方、地方では、社会福祉施設が少ないため、社会福祉士の需要も低くなります。
また、地方では、公共交通機関が少ないなど、移動が困難な場合があり、社会福祉士の仕事にも影響が出ることがあります。
人口ばかりでなく、環境も重要な要素になってきます。
社会福祉士の需要は、地域によって大きく異なる場合があります。
希望する地域で働きたい場合は、その地域の社会福祉士の需要や求人状況を事前に調べておくことが重要です。
社会福祉士は引く手あまた?④社会福祉士の仕事の魅力
社会福祉士は、人の役に立つことが好きで、困っている人を助けたいという気持ちを持っている人にとって、社会貢献度の高い仕事と言えるでしょう。
社会福祉士は社会貢献度の高い仕事
それでは社会福祉士の仕事の魅力に迫ってみたいと思います。
社会福祉士の役割
社会福祉士は、高齢者、障害者、児童、虐待被害者、DV被害者など、様々な困りごとを抱えている人々に対して、相談業務、支援計画の作成、関係機関との連携など、多岐にわたる支援を行います。
社会福祉士の仕事内容
社会福祉士の仕事内容は、大きく分けて以下の3つに分類できます。
- 相談業務: 相談者の話をじっくりと聞き、問題を整理し、解決に向けてアドバイスや支援を行います。
- 支援計画の作成: 相談者のニーズや状況に合わせて、具体的な支援計画を作成します。
- 関係機関との連携: 医療機関、介護施設、行政機関など、関係機関と連携して、相談者にとって最適な支援を提供します。
人の相談に乗るのが仕事なので、ある程度以上のコミュニケーション能力は求められてきます。
社会福祉士の社会貢献度
社会福祉士は、困っている人々に必要な支援を提供することで、社会福祉の向上に貢献しています。
具体的には、以下のような社会貢献度があります。
- 高齢者の社会参加の促進: 高齢者が自立した生活を送れるよう、介護や福祉サービスの利用支援を行います。
- 障害者の社会参加の促進: 障害者が社会参加できるよう、就労支援や生活支援を行います。
- 児童虐待やDVの被害者への支援: 児童虐待やDV被害者
深刻な状況におちいっている方も多く、社会福祉士の貢献度は高いと言えます。
社会福祉士の仕事は、責任も重く、ストレスを感じることもありますが、人の役に立つことができるという喜びや、社会福祉の向上に貢献できるという大きなやりがいを感じることができます。
社会福祉士は人の役に立つ喜びを実感できる仕事
社会福祉士は、困っている人々に必要な支援を提供することで、人の役に立つ喜びを直接的に実感できる仕事です。
困難な状況にある人々に対して支援を提供し、その結果、生活の質を向上させることで、大きな達成感と喜びを感じることができます。
人の役に立つ喜びを実感できるポイントを整理してみましょう。
- 相談者の感謝の言葉: 相談者の問題が解決したり、生活が改善されたりすることで、感謝の言葉を直接もらうことができます。
- 相談者の笑顔: 相談者が笑顔を取り戻したり、希望を見出したりすることで、人の役に立っていることを実感することができます。
- 社会貢献の実感: 自分の仕事が社会福祉の向上に貢献していることを実感することができます。
困っている人から感謝の言葉をもらったり、笑顔を向けられると社会福祉士の仕事をやってて良かったと思えるようになります!
社会福祉士は幅広い分野で活躍できる
社会福祉士は幅広い分野で活躍できるプロフェッショナルであり、その専門性は公共機関、医療機関、教育機関、非営利団体など様々な領域で重宝されています。
社会福祉士は、高齢者、障害者、児童、虐待被害者、DV被害者など、様々な困りごとを抱えている人々に対して、幅広い分野で活躍できる専門職です。
そのため、キャリアの選択肢が広がり、柔軟性のある職業と言えます。おもな活躍分野は以下の通りとなります。
分野 | 仕事内容 |
高齢者福祉 | 高齢者の介護や生活支援 |
障害者福祉 | 障害者の自立支援 |
児童福祉 | 児童虐待やDV被害者への支援 |
医療福祉 | 医療機関での患者や家族への相談支援 |
精神保健福祉 | 精神疾患を持つ人への支援 |
矯正福祉 | 刑務所や少年院での受刑者への支援 |
地域福祉 | 地域住民の生活支援 |
社会福祉士は、特定の分野に特化して専門性を深めることもでき、公務員、民間企業、NPO法人など、様々な組織で活躍しています。
自分に合う分野で働きたいですね。
社会福祉士はスキルアップの機会が豊富
社会福祉士はスキルアップの機会が豊富な職業です。
業務の多様性や専門領域の広がりにより、専門的な知識やスキルを深めるための機会が多く存在し、自己成長とキャリアの向上が期待できます。
社会福祉士は、自身の専門性を深め、キャリアアップを目指すために、様々なスキルアップの機会を活用することができます。
社会福祉士を取り巻く環境の変化
高齢化や障害者数の増加、社会問題の複雑化など、社会福祉士を取り巻く環境は常に変化しています。
そのため、社会福祉士は、常に最新の知識やスキルを身につけることが重要です。
多様なスキルアップの機会
社会福祉士がスキルアップするために活用できる機会は、以下のようなものがあります。
スキルアップの機会 | 内容 |
研修会・セミナー | 各自治体や民間団体が開催する研修会やセミナーに参加することで、特定分野の知識やスキルを深めることができます。 |
大学院での学び | 大学院で社会福祉学を専攻することで、専門性をより深く追求することができます。 |
資格取得 | 精神保健福祉士や介護福祉士などの関連資格を取得することで、専門性を広げることができます。 |
学会・研究会への参加 | 学会や研究会に参加することで、最新の情報や研究成果を学ぶことができます。 |
ケーススタディ | 実際のケースを題材としたケーススタディを行うことで、実践的なスキルを磨くことができます。 |
スーパービジョン | 経験豊富な社会福祉士から指導を受けることで、自身のスキルを客観的に評価し、改善することができます。 |
この他には自己啓発など、社会福祉士がスキルアップする機会はいくらでもあります。
スキルアップのメリット
スキルアップすることで、以下のようなメリットを得ることができます
- 仕事の質の向上: 知識やスキルが向上することで、より質の高い支援を提供することができます。
- キャリアアップ: 専門性を高めることで、昇進や転職など、キャリアアップのチャンスが広がります。
- 自己満足: スキルを磨き、成長を実感することで、仕事に対する満足度を高めることができます。
法律の改正や世界情勢にもアンテナを立てておくことで、より視座の広い社会福祉士を目指すことができます。
社会福祉士は、スキルアップの機会が豊富であり、自身の専門性を深め、キャリアアップを目指すことができます。
人の役に立つことが好きで、困っている人を助けたいという気持ちを持っている人にとって、社会福祉士はやりがいのある仕事と言えるでしょう。
社会福祉士は引く手あまた?⑤社会福祉士をとった後悔
今までとは反対に、「社会福祉士を取って後悔した」と言う声も聞きます。
その理由は、既出の給料面以外だと大きく分けて2つあります。
- 社会福祉士の仕事の大変さ
- 社会福祉士の労働時間
ひとつひとつ見ていきたいと思います。
社会福祉士の仕事の大変さ
社会福祉士の仕事は非常に大変であり、精神的・感情的な負担が伴う一方で、その充実感とやりがいも大きい職業です。
クライアントとの密な関係構築や難解な社会問題に立ち向かうことが求められ、そのプロセスで様々な困難に立ち向かいます。
社会福祉士の仕事は、人の役に立つ喜びややりがいを感じる一方で、責任も重く、精神的・身体的に負担を感じることも多い大変な仕事です。
精神的な負担
社会福祉士は精神的な負担を強いられる職業です。
利用者のバックグラウンドが複雑なケースが多いからです。
- 相談者からの重い話を聞き、感情的に共感し、支援する必要がある。
- 虐待やDVなどの深刻な問題に直面することがある。
- 困難な状況にある相談者に対して、十分な支援を提供できないことへの責任感を感じる。
- 暴力や暴言を受けることもある。
特に相談者から暴言や恫喝行為を受けると、社会福祉士自身が心に深い傷を負うことがあります。
怖くて電話に出られなくなったという話もあるくらいです。
問題発言の多い相談者には特に注意が必要です。
身体的な負担
社会福祉士は相談職なので意外に思う方もいると思いますが、職場によっては身体的に負担がかかる場合もあります。
- 長時間労働や夜勤がある場合もある。
- 訪問や外出が多く、体力を使う。
- 書類作成や記録作業など、事務作業が多い。
夏場の訪問や外出は、一般企業の営業と同じくきついです。
事務作業も多いので、首や肩が凝ります。作業中の姿勢に気をつけることが大切です。
人間関係の負担
社会福祉士は相談者や家族との人間関係に悩むことがあります。
関係機関との連携に時間と労力が必要となり、職場の人間関係に悩むこともあります。
社会福祉士はストレスの対処法を身につけることが重要です。
社会福祉士の離職率が、他の職業に比べて高めなのも、このような悩みに深く根差しているのです。
社会福祉士の仕事は、人の役に立つ喜びややりがいを感じる一方で、責任も重く、精神的・身体的に負担を感じることも多い大変な仕事です。
社会福祉士を目指す方は、これらの大変さを理解した上で、しっかりと準備をすることが大切です。
ストレスへの対処
このようなことから、社会福祉士は、ストレスへの対処法を身につけることが重要です。
以下のような対処方法をおススメします。
- スーパービジョン: 経験豊富な社会福祉士から指導を受けることで、自身のスキルを客観的に評価し、改善することができます。
- カウンセリング: 専門家のカウンセリングを受けることで、ストレスを解消することができます。
- リフレッシュ休暇: 定期的にリフレッシュ休暇を取得することで、心身を休めることができます。
- 運動や趣味: 運動や趣味をすることで、ストレスを発散することができます。
中でも運動や趣味に没頭することを1番オススメします!
運動や音楽、漫画、映画、旅行、アウトドアなど自分の好きなことに冒頭すれば余計なことを考えなくて済みます。
他には、労働環境の改善も重要です。
- 適切な人員配置: 適切な人員配置を行うことで、長時間労働や過重労働を防ぐことができます。
- 研修やサポート体制の充実: 研修やサポート体制を充実させることで、社会福祉士のスキルアップやストレスへの対処を支援することができます。
- 労働時間の見直し: 労働時間の見直しを行うことで、ワークライフバランスを実現しやすくなります。
社会福祉士は、人の役に立つ仕事である一方で、ストレスを感じやすい職業です。
社会福祉士を目指す方は、ストレスへの対処法を身につけることや、職場環境の改善について積極的に取り組むことが重要です。
社会福祉士の労働時間
社会福祉士の労働時間は多岐にわたり、雇用主や職務内容によって異なります。
一般的にはフルタイムで働くことが多いが、残業や非常勤など柔軟な働き方も可能であり、労働時間の柔軟性がある職業であると言えます。社会福祉士の労働時間は、勤務先や職種によって大きく異なります。
勤務先の違いによる労働時間を見ていきましょう。
勤務先 | 労働時間 |
公務員 | 週5日勤務、1日8時間勤務が基本です。残業や休日出勤もありますが、民間企業に比べて少ない傾向があります。 |
民間企業 | 週5日勤務、1日8時間勤務が基本ですが、サービス内容や利用者数によって変動があります。残業や休日出勤がある場合もあります。 |
NPO法人 | 週5日勤務、1日8時間勤務が基本ですが、事業内容や資金状況によって変動があります。残業や休日出勤がある場合もあります。 |
これ以外にも、労働時間が多岐にわたる理由があります。
- 利用者数の多さ: 利用者数が多い施設では、残業や休日出勤が発生しやすくなります。
- 緊急性の高い業務: 緊急性の高い業務を扱う場合は、夜勤や休日出勤が発生しやすくなります。
- 人手不足: 人手不足の場合、残業や休日出勤が発生しやすくなります。
厚生労働省の調査によると、社会福祉士の平均月間労働時間は約170時間と言われています。4割が法定労働時間を越え、3割が過半数の休日出勤をしています。
社会福祉士の労働時間は、勤務先や職種によって大きく異なります。
長時間労働や休日出勤がある場合もありますが、近年はワークライフバランスへの意識が高まっており、改善が進んでいます。
社会福祉士は、仕事とプライベートの両立を意識することが重要です。
社会福祉士を目指す方は、自身の希望に合った職場を見つけることが大切なのです。
職場の例として、就労継続支援B型の記事を書いています。
→就労継続支援B型で働く職員の5つの悩み【現役生活支援員が解説】
社会福祉士は引く手あまた?⑥社会福祉士をとって40代・50代未経験から就職できる?
社会福祉士を40代・50代未経験から取得して就職することは可能ですが、一般的には若年層での取得が主流です。
経験や人生経験は重要な要素であり、キャリアチェンジの成功例も存在しますが、需要と供給のバランスや資格取得までの時間を考慮し、慎重なキャリアプランが必要です。
需要と供給のバランス
社会福祉士の需要は高い一方で、若年層が中心となって取得しています。
40代・50代未経験からのキャリアチェンジは可能ですが、需要と供給のバランスを考慮する必要があります。
就職先 | 職種 |
高齢者施設 | 生活相談員、介護職 |
障がい者施設 | 生活支援員、職業指導員 |
児童福祉施設 | 児童指導員 |
社会福祉協議会 | 社会福祉士 |
地域包括支援センター | 社会福祉士 |
病院(MSW) | 社会福祉士 |
学校(SSW) | 社会福祉士 |
地方自治体 | 社会福祉士 |
この中で、職種名が社会福祉士と記述されている就職先は極めて難しいです。
なんでそんなに難しいの?
法律や制度の知識、高いコミュニケーション能力などかなりの専門性が求められてくるからです。
若いうちからこのあたりを鍛えられてきた人と、40代で資格を持っているだけの人とでは経験値が雲泥の差なのです。
じゃあ、40代が社会福祉士の資格を活かして働けないかと言えばそんなことはありません。狙い目があります。高齢者施設の生活相談員です。
多くはないですが、高齢者の生活相談員であれば資格を持っていれば実務未経験でも採用してくれるところはあります。その際、現場の介護職と兼務になるかどうかは事前に確認しましょう。
三大介助(入浴・食事・排泄)をやりつつ、生活相談員の業務をこなすのはかなりの重労働です。
さらにつけ加えると、生活相談員の業務はほとんど営業です。
いかに新規の利用者をつかまえてきて稼働率を上げるかが求められてくるので、営業的な業務が苦手な人にとっては苦痛を感じてしまうかもしれません。
別の記事でも書いています。あわせてご覧になって下さい。
⇒社会福祉士を持っていれば実務経験なしでも就職できますか?【40歳以上向け】
人生経験の重要性
社会福祉士はクライアントとの信頼関係やコミュニケーションが要求されるため、40代・50代の人生経験は大きなアドバンテージとなります。
これがポジティブに評価されることがあります。
営業や経理の経験、管理職の経験、大きなプロジェクトを担当した経験など、奥行きのある仕事をしてきた経験は評価されます。
若い人にはない人間力は大きなアピールポイントになります。
キャリアチェンジの成功例
40代・50代未経験から社会福祉士に転職し、成功を収めるケースも多く存在します。
人材不足のため、異なる職業からの転職者が求められています。
以下、キャリアチェンジ の実例です。
◼️二度目の人生経験を活かした転職
50代で社会福祉士の資格を取得し、地域の高齢者支援施設で働くケース。人生経験を活かし、クライアントとの共感を生かして仕事に従事している。
◼️キャリアチェンジに成功したケース
40代の元事務員が社会福祉士に転職し、児童福祉施設での仕事に就くケース。子育て経験や人間関係構築能力が評価された。
人生経験は大きなアドバンテージであり、適切な方向性を見つけ、自身の強みを活かすことが成功の鍵です。
キャリアチェンジに成功した実例も多く存在するため、意欲的な人は新たな職業への挑戦を検討する価値があります。
別の記事でも書いています。よろしければこちらもどうぞ。
→社会福祉士を取ったあとの後悔5選【思っていたよりメリットがないかも】
引く手あまたの社会福祉士は勝ち組なのか?【現役社会福祉士が解説】:まとめ
それではまとめたいと思います。
1. 社会福祉士の需要と供給
近年の社会福祉士の需要は、高齢化社会の進展、障害者数の増加、生活困窮者やDV被害者などの増加など、様々な要因によって急増しています。
一方、供給は大学や専門学校の定員増加にもかかわらず人手不足が深刻化しており、2025年には約7万人の不足が予想されています。
2. 求人倍率の高さ
2023年10月時点の社会福祉士の求人倍率は4.5倍と、非常に高い水準を維持しています。
これは、求人1件に対して4.5人の社会福祉士が応募していることを意味しており、転職市場においても非常に有利な状況と言えるでしょう。
3. 高待遇化
人手不足の影響を受け、社会福祉士の待遇も改善傾向にあります。
具体的には、給与の引き上げ、賞与の増額、各種手当の充実などが進んでいます。
また、ワークライフバランスの支援、キャリアアップ制度の充実など、働きやすい環境づくりにも力を入れている事業所が増えています。
4. 多様な活躍の場
社会福祉士の活躍の場は、従来の福祉施設や行政機関だけでなく、民間企業やNPO、フリーランスなど、近年ますます広がりを見せています。
自分の興味やスキルに合った仕事を見つけやすい環境と言えるでしょう。
5. 将来展望
今後も社会福祉士の需要は高止まりが予想されており、人手不足は長期化する可能性が高いです。
社会福祉士は、安定性とやりがいを兼ね備えた、将来性のある職業と言えるでしょう。
◼️特に重要な部分
- 2025年には社会福祉士が約7万人不足
- 求人倍率は4.5倍と非常に高い水準
- 給与や待遇が改善傾向
- 民間企業やNPOなど、活躍の場が広がっている
- 将来性が高く、安定性とやりがいを兼ね備えた職業
◼️社会福祉士を目指す方へ
社会福祉士は、人々の生活を支える重要な役割を担う職業です。
人手不足が続く中、社会福祉士の資格を取得すれば、就職や転職に有利であり、様々な分野で活躍できる可能性があるでしょう。
引く手あまたの社会福祉士を勝ち組にしたいあなたへ
苦労して取得した社会福祉士。
何とか苦労が報われるようにしたいですよね。
まずは、今働いている職場で資格手当やポジションに期待するのは当然だと思います。
もし、自分で思っていたよりも収入アップにつながることもなく、キャリアの道もひらかれなかった場合、社会福祉士国家試験に費やした時間と労力がムダになってしまうおそれがあります。
そういう時はさらなる飛躍を求めて、転職してみるのもひとつの方法です。
職場に対する違和感や不信感を胸に抱いたまま働き続けるのは、モチベーションの低下につながり成果を出すことができなくなってしまいます。
社会福祉士は2つ目の事業所で働きながら取得しました。給与的な「勝ち組」に少しでも近づけたいのならば素早く行動にうつすのが吉。
ハローワークだけでなく、転職支援サイトや転職エージェントをうまく活用すれば、働きながら効率よく就職活動ができます。
福祉の仕事は休んでもなかなか疲れがとれない仕事。なのに貴重な休日を求人検索に費やすのはイヤですよね?それならば、自分の代わりに職を探してくれる転職支援サイトや転職エージェントを使わない手はありません。
これらを有効に活用して理想の職場を探しだし、自分の人生を豊かにしていきましょう。
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順番に解説していきたいと思います。
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