どうも。ふくた(@fukushienblog)です。
・社会福祉士ってとる意味あるの?
・社会福祉士って役に立つの?
・社会福祉士って仕事ある?
こうした疑問にお答えします。
社会福祉士は取得するのが大変です。お金と時間がかかる難関資格なのに見返りが少ないとネガティブなイメージを持たれています。
- 社会福祉士をとっても意味ない・役に立たないと言われる3つの理由
- 社会福祉士をとる意味や役立つことを考える
▶︎本記事の信頼性
本記事では、福祉業界で生きる私が、社会福祉士をとっても意味ない・役に立たないとちまたで言われる理由についてお話ししていきたいと思います。
ちょっとのすきま時間に読める内容になっていますので、興味のある方はぜひ参考にしてみて下さい。
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社会福祉士をとっても意味ない・役に立たないと言われる3つの理由
社会福祉士はとっても「意味ない」とか「役に立たない」とか周囲でチラホラ言われます。
その理由は以下の通りとなります。
- 社会福祉士がなくても働ける
- 即戦力になれない
- 収入が少ない
ひとつひとつ解説していきます。
社会福祉士がなくても働ける
社会福祉士は名称独占資格です。業務独占資格ではありません。
名称独占資格と業務独占資格の違いは以下の通りとなります。
次は、名称独占資格と業務独占資格の例です。
参考:業務独占と名称独占の違いに覚え方はあるのか?種類も詳しく
社会福祉士のような相談援助職には無資格の人でもなれてしまうんですね。
地域包括支援センターや病院勤務のMSW(メディカルソーシャルワーカー )など一部の必置義務(ほぼ必置義務も含む)を除けば働けてしまうんです。
極論言えば、全くの無資格者で集まって相談支援をやっても問題ないということになります。
取得するまでのお金や勉強時間、苦労を考えると、割りに合わないと感じるのもムリからぬことです。
社会福祉士がとっても意味ない・役に立たないと言われる一番の理由は、名称独占資格であるということに尽きるのです。
社会福祉士の勉強方法に関しては社会福祉士のおすすめ勉強方法【社会人はいつから時間をかけて挑むべきか】の記事を参考になさってください。
即戦力になれない
社会福祉士を持っているからといって、すぐにソーシャルワーカー としては働けません。
以下、その理由となります。
- 社会福祉士の国家試験は実践的でない問題が多いから
- 社会福祉士国家試験には実技試験がないから
- 社会福祉士の求人は実務経験者を求めているところが多いから
ひとつひとつ解説していきます。
社会福祉士の国家試験は実践的でない問題が多いから
社会福祉士の試験内容は歴史や学説を問う問題が多数出題されます。
以下、具体例です。
何なのこれ?社会の勉強みたいじゃん・・・
聞いたこともないような人名や法律、歴史的出来事ばかりだと思います。
初めて見た人は面食らうと思います。
確かに歴史は大切です。過去があって現在があり、未来につながっていくわけですから。
しかしながら、我々が知りたいのは実践的な内容なのです。多くの設問になっている相談支援の技法関連も、文章ではなくやはり実技で身につけたいところです。
職場で昇進しても、転職しても、どこに行っても通用するような知識と応用力。
これらが身につかなければいつまでたっても成長しません。
作問側はこういう意識で取り組んでいただきたいものです。
社会福祉士国家試験には実技試験がないから
社会福祉士は、実習はあっても実技試験はありません。
相談支援は、知識だけあってもできるものではありません。クライエントとの信頼関係の上に成り立っているものです。勉強をして培った知識を自らの言葉としてどれだけリンクできるかが勝負になってきます。
これらは付け焼き刃では身につきません。日頃の積み重ねがものをいってくるのです。
相談支援の実習を義務化すれば、よりリアルに社会福祉士の仕事を感じることができるかもしれません。
社会福祉士の求人は実務経験者を求めているところが多いから
相談員の募集要項に「社会福祉士必須」と書かれていて応募してみたら「落ちた」なんて話はよく聞きます。
それは、相談員の求人の大半が実務経験者を求めているからです。
相談員の仕事をこなすには、法律や制度に関する高い水準の知識や経験が要求されてきます。
以下、相談員の仕事内容の具体例です。
- 高齢者の介護(介護保険制度)
- 障害者や生活困窮者の支援(自立支援給付や補助金制度)
- 福祉施設への入居(介護職員の派遣)
- 患者や家族の援助
社会福祉士の勉強で身につくんじゃないの?
社会福祉士の試験勉強だけじゃとうてい追いつきません。
自ら進んで勉強していくスタンスが常に求められてきます。
仮に何とか就職できても、社会福祉士の資格が「役に立たない」「実践で使えない」と感じやすいのです。
収入が少ない
お金と時間をかけて社会福祉士を取得しても、残念ながら見返りは少ないです。
以下、介護福祉士と比べた平均年収です。男女問わず、正規・非正規を含めています。
(参考:平成27年度 社会福祉士及び介護福祉士就労状況調査結果概要)
これに対して、全産業の平均年収は415万円(参考:平成30年分民間給与実態統計調査)です。
これじゃ見合わなくない?
数字だけ見てるとやりきれないものがありますね。
平均より少なめ、よくて平均。
この金銭的なメリットの少なさがとっても意味ない・役に立たないと言われるゆえんなのです。
社会福祉士を取得すれば安泰というわけではないのです。
⇒社会福祉士は勝ち組と言われる理由は?【給料や年収を比較】
社会福祉士をとる意味や役立つことを考える
目的によっても変わってきます。
結局はこの先ずっと福祉の仕事を続けていく気があるのならば、社会福祉士はステップアップのひとつの手段として価値のある資格だと言えます。
社会福祉士をとる価値は以下の通りです。
- 就職活動に有利
- 給与面に反映される
- 仕事の幅が広がる
ひとつひとつ解説していきます。
就職活動に有利
前述しましたとおり、相談員の求人は実務経験者を募るケースが多いです。
それじゃほんとに意味なくない?
ですが、持っていなければチャレンジすることすらできないのです。
やってみたいと思っても資格がなくて挑戦できない。これは人生の損失だと言えるでしょう。
たとえ狭き門でも、チャレンジできる資格を持っていることはあなたの人生の選択肢の幅を広げます。
社会福祉士は持っているだけでも「福祉に関する専門的な知識や経験を兼ね備えている」とみられやすいのです。
事実、面接する方も社会福祉士を持ってる人が面接に来ると、ある程度一目置いてしまうところがあります。
それだけ福祉の世界では、この社会福祉士は大きな存在なのです。受かるか・受からないかは別として持っているだけでも意味ある資格だと言えるでしょう。
転職エージェントをまとめた記事を以下に書いています。よろしければそちらも合わせてお読みください。
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給与面に反映される
こちらも前述しましたとおり、社会福祉士の全国平均と比べた給料水準は決して高いものではありません。
しかしながら、施設や事業所ではこの社会福祉士取得者に対して資格手当を出すところがあります。
大体5,000~10,000円程度支給されます。
たとえば10,000円だとしたら年間で120,000円。大きいと思いませんか?
塵も積もれば何とやらじゃん?
資格を持ってなければこの上乗せ部分すらないのです。
私のブログでは何度も書いてきていますが、福祉職の給料は本当に低いです。
ですから、ちょっとでも収入アップの手段を持っていることは、自分の武器になるのです。
その武器を磨きあげましょう!!
仕事の幅が広がる
社会福祉士を持っているのと持っていないのとでは仕事の幅が全然違います。
以下、社会福祉士が就ける仕事の例です。
- 自治体
- 社会福祉協議会
- 地域包括支援センター
- MSW(メディカルソーシャルワーカー )
- SSW(スクールソーシャルワーカー )
- 公務員(福祉)
介護福祉士を含めた介護の現場系の資格よりも明らかに選択の余地が広がるのが分かります。
上の例でもあげたMSW(メディカルソーシャルワーカー )は、病院側が資格取得者を欲しているため、資格が必須条件になっているところがほとんどです。
同様にSSW(スクールソーシャルワーカー )も、資格取得者がほとんどを占めています。
成年後見制度においては、社会福祉士が弁護士や司法書士と並んで後見人としての重要な役割を担っています。
自分が社会福祉士を取得して、一体何がやりたいのかはっきりさせておくと意欲が高まってくるでしょう。
社会福祉士をとっても意味ない・役に立たないと言われる3つの理由:まとめ
まとめたいと思います。
社会福祉士をとっても意味ない・役に立たないとちまたで言われる理由がお分かりになっていただけましたでしょうか。
- 社会福祉士がなくても働ける
- 即戦力になれない
- 収入が少ない
取得するハードさに比べて、見返りが少ない社会福祉士。
それでも見方を変えればチャレンジしがいのある資格です。
- 就職活動に有利
- 給与面に反映される
- 仕事の幅が広がる
人の見方には必ず二面性があります。
いいところを見ればいい面が、悪いところを見れば悪いところばかりが目につくようになります。
資格はやりたいことを実現するためのツールにすぎません。
そのツールを身につけるかどうかはすべてあなたの考え方次第なのです。
以上となります。
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